Rascal・改 − Game Impression
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空色の風琴
発売日:2004.03.26 / LOTUS
 全CGが埋まったので、とりあえずコンプリート…のはず。
全23章で、選択肢はイベントの発生順序が多少入れ替わるくらいの1本道ADVのようでゲームではなくて完全に読み物です。 エンディングを迎えれば自動的に全てのCGが埋まるのだと思います。

 全体的に幻想的…というよりメルヘンチックな雰囲気でプレイ中の居心地は割と良かった。 キャラの立ち絵がういんどみるのゲームのようにぴょこぴょこ動いたり、イベントCGでは拡大縮小などを上手く使ってたし、各キャラ毎の見せ場などではテーマソングを流したりと演出には結構気を使っていたのも好印象。

 序盤〜中盤はメインヒロインである颯沙に対する情報(イベント)をプレイヤー側には「無口で儚げな少女」という印象を抱く程度に留めていて、ゲーム中に出会うサブヒロイン達のイベントが中心に進んでいきます。
話自体は少々あからさまというか、強引というか都合良すぎに感じる場面も少なくなかったですけど、どのキャラも印象の薄い颯沙よりも萌え度が高く、各キャラの魅力と世界観をよく伝えられてたと思います。 ただし、終盤の颯沙寄りの話になってきた処でもあまり颯沙に魅力を感じられなかったのはどうなんだろう…。 ラストもちょっと綺麗に切りすぎって感じがしたし。

 エロシーンは音声が無いのが残念ですし、エロシーンに至るまでの描写に少し不満もあるのですけどキャラ的な萌え度も手伝ってエロシーン自体は割と良く感じた。

 CGは流石に綺麗ですな。CGモードには差分も別々に登録されるので結構あるように見えますけど、実際はまぁこんなもんかな?って感じで多くもないけど少なくもなく。 音楽も自分的にはそれなりに満足しています。

 最初に書いたように1本道の話なので気に入ったサブヒロインのエンディングが見れないのがホントに残念です。 大筋の流れから外れる形のバッドエンド的扱いでもいいから各キャラのエンドが欲しかった。

 お気に入りはミレット>メナム>フローリア>ルフィーユ>ステラ>颯沙。
プレイ前は結構身構えていましたけど、終わってみればまぁ不満も確かにあったけど自分的には結構楽しめて満足できたと思います。 客観的には凡〜佳作レベルじゃないかと。

私的満足度: ★★★★★ ★☆☆☆☆

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