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めでぃかるFellows
発売日:1998.12.11 / Kingdom

◇ あらすじ

 医師免許を取得したばかりの主人公「島村和人」は今は亡き父の故郷にある大隈総合病院に勤務する事になった。 そして主人公と医療チームを組む事になったメンバーは全て女の子。 これは今まで女性に免疫の無かった主人公を心配した母親と叔母の陰謀でもあった。 はたして主人公は立派な医者になれるのか?そしてその恋の行方は?


◇ ゲーム概要

 チーム制をとってる病院に赴任した新米医師がチームを組んでる4人の女の子達(看護婦や薬剤師)と仕事やプライベートを通じて仲良くなっていく…といった感じのマルチシナリオADVです。 期間は12月1日〜12月末までで、ゲーム中はどの女の子と話(又は仕事)をするかを選択する事になり、選ばれた女の子はそのつど好感度が上昇して休日などにデートイベントが発生したりします。
 会話の最中に選択肢が出る事もあり、その選択内容によってイベントやCGが若干変わってくるようです。 基本的にOnlyプレイをしていればOKで、同時攻略は出来ないと思います。


◇ システム

 このゲームは800×600の解像度が必要です。 窓モードでプレイしても結構見やすくて良いですね。 メッセージの速度設定やスキップ、音声の設定も一通り揃っています。
 このKingdomというメーカーはぷちやEuphonyProductionと同じアセンブラージュ系列なのでArchAngelというシステムと全く同じような感じ。 違うのはゲーム起動時にArchAngelのロゴが出ないのと画面をキャプチャーできる点でしょうか(笑)。

 セーブとロードはゲーム中なら何時でも9ヶ所まで登録でき、しかもセーブした時の画面の状態まで保存してくれるのには驚きました。 ASM系列のゲームの中ではかなり使いやすい部類に入るかと。


◇ グラフィック

 原画は「LAZY CLUB」。ちょっと癖のあるキャラだなぁ…と感じました。 個人的にはあまりヒットしていませんがハイカラーのCGはなかなか奇麗ですし、立ち絵も数パターンあって枚数も結構多く、まずまずといった印象でした(でも梅ちゃんの指を差すポーズは止めて欲しかったが…)。
 CGモードは最初からメニューにあってキャラ別に達成度が表示されます。


◇ サウンド

 BGMは全てMIDIで、曲数は13曲ありました。 ちょっと少な目ですがエロシーンで流れる曲(MIDIデータの6曲目)はなかなか良かったです。
 基本的にGSなんですが、中には88Pro用のデータもありますので、それ以外の音源の方はまた評価が違うかも知れません。

 CVの方は女性キャラのみフルヴォイスで、男性キャラは入っていません(と言っても主人公と院長先生だけだけど)。 演技の方は結構良い感じです。


◇ 感想まとめ

 病院という私にとってはあまり馴染みの無い場所を舞台としている為、すんなりとは物語に入っていけなかったのですが、基本的に女の子とのイベントがメインですし、難易度も低いのでプレイし易かったです。

 ただ、そのイベントがどのヒロインでも似たような展開が多いので繰り返しやってるとパターンがわかってしまい「かったるい」と感じてしまうのが残念でした。
CGを補完するにはエロシーンの汁の量が好感度によって異なるというのがあるのですが、ちょっと補完しようという気にはならなかったです。

 ゲームの雰囲気としてはEuphonyProductionの『はぷにんぐJOURNEY』と非常に良く似ています。 1'stプレイの時は「これって病院版はぷジャニ?」って思いましたし…。 特に最後を旅行で締めるあたり、そのまんまって感じです(苦笑)。
 ただ、やはりというかキャラの魅力は『はぷジャニ』にはちょっと及ばないです。 ヒロイン達も異性にあまり免疫がない設定なのですが、もうちょっと主人公との仲が進展していく過程を上手く表現できたらなぁ…って感じました。 個人的には看護婦の「寺田杉乃」が気に入ったので駄作とまではなりませんでしたけどね。 それと余談ですがこのゲームの主人公、20代後半で童貞という魔法使い一歩手前な設定なのが恋愛ゲーとしてはちょっと新鮮に感じました(笑)。

 メーカーや原画さんのファンなら価格次第で行ってみても良いかもしれませんが、個人的にはお奨め要素に乏しいかな…というのが正直なところでした。


私的満足度: ★★★★★ ☆☆☆☆☆

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