Rascal・改 − Game Impression
[メニュー枠OFF]

Pure Doll
発売日:2000.04.07 / Triangle

◇ あらすじ

 平凡な社会人生活を送っていた主人公は、ある日突然 怪しげな博士からドールの里親になるように依頼される。 ドールとは謎の博士が作成したバイオロイドで、外見は14・5の少女だが作られたばかりのため感情が欠落していた。
 そして訳のわからぬままそのドールを3週間預かることになった主人公。 はたして彼女に人間らしさを教えることができるだろうか。


◇ ゲーム概要

 1日の構成は「会社から帰宅後のコミュニケーション」と「寝る時の対応」のみの選択となっています。 後者で「優しく抱く」か「乱暴に抱く」かによってそれぞれに対応したエロシーンが展開する…ということを3週間続ける育成SLG(私的には調教ADVって感じですけどね)。

 エロシーンの最初の方はほとんど何も選択出来ませんが、コミュニケーションが上手くいってドールの好感度が上がってくるとバリエーションが増えていきます。 ただ「優しく」と「乱暴に」では別管理のようで「優しく」の方でいくらバリエーションを増やしても「乱暴」の方は増えませんので、どっちかに徹底してプレイした方が良さそう。 また、同じ内容のHでも好感度によってドールの反応がかなり異なります。

 一応主人公とドールには任意の名前を付けられますが、ゲーム中のドールは主人公の事を「お兄様」と呼ぶので主人公に関してはほとんど意味が無い気がします。 ちなみにドールのデフォルト名は「ひな」。

 エンディングはドールの好感度によって変化するのだと思いますが、私が確認したのはCG100%になった時点で2パターンのみ。 難易度は恐ろしく簡単な部類だと思います。


◇ システム

 インストールは標準で10MB、CG・音楽・効果音で+50MB、更に音声も含むフルインストールでは500MBのHDD容量を消費します。 ちなみにフルインストしてもゲーム起動時にはCD-ROMが必要。

 画面サイズは数種類から選択できますがゲーム画面は640×480しか使ってないのでこれ以上の解像度を選択してもゲーム画面以外は用意された壁紙が表示されるだけだったりします。
 メッセージスキップはかなり高速ですが、未読・既読のチェックは無し。 セーブやロードは選択肢の出ていない時に計11ヶ所まで登録可能となってました。 なんかイマイチ使いづらいかも。


◇ グラフィック

 原画は「斉藤なつき」さん。 キャラは可愛く描けてると思うしCG枚数も豊富で良いのですけど、塗りの方がシーンによって差があるような気がしました。 と言っても手抜きとかの印象は受けなかったし個人的にはそれなりに満足しています。
 おまけでCGモードと回想モードがあり、それぞれトップメニューから入ることが可能です。


◇ サウンド

 BGMはMIDIで曲数は全11曲。 静かめの曲が割といいかなと感じましたが特にお気に入りの曲というのは残念ながらありませんでした。

 音声は主人公以外フルボイス…と言ってもヒロインと博士(女性)しか登場しないんですけどね(笑)。 演技の方はなかなか良いと思います。
 なお、音楽モードとシステムボイス(ヒロインの感情有り・無し版と博士)がおまけメニューから入るようになってました。


◇ 感想まとめ

 感情の無いヒロインが主人公と接することで様々な性格…例えば元気系とか、おっとり系とか、純情系に変化したり、その変化に至るまでの過程に期待していたのですが…蓋を空けてみたら単なるヤルだけゲーでした(苦笑)。 そんな訳でシナリオは無きに等しいです。

 そうなるとメインになるのがエロシーンなのですが、これはバリエーションも豊富だし、なかなか濃いし、CG枚数も多いし、声優さんの演技も良いのでほぼ満足…ですが、どうも説明的な台詞が多くて逆に萎えることもしばしば。 なんとなく13cmの『DEVOTE』と似たような感じ(^^;

 全体的に単調でメリハリに欠けますし、エンディングもゲーム中にどんな選択をしてようが結局主人公の元を去るか戻ってくるかの二通りしかないため、最初から終わりまで通してやることがほとんど無かったです。
 エロシーンの補完のため、途中からプレイして見てないシーンを見た後に再度ロードして別パターンを…というプレイでコンプ可能なので、せめてもう少しゲームとして遊べれば個人的には良かったと思います。 まあエロのみに徹底した正統派(?)のエロゲーらしいとも言えますけどね。 そんな訳でお手軽に多数のエロシーンを堪能したい方にお奨めです。


◇ お気に入りキャラ

 選択の余地はありませんな(笑)。


私的満足度: ★★★★★ ☆☆☆☆☆

Copyright(c) 2007 SHEO