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巫女さん細腕繁盛記
発売日:2004.06.25 / すたじお緑茶
 ようやく全エンドとCGを見てコンプリート。長いとは聞いていましたが、1stプレイはやっぱり10時間くらいはかかりました。 ただ2nd以降は共通ルートが多いのでスキップ駆使すれば3〜4時間くらいでいけるかと。 基本的に移動先選択でお目当てのキャラを選んでいけば良いので攻略難易度は低めですが一部のキャラの回想を補完するのはちょっと難しいかも。

 話の展開は全体的にコメディ調の軽いノリ。 一応妖怪とか出てきて戦ったりするんですが、緊迫感とか燃え展開とは無縁のゲームといえます。 第二部の最後のほうはシリアスっぽさを出そうとしてる感じでしたけど主人公やヒロイン達のピンチやピンチからの切り抜け方も全てが予定調和でプレイヤーを置き去りにしたまま淡々と進んでいく印象。 例えばピンチのときに都合良く切り札となるアイテムが転がってたり、「そんな事ができるんなら最初からやれよ」と感じる強引な力技で最後の敵を封じたり…とかなり御都合主義な展開に白けまくり。

 終盤に限らず、序盤〜中盤も祭り開催の危機とか言いつつ、金が無ければあっさりスポンサーは付くし屋台も問題なく確保できるしでのんびりしすぎな感じがしました。

 一応ヒロイン達の魅力はそれなりによく描かれていたと思いますし声優さんも有名どころを押さえてて良いのですけど…主人公のヒロインキャラに対する独占欲の強さが小中学生のそれに近いものがあるガキっぽさでどうにも馴染めず、個人的には萌え度も低め。 あと各キャラの音声ボリュームがバラバラなのも何とかして欲しかった…。

 エロは一部で個人的にツボなシーンがいくつかありましたし、発生回数もそれなりにあり、結構頑張ってるなという印象は受けました。 でも効果音はノイズ入っててちょっと萎える。

 CGは話の長さの割には少なめ…というか少なすぎな感じです。 キャラデザや塗りにもちょっと不満があるかな。背景画は凄く綺麗でしたけど。 音楽は結構よさげでした。担当がNavelの人で、挿入歌の「ゆめうつつ」や戦闘シーンの曲など、いかにもNavelっぽい感じの曲が印象に残ってます。

 総合的にはプレイ時間の割には思ったより満足度は低めの「凡作」って感じかなぁ。 一応全ヒロインのHappyEndを見ると第三部というパーフェクトエンドルートが開くのですがこちらは第一部をヒロイン全員同時にHappyEndを迎えた後の話という「ご都合主義、ここに 極まれり」という感じの展開なので、当然期待するのはハーレムエロシーンになる訳なのだが……もうね、スタッフには小一時間(ry
せめてこのルートがちゃんと描かれていれば個人的な満足度は跳ね上がっただろうに…。

私的満足度: ★★★★★ ☆☆☆☆☆

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