Rascal・改 − Game Impression
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めい・King
発売日:1998.07.03 / にくきゅう

◇ あらすじ

 羊飼いの主人公はある日、偶然寂れた土地の精霊を開放する。 開放された精霊はお礼にこの土地を与える為、ある山小屋に向かうよう主人公に進言した。 言われたとおり山小屋へ向かうと、そこには囚われたお姫様が…
 姫を無事お城に届けた主人公に王様はその土地と貴族の位を与え、そしてなんと姫の婚約者候補にも入れられてしまった。 しかし、そのいきなりの成り上がりは他の貴族達の猛反発ににあい「5年以内に国一番の土地にする」という条件がついてしまう。 はたして主人公は無事に国で一番豊かな土地を開拓する事が出来るでしょうか。


◇ ゲーム概要

 ゲームをスタートすると最初に初期パートナーを選出する為の質問が幾つかあります。 それの答え方によって最初から主人公に付いているパートナーの娘が変わり、場合によっては初期パートナー無しで始める事もあります。 初期のパートナー以外のヒロインはゲーム進行の過程で出会うようになっています。

 ゲームは1週間単位で進行し、その中で平日に実行出来るコマンドと休日コマンドとがあり、平日コマンドの方は「開発」「訓練」など基本的に街のパラメータを上げる為のもので主人公を含め配下の女の子の数だけ実行可能。 そして休日コマンドは配下の女の子の好感度を上げる為の調査や領主の特権(?)である夜伽を行えます。
 街のパラメーターや女の子達の好感度が上がり必要な条件が揃うと突発的にイベント発生や戦闘シーンに突入する事があります。 ゲーム中で5年の月日が経過した時のフラグによってエンディングが変化する仕組み。


◇ システム

 まず画面構成は幾つかの小ウインドウに別れています。 大きく別けるとメインのグラフィックが表示されるウインドウ、街のステータスウインドウ、会話のテキストウインドウ、ゲームスピードや音声切り替え等のシステムウインドウがあり、それぞれ画面内の好きな位置に配置できます。 セーブは初期状態で10ヶ所に登録可能ですが、そこから更に10個単位で増やしていく事も出来ます。 セーブ画面にはゲーム中の経過時間とセーブした日付等が書き込まれますのでわかりやすい。 セーブとロードは1週間が終了し、休日コマンドが終了した時に可能。 おまけメニューとしてCGモードと音楽モード、その他にもキャンペーンとして原画の大野氏のHP情報やサークルイベントなどの告知があります。


◇ グラフィック

 原画は「大野哲也」さん。 キャラデザインも個性的なのですが、何と言っても身につけてる衣装がみんな凄いです。特にシフォーネ。
 CGは色合いがはっきりしていて明るい感じ。 枚数もSLGとしては比較的多くて満足しました。


◇ サウンド

 MIDIで全24曲あります。 あまりこれと言った良い感じの曲はありませんでした。 音声はWAV再生なのですが、たまに傷付いたCDを再生したように音が割れます。 演技の方は可もなく不可もなく無難な感じでした。


◇ 感想まとめ


 長すぎ!!






・・・・・以上。



と言いたくなるほどゲーム期間が長いです。繰り返しプレイするには5年はマジで長い。 おそらくシャルロット姫の成長を見る為に5年という期間が必要なのだと思いますが…別に3年でもいいじゃん(苦笑)。
 プレイする度に繰り返される戦闘シーンや夜伽や各種イベントは、やればやるほど苦痛になってきます。 特にサンドラ!はっきり言って鬱陶しいぞ!年明け早々に毎週のように攻めてくるし、勝ったら勝ったで同じセリフしか言わないし…。 もうちょっと好感度の上昇率を上げて期限を3年にした方がプレイする側としては楽しめると思います。

 あと名前もユーザーが任意に登録出来ますがステータス画面に表示される程度で特に感情移入出来る事はありませんでした。
 それともう1つ。初回版のシステムが腐ってます。 インストール時からもうボロボロでして、ゲーム中にいきなり止まるし(これは戦闘シーンのリソース開放忘れとか)、 画面が複数のウインドウで構成されてるのは先にも書きましたがそのウインドウ位置が一度ゲームを終了すると初期化されてしまいます。 一応にくきゅうのサイトからダウンした修正ファイルを当てる事によって全て無くなりましたけど、最初からそれで売ってくれよ…と。

 ゲームとしては街育成としての難易度は低いですが、各ヒロインのイベント発生の条件やエンディングの補完はかなり手応えがあって楽しめます。 ただし、上で挙げたような不満点がこのゲームの面白さを半分以下にしている感じがしてとても惜しいと思いました。


私的満足度: ★★★★★ ☆☆☆☆☆

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