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Partner 〜世界でいちばんたいせつなひと〜
発売日:1999.10.29 / Shape Shifter

◇ あらすじ

 とある学園で教師を努めている主人公が変わらぬ日常生活の中で体験する4人の教え子達や同僚の女性教師との恋物語…(だと思います)。


◇ ゲーム概要

 2部構成になっている恋愛ADV。 第1部では“放課後に5人のヒロインのうちの誰かに会いに行って会話する”という事を繰り返し、お目当てのヒロインと親密になっていく事が目的になってます。 一応オンリープレイに徹しないとバッドエンドになるのですが、場所移動というものでは無くて「誰と会話するか」を選択するような感じなので難易度は非常に低いです。 会話の最中に選択肢が出る事もありますが、当たり障りの無い選択をしていれば問題ないでしょう。
 第2部では1部で結ばれたヒロインとのその後のお話…なのですが、エピローグに毛の生えたような物…という印象。 一応主人公の選択内容によって純愛系と鬼畜系に分岐します。


◇ システム

 インストールは3種類から選択。 標準インストールでは50MB弱でした。 画面はフルスクリーンと640×480の窓のどちらかを何時でも変更可能です。

 メッセージはフォントの変更は出来るのですがスキップは無し(「CTRL」キーでスキップ可能という噂もありますが、家ではスキップしなかったので)。
 セーブは第1部では1日の終了時に5ヶ所まで保存可能になってましたが、登場ヒロインが5人で5ヶ所はちょっと少ないし、出来れば選択肢表示中とかにもセーブ可能にして欲しかったですね。 でもそれより不満だったのがゲーム中にロードもタイトル画面に戻る事も出来なかった事。 もうちょっとプレイしやすい環境を提供して欲しいです。


◇ グラフィック

 原画は「TONY」さん。 雑誌に掲載されたCGを見た直後に購入対象になったくらい気に入りましたし、実際に期待通りの出来だったので満足してます。 まあ枚数的には若干少ないかなぁとも思いましたけど、こんなもんでしょ(笑)。

 ただキャラの絵に比べて背景が異様に見劣りする感じがしました。 一言で書いてしまえば…手抜き? 生活感がまるで無い背景でキャラ絵が妙に浮いてる気がしてちょっと残念です。
 CGモードはTOPメニューから入れます。


◇ サウンド

 なんか鳴ってたような気もしますが、殆ど印象に残ってないですね(汗)。 一応BGMはWAVファイルで曲数は11曲なのですが、改めて聴いてみてもやっぱり特に気に入った曲とかは無かったです。
 CVは無し。BGM鑑賞モードもありません。


◇ 感想まとめ

 雰囲気はLIBIDOの『放課後恋愛クラブ』に似ている気がしました。 描画が重かったし、メッセージスキップも(私の環境では)出来なかったし、BGMが印象に残らない上にWAVファイルだし、CGだけがやたらと際立って良かったし…。
 そして会話のみで進んでいく進行形式といい、これで難易度が高ければホントLIBIDOが出したゲームと言われても信じそうです(苦笑)。

 ゲームは1キャラ1時間もあればエンディングまであっさりと行ってしまうので、時間的余裕の無い私としては有り難いのですが…どうにもイベントのインパクトが弱いのが難点。 物語でも会話イベントでもそうですが、なんかプレイヤーって話の途中から参加してるような感じで、ゲーム中の盛り上がってる最中(らしい)キャラ達から除け者にされてるような疎外感を受けて悲しかったですヨ。
 特に第2部で鬼畜ルートへ突入したときの主人公の豹変ぶりには「何があったんだ?」って感じで理解不能。 「榊 淑江」に対してはラブラブな展開から「そんなに怒る事か?」と言うような些細なきっかけでキレまくってプレイヤーの手に負えなくなるので困惑しまくりでした。

 そんな訳でシナリオがイマイチでもCGが良ければ…って方以外にはあまり強くはお薦めしません。 逆にCGが気に入ったならば「おまけでミニアドベンチャーが付いてくるCG集」と割り切って購入されても良いと思います。 それだけ絵は良いですからホントに。あとせめてボイスがあればなぁ。


◇ お気に入りキャラ

 プレイ前は「病弱」+「黒髪ロング」という割と属性ヒットな「榊 淑江」になるだろうと踏んでたんですけど、プレイ後に一番印象に残ったのは「牧村 夏樹」かな。 最初のエロシーンの導入展開に納得いかない物がありますが、壊れた夏樹が可愛いので良し(笑)。


私的満足度: ★★★★☆ ☆☆☆☆☆

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