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恋愛マルチぷるっ!
発売日:2005.08.12 / びーにゃん
 全CGと回想を埋めてコンプしました。所用時間は合計6〜7時間くらい。

 同時に4人の女の子に告白された主人公「坂本和也」。 混乱した主人公は曖昧に返事をしてしまったことで4人全員と恋人として付き合うようになるのだった…というあらすじ。


 「多重恋愛ADV」ということで、全員が納得した状態での四股という…めちゃくちゃ御都合主義な設定のゲームです。 2〜3択の選択肢を選んでいくことで進行するオーソドックスなADVスタイルでエンディングはヒロイン毎に4種類。 難易度的には少々分岐条件が分かり難いと感じましたが選択肢の数は少ないので特に苦労することなくコンプできます。

 このゲームの特徴はあくまでも“4人全員と付き合う”こと。 従って最終的に誰か一人を選ぶという状況には陥りません。 確かにエンドは4つありますが、どのエンディングでも主人公を含めて5人全員仲良しな大団円となるためドロドロした展開とは無縁です。

 話の展開としては日毎に担当ヒロインがかわる日替わり恋人制。 開始から数日は買い物などの日替わり恋人と普通のデートを楽しむ流れですが…ヒロインの一人「水尾眞子」が元々主人公に対して恋愛感情よりも性欲を強く抱いてるため、かなり早い段階で最初のエロシーンが発生します。 しかも性欲が抑えられなくなった眞子が他の3人が居合わせている場面で主人公を押し倒し、初っ端から多人数Hに雪崩れ込むという流れがグッド(笑)。

 その後はもうすっかり味を占めたヒロイン達との怒涛のハーレム展開。 日替わりデートでもたびたび主人公を求めるようになるのですが…何故か他のヒロインが居合わせることが多く、「4人は対等」というヒロイン同士の連帯感から3P発生率が非常に高め。 3Pにならなくても他ヒロインがギャラリーとして見学してたりしますし(笑)。

 そしてそのエロシーンが個人的な期待を大きく上回る出来で非常に素晴らしいのです。 多人数プレイでもちゃんと一人ずつ挿入CGが用意されているのはもちろん、何よりもスタッフに賛辞を送りたいのは参加ヒロイン全員分のBG喘ぎ(ト書きやセリフの部分でもヒロイン達のハァハァ音声がバックグラウンドでエンドレス再生される)が絶え間なく流れていること。 声優さんの演技が皆素晴らしく、イク寸前の切羽詰った演技と他ヒロイン達のBG喘ぎという音声のコラボレーションは、もうそれだけでハーレムスキーな私にとって神シチュエーションと言えます。 5Pシーンで4人全員の喘ぎ声が延々と同時再生される様はホントに圧倒されました。 加えて挿入中のヒロイン以外の心理描写も時々描いていているため、BG喘ぎの音声が唯の飾りじゃなくて興奮した上での喘ぎ声だというのがわかる演出となっているのも高ポイント。
 射精間隔はやや短めに感じましたが、ほとんどのシーンでは複数回発射を実装しているので尺としては十分。 1プレイでのエロシーン発生回数も不満はなし。 CGは一部で枚数不足を感じたものの、使い回しCGがほとんど無い(全く無い訳ではない)ので視覚的にも飽き難い。 …とまぁご都合主義ハーレム展開としては個人的に大満足と言える出来でした。

 ただ、ヒロインのキャラ立ては悪くはありませんが恋愛描写は弱め。 ぶっちゃけヒロイン達は恋人というよりセックスフレンドという感じで、キャラ萌え度は低く感じるのが惜しい。 ご都合主義ハーレム展開の抜きゲーとして見れば大きな不満要素ではありませんけど、仮にも恋愛ADVと銘打っているのならもう少し頑張って欲しかったところ。
 他にゲーム構成的に全体の8割ほどが共通パートとなっていて、2ndプレイ以降は終盤までほとんど既読スキップで進んでしまうくらい展開の幅がないこと。 主人公が受身すぎで主体性がないこと。 時期が2月の割に薄着のキャラがいたり平気で屋上でHしたりと季節感が希薄なこと…など細かい不満はいくつかありました。 まぁこのゲームの場合はどれも大きなマイナスではありませんけど。

 システムまわりは必要な機能は一通り揃ってると感じましたし動作も快適。 CG枚数、キャラクターデザイン、BGMなどでも特に不満は感じませんでした。

 結論としては(あくまで個人的にはと前置きした上で)恋愛描写やキャラ萌え描写やシナリオ展開には不満もあるが、ご都合主義ハーレム展開としては神ゲーと言っても良いくらいの出来。 PCやOSに不慮の事故でも起こらない限りはHDDに居座り続けて今後もちょくちょくお世話になることでしょう(笑)。


以下、キャラ毎の雑感(例によってネタバレあり)。


神前 由樹
 おっとりした性格ながら、父親に会社関係の男を紹介されたことで強制的に結婚させられると思い込み、反抗心から真っ先に脳裏に浮かんだ主人公に告白。 皆でその男とのデートを尾行するシーンとかでも「放っておいたら寝取られるかも」と言った雰囲気は微塵も感じませんな…。 その後の5PシーンはCG枚数は不足ぎみながら音声的には凄かった。

絵鳩 詩歩
 全ヒロイン中で唯一、主人公に明確な恋心を抱いた上で告白。 キャラ設定もエピローグも普通すぎて印象に残り難いけど、エロシーンでの声優さんの演技は個人的に一番好みかな。

尾畑 菜摘
 詩歩に告白したつもりが、皆が主人公に告白した現場と重なったため勘違で四重交際に巻き込まれて引っ込みがつかなくなった悲運の娘。 最初は主人公を嫌悪しているが、なし崩し的にHしてからは主人公のことも気になりだす…という展開は結構良いですね。

水尾 眞子
 怪我をした主人公を手当てした時の息遣いと声に欲情してしまい、それが忘れられずに告白。 父親がヤの人なお嬢様で、ヒロイン達をエロ展開へと導いたり由樹シナリオの男を駆逐したりと、このゲーム最大の功労者。 個人的には主人公にメロメロ状態になる様を見たかったかなと感じます。


私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆

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