ねがい |
発売日:1999.03.26 / RAM |
◇ あらすじ
二十代前半という若さで「風間神宮」の神主に就いてしまった主人公。
彼の当面の目標は祖父である先代の宮司が生きがいにしていたという“風間神宮夏祭り”を成功させることだった。
しかし現状では人手が先代の頃から勤めている巫女さん二人だけというのに不安を感じた主人公は臨時のバイトとして4人の住み込み巫女さんを雇う事になる。
◇ ゲーム概要
6人の巫女さんと一ヶ月間共に過ごしていくノベル風味のADV。
物語は境内を見回ってヒロイン達と会話することで進行します。
境内を見回るといっても移動場所を指定するのではなく、イベントとしてヒロインと会い「話をする」or「別の場所へいく」という感じで 狙った娘と多く会って会話すれば最終日近くで特定イベントが発生し、エンディングが見れるようになる構成です。
◇ システム
インストールは最小で5MB程ですがBGMや音声ファイルもインストールする事が可能でフルだと計400MBくらいかな。
画面サイズは640×480の窓とフルスクリーンの二通りから選択。
セーブとロードはいつでも可能で最大16ヶ所に保存できます。人数を考えると十分な数ではないかと。
メッセージスキップは既読の文章のみ飛ばせるようになっています。
ただ、ログ閲覧機能がなく、システム面ではこれが唯一の不満点でした。
◇ グラフィック
原画担当は…不明です。「ひ・み・つ」ってなってたので(笑)。
キャラクターデザインは髪の毛が多すぎるのが若干気になったくらいで個人的にはそれなりに気に入ってます。
CGの出来も良く、枚数も結構あって満足。
CGモードは一度エンディングを見ると「えくすとらモード」として追加されました。
改めてCG見てみると…なんかこのゲームのヒロインってよく倒れてます(苦笑)。
◇ サウンド
BGMはWAVファイルで全16曲。雰囲気は出てたと感じましたが特に気に入った曲というのは無かったです。
でも某イベントでかかる挿入歌「ねがい」は結構雰囲気出ててよかったかも。
一応CD-DA版も収録されているのでゲーム以外でもじっくり聴くことができます。
CVはヒロイン6人がフルヴォイスで演技も結構良いと思いますが、多香子の声のイントネーションがちょっと違和感ありました。
決して下手ではなく、なんとなく私のイメージするキャラと異なるって感じ。
音楽モードは一度エンディングを見ると「えくすとらモード」として追加されました。
◇ 感想まとめ
1'stプレイ2〜3時間、2回目以降は1時間弱とあまり時間がかかりませんし、難易度も低くてシナリオに集中できる作りになっていたのは時間の無い私には有難かった。
シナリオは基本的にエンディング直前まで全キャラ共通となっているんですが、目的の娘に会って会話すれば一部を除いて他のキャラのイベントは見れないようになっているので一通り終わらすまで新鮮さが損なわれなくて良いですね。
でも、目的の娘が居ない時にうっかり他ヒロインのイベントを中途半端に見ててしまうと辻褄の合わない会話があったり、エロシーンが唐突に感じてしまう場合があったのが惜しい。
このあたりの整合性はしっかりとって欲しかったところです。
上記不満点を除けば、お話の内容は可もなく不可もなく(曖昧な表現ですいません)と思います。
登場キャラは皆いい意味で癖があって魅力的ですし(特に舞奈と凛がお気に入り)、どの娘もおいしいボケをかましてくれます。
そのボケに対する主人公の突っ込みも楽しく、主人公自身も結構三枚目な憎めない奴なのでラブコメ物としては手堅い作りになってるんじゃないかと思いました。
一応登場キャラは全て巫女さんですけど、あまり巫女らしくない普通の娘が多いので巫女属性者としてはこのあたりが残念なところ。
まあバイトで雇った娘が大多数ですし仕方ないかな…ちなみにこのゲーム内で巫女バイトの月給は26万らしいです(笑)。
全体的にほのぼの系で会話の楽しいゲームなので、それなりに満足はできました。
私的満足度: ★★★★★ ★☆☆☆☆
| |
|
|