Rascal・改 − Game Impression
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Silent Half
発売日:2004.02.27 / Lime Light
 一応全CGを埋めたので終了。なんかBadEnd系でもゲーム内の設定に関して色々と説明があるようなんですけど、全部補完するつもりも気力も無し。

 このゲームをプレイしていてまず気になったのはBGMの流れない無音状態の間隔が非常に長いということ。体感的には『月姫』より長かったと思う。 それが演出として上手く効果が出てれば良いんですけど俺的にはヒロイン達の鬱陶しい口癖(「ぷぅ」とか「ふにゅ」とか「うにゅー」とか)がBGMフィルタ無しで直に再生されてかなりマイナス要因となってました。口癖そのものもキャラに全然合ってないし。
 OPやヒロイン毎のEDにそれぞれ違うヴォーカル曲を入れてる割に音楽鑑賞モードがなかったりしますし、あまり音楽に力入れてないようですね。 ただ教室とか街中の喧騒は場面に合ってて良かったと思います。

 物語の中身のほうは…結論から言うと「微妙」。
序盤は事故後に昏睡状態になった遙香を見舞いつつ、遙香と出会ってから事故までのエピソードを語っていくもので、大部分は回想シーン。 ここで僅かでも遙香に魅力を感じられれば良かったのですが…私は何故か欠片も魅力を感じる事ができず…。 で、遙香が目覚めてからヒロイン3人に分岐するというストーリー構成になっていました。

 「大切な人の「欠けている何か」とは?」という謳い文句にあるテーマに関するストーリや主人公をはじめとするキャラの設定等の真相はそれなりに楽しめたとは思う。 ただ…ね、この主人公ってば非常に自己中心的で身勝手な思考回路をしてやがりまして、私自身あまりのDQNっぷりに何度もキレてプレイ中断してしまったくらいです。 発売日の週からちょくちょくプレイしてましたが、後からスローペースでプレイ開始した『碧ヶ淵』のほうが早く終わってしまうくらいプレイするのが億劫でした。 まぁそれだけムカつきつつも、EDまでプレイできたストーリーだったと好意的に解釈してください(苦笑)。

 あとこのゲームの内部世界では、視点というものに何かしら意味があるようなんですが(実際プレイヤーもゲーム内世界を外側から視覚して主人公の行動に干渉する「気まぐれな神様」という位置付けのようです)、このへんの設定がイマイチ暈かされてたのが不満 (つか西さんって結局何者なのよ?)。 まぁこのゲームのOPムービーでは最初に「Episode PH-01」とあるので、今作の設定や世界観を継承した続編が出て、そのうち上記の謎も補完されるんでしょう。

 エロシーンはそれなりに良かったと思う。もっとも処女スキーには地雷でしょうけど。 あと志緒理ってやっぱり実の…だよなぁ。ある程度暈かしてはいますけどね。

 ま、先にも書いたように私はヒロイン達に全く魅力を感じられず、かなり醒めてマウスクリックしてましたからあまりあてにはしない方が吉。 どうにもこのゲームのキャラって打算的というか現実的というか二次元キャラらしくないくせに癖だけは強く感じたのが萌えなかった原因なんでしょうけどね。

 まぁそんな訳で私自身は面白さより「ムカついた」印象の強いタイトルでした。

 あと最後に特典サントラなんですが…何故フル版が入ってないんじゃゴラーッ! 一応???Endの「ADSR」だけはフル版入ってましたが、他は皆GameSize…。 MELLさんがボーカルの「Hello Goodbye」あたりは結構お気に入りなんだけどなぁ。 歌詞もマニュアルにすら記載されてねぇしホント音楽はどうでも良いんだなぁこのブランドは。

私的満足度: ★★★★☆ ☆☆☆☆☆

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