Rascal・改 − Game Impression
[メニュー枠ON]

Game Impression
BEAST BREEDERS BURNING
発売日:1998.06.26 / ぷち

◇ あらすじ

 人間と獣人(ビースト)が生きる世界バイアストリア。 ビーストブリーダー達の手によってこの地に侵攻しようとしていた魔族達を退けてから20年の歳月が流れていた。 先の戦い以来、ビーストを奴隷のように扱う風習が改められ、かつての英雄達が住むアリアの森は人々から神聖視されてたが、ここ最近はその周辺の村でビースト達が行方不明になる事件が多発していた。
 そんな中、英雄ビーストブリーダーの息子である「ジル」は幼なじみの「ルファ」が行儀見習いの為にアスタル城へ出発した後、見送りの為森の中を走っていた。 そこでジルは王国で禁止されている筈のビースト狩りの現場に遭遇する。 若きビーストブリーダーの物語はここから始まるのであった。


◇ ゲーム概要

 ゲームの流れは基本的に前作と一緒です。 タクティクスコンバットとその間のイベントによって進行していきますが、今回は幾つかのイベントで進むべき目的地を選択出来るようになっていて、それにより飛ばされるステージがあったり表示されるCGが異なったりします。 しかし重要なイベントはどのルートでも見れるようで、大まかなストーリーも同じなので進むルートによって全く違う展開というのは無いようです。
 ステージ数は本編では21あり、「着ぐるみ」システムなどは前作と同じです。


◇ システム

 アセンブラージュ系のゲームで既にお馴染みの「ArchAngel Ver.3」で動作しています。 一応メッセージスキップ等の一通りの機能はありますが、これらの操作がキーボードで出来なくなってました。 なんか進化してるのか退化してるのかよく判らんです。 セーブポイントが10ヶ所という事やセーブ/ロードの出来るタイミングまで前作と全く一緒です。
 ただ、おまけは前作と違いエンディングを見てなくてもCGモード&音楽モードには入れます。 CGモードではエロシーンの回想モードもあります。 更に一度エンディングを迎えるとおまけシナリオをプレイ出来ます。


◇ グラフィック

 原画、キャラクターデザインは「石井 瑞穂」さん。 個人的には悪くないと感じたのでファンタジー物じゃないゲームでも原画を手がけて欲しいですね。
 CGは全体的にかわいいと言うより綺麗という感じがしました。 枚数もかなり多いです(ほとんどエンディングのCGですが)。


◇ サウンド

 BGMは全てMIDIで全16曲。効果音はWAVです。 曲の雰囲気は全体的に前作と似ていますね。というか同じような気もしますが。 特に気に入った曲とかはありませんでした。CVも無かったのでちょっと寂しい。


◇ 感想まとめ

 う〜んなんか戦闘シーンの操作性は前作の方が良かった気がします。 ステータスを見た時の顔グラフィックも今回は無かったし…まぁバグの為に一時中断する必要が無いのでその点は良いのですけどね(笑)。

 登場するアイテムやストーリー展開などは前作とほぼ同じでちょっとがっかりしました。ラストの展開まで前作と一緒だし。 いくら戦闘の難易度を下げて誰でもストーリーに集中出来ると言っても肝心のシナリオが今一歩という感じです。 もっと意外な展開や、ストーリー自体を短くして全く異なるシナリオを複数用意して欲しかったところ。

 主人公と各ヒロイン達との恋愛感情も唐突過ぎたし、萌え度も弱め。 エンディングは一応ヒロイン6人分用意されていて、エンディング直前に誰とエンドを迎えるか選択出来るのですが、進んできたシナリオによっては思い入れの無いキャラでも「凄く大切な人」みたいな事を言い出す辺り、ちょっと白けましたですよ。
 それとおまけシナリオですが…6回ほど戦闘を行ったあたりで「これ以上やったらCD-ROMを叩き割ってしまう」と感じたので封印しました。

 不満をたらたらと書きましたが、CGの出来は結構良いので猫耳に属性がある方はどうぞ…と言ったところでしょうかね。


私的満足度: ★★★★★ ☆☆☆☆☆