雪降る季節へ 〜想い、あなたに〜 |
発売日:1997.12.05 / Blue Bell |
◇ あらすじ
誰にでも優しく誠実な主人公「沢木慎一郎」。
そんな彼に想いを寄せる女子は多かったが皆あと一歩で想いを告げられずにいた。
そんな折に主人公のクラスに転校生「雪間直美」がやってきて主人公の隣の席に座ることになる。
容姿端麗、成績優秀、運動神経も良い直美はクラスの人気者となり主人公とも親しくなっていった。
しかしそのことは主人公に想いを寄せる他の女の子達の危機感を煽り、彼を取り巻く環境が少しずつ変化していく事になる。
はたしてこの雪降る季節に主人公は誰の想いを受け止める事になるのだろうか…。
◇ ゲーム概要
ゲームはノベルタイプのADV。
期間は11月1日から30日までの1ヶ月間(キャラによって若干の違いあり)。
その間に主人公は普段通り学校へ行き、放課後になると行動を指定し、そのとった行動と場所によって女の子が登場し…。
ってまあ何処かで聞いたようなゲームシステムになってます(ホントに某葉っぱのゲームによく似てる)。
登場するヒロインは全部で6人です。
◇ システム
思ったよりもずっと動作は軽かったです。
メッセージスキップ的な機能はありませんけど、ゲーム自体が非常にさくさくと進むのでストレスが溜まることは無いと思います。
セーブは16ファイル分用意されていてゲーム中何時でもセーブ/ロードが出来ます。
おまけとしてCGモード、音楽モードあり。
◇ グラフィック
原画は「かつみこういち」さん。
キャラの立ち絵はそれなりに良かったと想いますが、イベントCGになると少々クオリティが落ちるような気がします。
キャラが皆同じ顔に見えるとか、立ち絵の顔と全然違うとかもありますが、何より色使いが雑なような気がしてちょっと気になりました。
◇ サウンド
CD-DA再生のみ。
BGMとして悪くは無かったですが、特に気に入った曲はなし。
曲数もそれほど多くなかったと思います。
◇ 感想まとめ
これと言った特徴らしい特徴が無いことが特徴になりそうなオーソドックス恋愛物…と言った印象です。
ゲーム自体は難易度が低い上に一人攻略するのに30分もあれば事足りてしまうお手軽さ。
加えてシナリオ的にも少々盛り上がりに欠け、キャラ的な魅力も他の恋愛ゲームに比べると見劣りする感じですね。
ただ、ファンタジー要素の無い割としっかりとした日常描写が描かれているのでプレイ中の居心地は良好でした。
直美と桜のシナリオなどは普通の恋愛物の話として楽しめましたしね。
それとこのゲームはいわゆるバッドエンドがありません。
誰にも告白されなかった時の救済キャラとして幼なじみの子がいます。
ゲーム中に全くかまってないのに実際に幼なじみとのエンドになった時はかなり納得いかない気分になりましたが、まぁそんなところも含めてまったりとしたゲームと言えるんじゃないでしょうか。
余談ですがインストール時に作成されるフォルダの下に更におまけフォルダ存在し、その中のとあるテキストファイルには「シナリオライターとCGデザイナーが途中で逃亡した」という生々しい事が書かれてました(苦笑)。
どうにも言い訳臭いですが、要するにメーカーとしてはシナリオもCGクオリティも納得のいく出来では無いのよ…と言いたいのでしょうね。
まぁとりあえず、私が言えることは「次回は満足行くゲームが作れると良いですね」ってくらいです(買う買わないは別のお話ですが)。
私的満足度: ★★★★★ ☆☆☆☆☆
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