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まぺっとぼっくす
発売日:1997.03.21 / まぺっとぼっくす

◇ ゲーム概要

 3つのショートシナリオからなるオムニバス形式のADV。 ゲーム中に選択肢が出てきますが、選択内容がエンディングに関わってくるのは3つのシナリオのうちの1つ(「らぶらぶせらばに若奥様」というシナリオ)だけで他2つは1本道。 「らぶらぶ〜」に関しても分岐点は2ヶ所だけでエンディングも計4つと少ないのでほとんど何も考えずにプレイできます。


◇ システム

 このメーカー、聞いた事無いって人が多いと思いますが、ぷちと同じアセンブラージュ系で、ゲームも「ArchAngel」上で動いてました(なんかスタッフのコメント見ると別システムにしようとしてたみたいですが…)。

 メッセージは「CAPS」キーをロックする事でウエイト無しで表示され、更に「.」キーを押しっぱなしにする事でスキップも可能。 大きな特徴としてこのゲームはセーブが出来ないってのがあります。 まあ1プレーが約10〜15分程度なので必要ないけどね(笑)。


◇ グラフィック

 3つのシナリオそれぞれ別の原画さんが起用されており、これがこのゲームの売りとなっているようですね。 起用されてる原画さんは「平木 直利」さん、「早坂 奈槻」さん、「沢杜 いつむ」さんのお三方です。

 個人的に沢杜さんの絵が好きなので購入しました。 枚数的には“プレイ時間と比較すれば”多いですし、他の原画さんの絵(特に平木さん)も結構良かったのですが、背景が実写をぼかした感じで、しかも人物との合成が不自然なのが凄く気になりました。


◇ サウンド

 GMのMIDIで全9曲ありました。 ほとんど印象に残ってないので良いとも悪いとも言えません。 音声も無しなのでちょっと寂しい。


◇ 感想まとめ

 まずは各シナリオの雑感。

らぶらぶせらばに若奥様(原画:平木 直利)
 主人公「啓介」の奥さんの「理奈」は現役女子高生。 しかもその高校の制服はセーラー服とバニー服を足して2で割ったような物という男にとって夢の(?)シチュエーション。 ある日、会社が休みの主人公は登校前の理奈にちょっかいを出したり訊ねてきた理奈の友人にちょっかいを出したり、はたまた3Pに陥ったり…と終始ヤルだけのシナリオでした。 なんか一番あほらしくて好きです、これ。

がんばれ美佳ちゃん(原画:沢杜 いつむ)
 隣りに住む姉妹は主人公「由宇」と幼なじみであり従弟でもある関係。 主人公はその姉妹の姉に片思いをしていたが、妹の「美佳」は主人公に想いを寄せていて…。 というお約束な物でしたけど短いながらも良くまとまっていたと思います。

ソフトハウスの哀れな調教(原画:早坂 奈槻)
 あるソフト会社に派遣で来ている「ひとみ」は納期直前でもバグが取れず、主人公に助けを求めたのが運の尽き。 デバッグに協力する条件として主人公はあんな事やこんな事を要求してきて…というプログラマーな女性にはシャレにならない内容です(笑)。 でも納期直前までに相手のスキルくらい普通わかるよなぁ…。

 各シナリオ15分、計45分で終わってしまうゲームです。 これで定価8000円は正直言って高すぎ。
 エロシーンは思ったよりは濃い目でしたので、そっち方面ではそこそこ満足できるかもしれませんけどシナリオ重視な方にはお薦めしかねます。 まぁこの複数原画さんのエロ絵…というあたりが売りの1つなんだと思いますけど。 とりあえず私のように原画さんのファンとかアセンブラージュブランドを買いあさってるような人以外は見送るが吉。


私的満足度: ★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆

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