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かすみ遊戯
発売日:1999.10.15 / Purple

◇ あらすじ

 時はロボット工学が進み、人間の性処理をロボットが担当するようになってきた時代。 主人公は雑誌の懸賞で仮想娼館の無料チケットを当て、早速仮想娼館「カルマ」へ向かう。 そこで彼は「成瀬かすみ」という“処女膜再生能力”を搭載した少女と出会うのだった。


◇ ゲーム概要

 ゲーム内容は無料チケットの有効回数(10回)までひたすら「カルマ」へ赴き、かすみとHするというもの。 Hする前に「かすみの服装」「シチュエーション」「処女/非処女」を毎回選択でき、ある程度プレイヤー好みのHが楽しめます。
 ただし服装とシチュエーションは自由に組み合わせられる訳では無く、例えばセーラー服だと「教師と生徒」or「普通のH」、猫耳パジャマだと「兄妹」or「普通のH」と言った感じで割と制限されてました。 Hの最中に会話等の選択肢によってかすみの好感度が変化し、3種類のエンディングへ分岐します。


◇ システム

 CD2枚組ですが、ゲーム中にCD入れ替えが発生する事はありません。 画面サイズはフルスクリーン固定になっていて、他の解像度への変更は不可能。 操作もマウスのみでキーボードでの操作は出来ないようです。 メッセージスキップは画面左上にあるメニュースイッチを押下して出てくるメニューから可能ですが、欲を言えばキー操作一発でスキップ出来るようだと有り難かった。

 セーブは1回のHが終了した時点でセーブするか否かを選択でき、計9ヶ所まで保存可能。 ロードはマウス右クリックからのメニューか画面左上のメニューでゲーム中に何時でもできます。


◇ グラフィック

 原画は「芹沢克巳」さん。 キャラクターデザインは…なんか某原画さんの描くキャラとよく似ている気がするのは気のせいでしょうか? キャラはヒロインのかすみしか登場しませんが、可愛いのでOKっす(笑)。

 CGは枚数が61枚と若干少な目な気がするものの、結構綺麗に描かれているので個人的には満足しました。 CGモードは最初からトップメニューのおまけから入れます。回想モードは無し。


◇ サウンド

 音源はMIDIで全13曲ですが、タイトル画面の時にヴォーカル曲「いつか見せた笑顔で」がかかります。 ただ、これってPCM再生なので個人的にはCD-DAにして欲しかった。 BGMはなんかどっかで似たような曲があったなぁというのが幾つかありましたが悪くはないんじゃないでしょうかね。 特にお気に入りの曲ってのはありませんでしたけど。

 CVは「かすみ」のみ喋ります…というか彼女しか居ないんですけど(笑)。 この「かすみ」の口調ですが、「言語プログラム」にバグがあり、「そうですよ」を「そうすよ」と言う感じに濁点を「ラ行」に変換して喋るのでかなり舌足らずな口調になっています。 彼女の開発者が気に入ってしまい、修正しなかったというのも実際に聞けば納得。もちろん私も気に入ってます。


◇ 感想まとめ

 お手軽そうなゲーム展開と「かすみ」のキャラデザインに惹かれて衝動買いしてしまったこのゲーム…内容はやっぱりHが全てで、主人公にもヒロインにも特に目標がある訳では無いし、ストーリーも設定以上の物はなにもないですね。 “かすみの魅力が全てのゲーム”と言って良いと思います。

 1回のプレーが1時間強とかなりお手軽系ですが、概要で書いた「服装」や「シチュエーション」の組み合わせを全て試してCGを補完しようとすると、ある程度の繰り返しプレイが必要になってきます。 でもそれほど苦労せずに全CGは制覇できると思いますのでストレスは溜まらず息抜きにプレイするのに向いてます。
 不満点は動作がやや重めという事かな。 こういったお手軽系ではもう少しサクサクと快適に動作して欲しかったです。

 あまり万人にお薦めは出来なさそうですけど、お手軽エロゲーというのを了承した上で、かすみのキャラデザインと「舌足らずな かすみちゃんボイス入り」というパッケージ裏の文字に反応してしまうならプレイしてみて損はしないでしょう。 また、全てのエロシーンはコスチューム半脱ぎ状態なので、半脱ぎ大好きな人には更にお薦めできます。


◇ お気に入りキャラ

 「成瀬かすみ」…っていうか選択の余地がないです(笑)。


私的満足度: ★★★★★ ★☆☆☆☆

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