Missing 〜いつかきっと〜 |
発売日:1998.11.27 / Pinpai |
◇ あらすじ
卒業も間近に迫った2月14日。
いつの頃からか主人公「結城雅弘」には毎年バレンタインデーに決まって自宅のポストに差出人不明のチョコレートが入っているようになっていた。
そして今年もまた「Missing」とだけ書かれたメッセージカードとチョコが入っている事を確認する。
さらにその日の登校中に偶然ぶつかった女の子の突然の告白…と、この日から主人公をとりまく状況が慌ただしく動きはじめる。
はたして主人公は誰とどんな物語を育んでいくのでしょうか。
◇ ゲーム概要
ゲーム期間は約二週間(シナリオによって若干異なる)で、主に放課後の場所移動によってシナリオが分岐していくタイプのマルチシナリオADVです。
登場するヒロインは9人で、そのうちの何人かは一度クリアするとおまけシナリオへのフラグが立つようです。
◇ システム
要DirectX5以上。
画面サイズはフルスクリーンモードのみ。
ゲームではテキストの表示モードをノベル形式と画面下段に表示する形式のどちらかをコンフィグで設定する事が可能ですが、後者だとフォントが小さくて読み難いのが難点。
メッセージは既読文章のみ次の選択肢までスキップする事ができます(ただその間BGMが全く鳴らなくなりますけど)。
セーブは20ヶ所まで登録する事ができ、しかもコメントも最大128文字まで付けられるのが有り難いです。
◇ グラフィック
原画は「真広雄海(まひろたけうみ)」さん。
ちょっとロリ系の可愛い感じのキャラが多いですね。
イベントCGなんかもフルカラーで丁寧に描かれていて良い感じだと思いますが、枚数的にはやや少なめな印象です。
それとゲーム起動時のオープニングではアニメーションムービーが流れますが、ちょっと荒さを感じはするものの悪くはないですね。
CGモードは最初からメニューにあって、ゲーム中に見たCGはセーブすれば随時追加されていきます。
◇ サウンド
BGMはオープニングムービーで流れる主題歌以外は全てCD-DA再生です。
曲数は21曲で全体的におとなしい感じの曲が多いですが、結構ゲームの雰囲気に合っていて良いと思います。
主題歌の「Tellin'you〜言葉にしたい」の方は良くもなく悪くもなく…って感じでしょうか。
CVは無し。
音楽モードは一度エンディングを迎えた後にメニューに追加されます。
◇ 感想まとめ
ヒロイン毎のシナリオにかなり差があるなぁというのが正直な印象。
幼なじみの魅悠や、盲目の少女の恵やその姉の深雪などのシナリオはヒロインの心理描写が良く表現されていて楽しめたのですが、逆に外人さんのルナや眼鏡っ娘の弥生なんかは唐突感を感じる展開ばっかりで物足りない。
特に弥生シナリオの出来が酷く感じられ、後半〜ラストの展開には怒りを通り越して呆れてしまいました。
おまけファイルには幾つかイベントを削ったとか書いてありましたが、おまけシナリオ付けるくらいなら弥生シナリオの方をもっと充実させて欲しかったです。
あとプロローグのチョコレートの差出人の謎も特定のヒロイン以外は全く関係しないのも不満かな。
ゲーム全体として見ると難易度も比較的低く、1プレイ時間も1〜2時間と気軽に遊べるのは良いと思います。
けどノベルタイプのADVとしてはちょっと動作が重いですね。HDDの容量も結構食いますし…。
それとキャラの設定も、如何にもユーザー受けを狙ったあざとさを感じられるのが少々鼻につきます。
まぁこの手のキャラ萌えタイプのゲームではある程度は仕方ないと思いますし、結構押さえるべき要素はしっかりと押さえてあると思うのでキャラゲーが好きなら個人的にはオススメしても良い1本かなと思います。
私的満足度: ★★★★★ ★☆☆☆☆
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