◇ あらすじ
キースギルドに所属する戦士「ランス」は、ある日ギルドのボスに呼び出され仕事の依頼を受ける事になった。
依頼の内容はパリス学園に通う名家の次女「ヒカリ・ブライン」が女忍者に誘拐された為、探し出し保護して欲しいというもので、報酬額は破格の20000GOLD。
もちろんランスは依頼を受ける事になり、アジトに帰ったランスは奴隷の「シィル」をパリス学園に潜入させた後、自らも街へ赴くのであった。
◇ ゲーム概要
記念すべきランスシリーズの1作目。
RPG的な要素は若干あるものの、ほぼ完全にコマンド選択型のADVとなっていました。
街に着いたランスは「酒場」や「情報屋」等で聞き込みをしていく事でフラグを立て、ゲームを進行させていきます。
◇ システム
前述したようにコマンドを選択していくADVなのですが、このコマンドメニューの操作性が良くありませんでした。
上手く説明することが出来ないのですが、コマンドメニューで中途半端にバーの位置が残ってるため、慣れるまで苦労しました。
コマンド選択後にカーソルバーをイニシャライズするか、以前の選択項目を指したままにするかどちらかにして欲しかったです。(やっぱり上手く説明出来ん(^^;)。
セーブは14ヶ所に登録することができ、移動中に「キャンプ」をする事によりセーブ/ロードが可能です。
一応メッセージスキップなんかもありますがほとんど使うことは無いでしょう。
おまけで「アリスの館」がありますがCGモードや音楽モードなどはありませんでした。
◇ グラフィック
原画は「YUKIMI」さんです。
CGは400ライン16色で枚数もあまりありませんね…。
とりあえず『アリスの館456』に同梱されてる旧作6本のCGに関しては「そういうものだ」と割り切っているので個人的に全然問題ないですが(苦笑)。
◇ サウンド
BGMはMIDI音源のみです。
曲数もあまり無かったし、ほとんど印象に残っていません。
◇ 感想まとめ
ランスの小説やSSなどは読んだ事がありましたが、ゲームとしては『アリスの館456』を買うまで全くやった事が無かったので、事実上これがランス初プレイになります。
初代『ランス』が発売されたのは1989年。
良くも悪くも歴史を感じるゲームですねぇ。
後のシリーズでも出てくるキャラでは「リア」や「マリス」、「見当かなみ」が1作目から登場しています。
もともとこのゲームを始めるとき、ゲームとしての面白さは全く期待せずに「ランスの最初の物語を拝見する」といった感覚でプレイした為、終わった時の感想も「ま、こんなもんかな」って感じでした。
リアルタイムでプレイした方とかは私と全く違う感想になると思いますけどね。
ボリューム的には並のRPGの1イベント程度しかありませんが、無意味なコマンドが大量にあったり、登場キャラとの会話が単調で味気ないものだったり、訳のわからん所でフラグが立ったりするので自力でエンディングまで行くには少し忍耐が必要かもしれません。
攻略を見ながら進めれば1時間もかからずに終わるので、ランスの原点を体感したい方は“面白さを求めず”試してみるのも良いのではないかと思います。
逆に何らかの面白さを求めるのであれば止めておくべきでしょう(笑)。
私的満足度: ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆
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