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Sweet Days
発売日:1997.10.31 / PEARL SOFT

◇ あらすじ

 高校3年生の最後の夏休みを何もせず過ごした主人公。 そんな彼に学校側は学力不足と危機感の無さを理由に進学コースを外れるよう説得してきた。
 主人公の母親はその話にショックを受け、追試の結果次第で進学コースに戻れるよう頼み込み、隣の有名国立大学に通ってる「篠原亜紀」に家庭教師を依頼する。
 主人公に対して密かな想いを寄せていた亜紀は快く承諾し実力試験までの3週間、家庭教師として面倒を見ることになった。


◇ ゲーム概要

 選択肢で進む場所を指定していくタイプのADV。 あらすじだけみると亜紀と2人だけの甘々物語…ってな感じがしますが、実際は亜紀の他に5人のヒロインが登場します。
 ゲームの期間は3週間で、基本的に主人公は平日は毎日学校へ行くので1日の始まりは放課後からということになります。 1日平均3〜5分で進みますので1人のストーリーを終了させるのに1時間〜1時間半程です。


◇ システム

 流石はDOSゲーム…めちゃくちゃ軽いです。 HDD容量もフルインストールで10MB強というのも大容量ゲームが溢れまくってる昨今としては嬉しい限りですね。
 セーブ個所は20でゲーム期間が21日構成なので1日1セーブデータとして登録できます。 その他、CAPSキーでメッセージのウエイトがOffになりメニュー上からも早送りが選択できるのもグッドです。 CGモードと音楽鑑賞モードは最初からあります。


◇ グラフィック

 このれを購入するきっかけとなったのがキャラクターデザインだった…ということで、思わず「絵買い」するほど気に入ってます。 16色表示なのでWindows95全盛期のタイトルとしては少々苦しいですが、16色であれだけの表現力が出せるのは見事。
 個人的にまことが手作りクッキーを差し出してるCGと絵夢の料理中CG&布団に顔半分隠してるCGは破壊力ありましたよ。


◇ サウンド

 BGMはFM音源/MIDI音源から選択できます。 曲自体はかなり良い線いってると思います。 特にCGモードで流れる同名の曲「SweetDays」がお気に入り。


◇ 感想まとめ

 シナリオ展開は少々ボリューム不足な上に強引な印象を受けました。 3週間という短期間で女の子と結ばれる訳ですから亜紀以外のヒロインは展開に多少無理があるのも仕方ないかとも思いますが、それでも絵夢の両親は流石に無理があると思う。 絵夢のシナリオ事体は結構気に入ってはいるんですけどね(笑)。
 ただ、亜紀以外のキャラを狙う場合は基本的に勉強をサボらないとならないので、亜紀おねーさんの不機嫌な顔を見るのが結構辛いところですな。

 ゲーム全体として見ると「こじんまりとしたお手軽恋愛ゲーム」ってな所でしょうかね。 個人的には絵以外はちょっと印象に残り難いゲームでした。


私的満足度: ★★★★★ ☆☆☆☆☆

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