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“中出し”以外は校則違反!! 〜女子校祭・乗っ取り計画〜
発売日:2006.06.23 / MBS Truth
 全CGと回想を埋めてコンプしました。 所要時間は1stプレイ約4時間、コンプまでは7〜8時間と言ったところでしょうか。

 中出し行為に対する強い性癖を持つ主人公「中出精多」。 彼は風邪を拗らせて入院した病院で医師と看護婦の立ち話を盗み聞きし、自身の余命が僅かであると思い込む。 自暴自棄になった主人公は学園祭が催されようとしている女子校に潜入し、女子学生達に中出し行為をしまくる行動に出るのだった…というあらすじ。


 当然主人公は不治の病ではなく退院間近であることを勘違いしただけですが(笑)、そんな主人公が女子校生達をやりまくる「学校祭乗っ取り中出し陵辱ADV」。 ゲーム期間は二日。10:00〜19:00までを15分単位で会いたいヒロインを選んでいく構成。 ヒロイン達は学園祭で担当してる催しがあり、一定時間を過ぎると登場しなくなる娘もいます。 ただ、学園祭プログラム表やヒロイン達の名簿が閲覧できるし、2ndプレイ以降ではプログラム表に攻略順まで記載されますので難易度は低め。 ヒロインは15人居ますけどエンディングは3種類のみでヒロイン個別エンドはありません。


 雰囲気的にはバカエロゲーですね。 コメディ方面よりも“あり得ない”展開のオンパレードで馬鹿な雰囲気を出してます。 例えばゲーム開始早々、全校集会の女子校生達の眼前で生徒会長を強姦しようとするのですが誰も止めようとせず、挿入場所がわからずに焦る主人公を見てヒソヒソと冷たい眼差しを向けるだけ(笑)。 そんな行為の後でも主人公を学園祭の客として接するヒロイン達を見ると心の底から突っ込みたい気分になります。
 主人公も全校生徒の前で挿入場所がわからずに強姦失敗…という普通の精神なら首吊りモノの赤っ恥をかいたにも関わらず全く堪えていません。 というか言動の全てに雑魚キャラ臭さが漂っていて非常に痛々しいのですが、逆に痛々し過ぎて清々しさすら感じます。


 ストーリー展開はひらすらヒロイン達とHするだけなので当然の如く物語性は皆無。 入れ食い系の展開に期待していた身としてはこのあたりは満足です。 ただ一応ヒロインの設定に沿ったシチュエーションは用意されているものの、見た目と設定以上の差別化はほとんど無く、主人公の行動も一貫して何も考えてない“単なる力技”だけで強引に押し倒してHしてるだけなのがマイナス。 もうちょいヒロイン毎に違ったアプローチで攻めて欲しかったですよ。 例えば策を弄したり、頼りがいのある人間を演じたり、普通に口説き落としたり…という展開もあればその過程でヒロイン達の掘り下げた描写も可能だしプレイヤーもヒロインに対する思い入れ等が増したんじゃないかなぁと思います。


 エロシーンは一人あたり3〜4回。 ただこれは回想枠の数で実際には2〜3回と言ったところ。 レギュラーヒロイン以外のエロシーンも計4つほどあります。 ちなみに15人のヒロイン全員が初物でした(笑)。
 シチュエーション的には先にも書いたようにヒロイン毎の設定に沿ったものが多く、例えば喫茶店を担当してるヒロインはウエイトレス服、演劇部だと演劇用衣装という感じでコスチューム的な幅は割とありましたけど、1シーンで使用されるCGは1枚+差分というのがほとんどなのが少々物足りないかな。 それと強姦から入るものが多いですが中出しを嫌がるヒロインの仕草が印象に残ったくらいで鬼畜度は低く、二度目や三度目などはほとんど和姦(苦笑)。 特殊系のシチュはアナルが1人、選択肢で選べるくらい。
 多人数プレイは4Pの組み合わせが二通り、7Pの組み合わせが一通り、そしてヒロイン全員の16Pが一つ…と言ったところ。 どれもCGは1枚だし音声同時再生も無く展開も大味なので多人数プレイのシチュエーションを楽しむ程度でしょうかね。
 尺はそれなりの長さを保ってはいますが、主人公の言動が痛々しくて萎える事が多い為、テキストは流し読み程度にしてヒロインの喘ぎ声メインで使用すれば実用可能と思われます。 ちなみにタイトルにもなってる“中出し”に関しては、特に射精場所によって後の展開が変化するようなことは無かったので中でも外でも好みでOK。腹ボテHもなし。

 それと、このゲームの売りの一つにエロシーンでのアニメーションがあります。 ピストン運動だけでなく一部のシーンでは脱衣時の動きもあってなかなか良い感じでした。 ピストン部分に関しても単に腰をカクカク動かすだけでなく、CG上のオッパイ・髪・脚・腕と言った各パーツを一定間隔で伸縮させることでそれなりの動きを表現してます。 割と不自然な箇所もあるのですが、それを含めても視覚的に楽しめるのはマル。 何となくプリズム工房のMADムービーに似た動き…と言えば解る人も居るでしょうか(笑)。


 入れ食い系のエロを期待していた身としてはエロシーンも全ヒロインとヤリまくれるゲーム構成も満足できたし、おバカな展開や雑魚っぽさ丸出しの痛々しい主人公の言動も許容範囲ではありましたが、ヒロイン達がやや没個性で淡々とやられていくだけと感じられてしまったのが惜しいです。 ヒロイン毎にアプローチの仕方に変化を持たせてHするまでにヒロインに対する思い入れや行為に対する高揚感を描いてくれれば個人的な満足度は跳ね上がったんですけどねぇ。 とりあえず同系統のゲームで言えばSQUEEZの『炎の孕ませ転校生』や『炎の孕ませ人生』と同じような満足度に落ち着きました。


キャラ別雑感は省略。

お気に入り順は
 入間硝子(園芸部) > 福茉凪羽(喫茶店) > 丘野涼音(水泳部) > 美里蝶子(アートバルーン) > 青空小鳥(アイドル) > 夢月さやか(演劇部) > 花深風華(香水作り) > 山吹夕海(デリバリー喫茶) > 鈴原まひる(陸上部) > 朝霧氷澄(生物部) > 水杜楓(茶道部) > 貴咲恵波(バザー) > 笹倉渚(チア部) > 夏ノ香木葉(占い) > 沢代夏実(委員長)


所属部などを書いたのは名前だけだと自分でキャラの顔が思い出せ無さそうだったから(笑)。 まぁそれくらい各ヒロインとも印象薄いのですが、その中でも硝子だけはガチ。 強姦されたから…という理由はともかく主人公を気になり出してからの懐きっぷりが良し。


私的満足度: ★★★★★ ★☆☆☆☆

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