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女神の微笑み
発売日:1997.11.07 / ぱれっと(CD-BROS系列)

◇ あらすじ

 現在よりはるか未来、既に地球上に人間の姿は無く、ただ1つ「CZ25」という意志を持ったコンピューターが存在した。 彼は自分を作った博士や他の人間たちに会いたいと強く願いうようになり、そんな願いが通じたのか、ある日彼の前に時の女神が舞い下りてくる。 過去の出来事を変えれば現在のこの無人の地上の姿も変わるかもしれない…女神はコンピューターの願いを叶えるべく過去に戻り未来を変える決心をする。
 そして舞台は現代。 成績優秀で元生徒会長だった「斎藤 拓也」は大学試験当日に体調を崩し、今は浪人生活を送っていた。 そんなある日、旧友の弘幸に促され拓也は卒業した高校へ顔を出すはめになる。 そこで拓也を待っている運命は…。


◇ ゲーム概要

 オーソドックスなマルチエンドのADVです。 登場するヒロインは5人で、主に場所移動によってキャラに会ったり、会話中の選択肢によって分岐していきます。
 ゲームはいくつかの章に別れていて最終的に最も好感度の高いキャラとのエンディングとなり、誰とも結ばれないエンドは存在しないようです。


◇ システム

 このゲームはHDDへのインストールはせずにCD-ROMから直接の起動となります。 画面サイズは640×480の窓版のみ。
 セーブはゲーム中の各章の始めか、主人公の自宅へ戻ることで最大4ヶ所まで保存することが出来ます。 セーブデーターはレジストリに直に書き込まれるという糞仕様。
 操作面に関してはメッセージスキップが無いのは不満でしたが、マウス連打でもそれほど苦にはならないと思います。 おまけメニューとして鑑賞ルームがあり、CGの部屋、音楽の部屋がそれぞれ用意されています。


◇ グラフィック

 原画は「不土 明」さん。 個人的にキャラクターデザインもCGの質も普通…と言ったところで、全体的に無難な印象。 枚数も多すぎず、少なすぎずと言った所でしょうか。


◇ サウンド

 BGMはMIDIで全11曲。 ホントにBGMって感じで音楽モードで聴いてもあまり嬉しいものではありませんでした。 ゲーム中のシーンが思い浮かぶような事もなく、あまり印象に残らない曲ですね。

 逆にCVの方はなかなか良かったです。 一応主人公以外のキャラはフルボイスで喋ってくれますし、声優さんの演技も一定レベルを超えていました。


◇ 感想まとめ

 あらすじからして唐突な展開なんですが、ゲーム中も終始そんな感じ。
後輩の従妹が行方不明なので探して欲しいと頼まれる
       ↓
商店街でいきなり発見 (なんで顔をしらない娘が1発で判るんだ?)
       ↓
少し会話したら主人公の家に行きたいと言い出す (初対面の男の部屋へか?)
       ↓
部屋に着いたらいきなりH (おぃおぃ!)
       ↓
今日からここで暮らすと言い出す (こら〜!)

…って感じで、どうしてそういう展開になるのか納得いきません(苦笑)。

 それと一応場所移動などによってゲーム性を出していますが、2〜3時間くらいで全部のエンディングを見れてしまうので難易度は低いです。

 とくにキャラに萌える訳でもないし、エンディングで未来が変わった事に対して感動するような事もないですし (特に某キャラのエンドが無条件にバットエンドというのは悲しいです)、全体的な感想としては見事に全てが中途半端といった印象を受けました。


私的満足度: ★★★★☆ ☆☆☆☆☆

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