迷子の気持ち |
発売日:1998.01.16 / FOSTER |
◇ あらすじ
主人公「直人」は母親が経営するとある繁華街では比較的有名なクラブに住んでいる。
そのせいか、主人公は繁華街では結構顔が広い。
ある日、主人公が繁華街をぶらついていると家出中の同級生「松本 麻美」に出会う。
事情を聞いて麻美が行く宛ての無い事を知った主人公は自分の家に彼女をかくまうことになるのだが…。
◇ ゲーム概要
完全に一本道のADV。
物語として特に何かしなければならないという物ではなく単に主人公の日常の生活をデジコミのように読んでいくだけです。
場所の移動等はフィールドマップのような画面が出てその上を主人公を操作し目的の場所まで移動しますが主人公が「○○へ行ってみるか…」と言った場所以外に行っても特に話は進みません。
したがって難易度とは無縁のゲームであると思います。
◇ システム
私のプレイした環境(Pentium133MHz)ではストレス無くサクサクプレイできました。
メッセージスキップ的なものはありませんが比較的軽いのでマウス連打で何とかなります。
セーブ個所は3ヶ所と少なく、決められたポイントでしかセーブ出来ませんが各セーブポイントの間隔が短いことと物語が完全に一本道ということでこれもあまり苦にはならないと思います。
◇ グラフィック
キャラクターデザイン、CGの質共に及第点。
枚数的には少々物足りなさを感じはしましたが、個人的には一応元は取れたのかな…と言ったところです。
◇ サウンド
MIDIでGM互換音源とXG互換音源、そしてSC-88音源から選択出来ます。
とりあえずBGMとしては可もなく不可もなくと言った感じでした。
音声に関しては主人公以外はフルボイスで男女キャラ別に音声出力のON/OFFが指定出来るようになっています。
演技の方は個人的には満足。
◇ 感想まとめ
先にも書いたように一本道シナリオの読み物なのでゲーム性は皆無。
舞台はとある繁華街で、そこに住む高校生がある女の子と付き合うまでの恋愛ストーリー…ではありません(ぉ
主人公は高校生という設定ですけどゲーム中は一度も学校へ行かないし、活動はほとんど夜だし「青空の元さわやかハイスクールライフ」とは無縁の生活送っていますな。
女性キャラに対する接し方も妙に冷めてると言うか達観してると言うか…とにかく若者らしくないんです。
加えて展開は登場する女性と片っ端からヤリまくる入れ食い系でストーリー性も皆無です。
一本道でゲーム性も物語性も無いお手軽エロ系のゲームではあるのですが、場所移動がフィールドMAP上で目的の場所まで操作する仕様なのが謎です。
移動先によってストーリーが変化するような作りだったら文句は無かったのですが…現状の仕様では全く意味無いですし。
お手軽を売りにするならとことんお手軽にして欲しかったですよ。
そんな訳でADVとして見た場合はボリューム不足だし、お手軽抜きゲーとして見た場合は移動がかったるいという…なんとも中途半端なゲームというのが正直な感想です。
とりあえずCGやキャラデザインが気に入ったならエロ目的でやる分には良いかも知れません。
私的満足度: ★★★★★ ☆☆☆☆☆
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