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牝姫の虜 〜廃校舎の制服少女〜
発売日:2006.10.27 / Gage
 全CGを補完してコンプ。 所要時間は1stプレイ7〜8時間、コンプまでは17〜18時間くらいでしょうか。 割とボリュームがありますし、どれだけエロシーンで中断されるかによってプレイ時間がまた違ってくると思います(笑)。

 山間にある全寮制の桜陵学園に転校してきた主人公「古鷹隆介」。 ある晩に彼は学園の一画にある旧校舎で行われていた淫らな宴を垣間見る。 しかし翌朝には旧校舎での出来事が思い出せずいつも通りの日常が始まる。 一体旧校舎にはどんな秘密があるのだろうか…というあらすじ。


 選択肢によって進行/分岐する「制服少女濃厚エロスADV」。 ヒロイン数はオフィシャルサイトのキャラ紹介を見ると多そうに見えますがエンディングのあるヒロインは3人だけ。 選択肢の数は少なく、特に捻ったものも無いので難易度は低めです。


 まずこのゲーム、タイトルやオフシャルサイトのサンプルCGから輪姦凌辱がメインに感じられますが実際は和姦がメインです。 もちろん輪姦シーンもありますけど犯られるのはサブヒロイン達のみでメインヒロインの3人が主人公以外の男に犯られる展開は無し。
 私が主食にしてるエロゲーは和姦系ですけど凌辱もOKな雑食型でして、そして今回は鬼畜系の展開に期待していたものですから少々肩透かしを食らった事は確かです。 ただ今回のメインである和姦描写はかなりクオリティ高く感じられたので個人的にはコレはコレで良し(笑)。 逆に輪姦シーンや寝取られのみに期待してる人には厳しい展開かも知れません。


 で、物語としては山奥の学園というちょっとした閉鎖空間を舞台としたサスペンス物ですが、主人公視点で謎や事件を解き明かしていくようなタイプでは無く、黒幕の都合の良いように流されていく感じですね。 物語の中で主人公が疑問に思ったりプレイヤーには推測できることも終盤までとりあえずスルーされまくるのが何とももどかしく思えます(苦笑)。
 でも黒幕の設定はともかく、ヒロインの3人が抱えている中々に重い設定が旧校舎という舞台や物語展開に活かされていたし、各シナリオ毎のテーマも非常に解り易く描かれていて個人的には好印象を抱いています。


 ヒロインやサブキャラのキャラ立ても良好。 一部を除いてあからさまにプレイヤーに媚びる事もなく、普段の会話を通じて自然にそのキャラの魅力や性格が理解していけるのが良かった。 中盤あたりでヒロインと付き合うようになるのですが、その時点でヒロインに対する思い入れも深く、初Hなどは割と感情移入できました。


 エロシーンの内訳は由衣が12回、柚流が8回、奈緒が7回、サブキャラ輪姦が5回という構成ですが由衣とサブキャラのエロシーンは複数回プレイしないと全て補完できません。

 まずメインヒロインとの和姦の方は結論から書くと非常によろしい出来でした。 ほとんどフェラで一度射精してから挿入…という流れながら、シチュエーションが豊富で飽きません。 またコスチュームのパターンも多く、学園制服は当然として、私服、体操服ブルマ、スク水、所属部コス(テニスウエア・弓道袴・レオタード)は全員完備な上、ほぼ全て半脱ぎというのが嬉し過ぎ(笑)。 更に体位でバック系が多かった事や奈緒ルートでは普通に和姦3Pシーンとかあるのも高ポイント。 尺も十分あるしテキストも悪く無いし声優さんの嬌声演技も良いしで個人的には全てのシーンで実用性がありましたよ。 マジ枯れそう…。

 対する輪姦シーンの方は、エロ度は高いけど発生が唐突な上に半分くらいは最初から牝奴隷化してるようなシチュエーションのもので、ヒロインの危機的描写とか絶望とか嫌がって泣き叫ぶような展開が少なく、鬼畜描写としては少々物足りないかも。
 あとメインヒロインが寝取られて凌辱されるような事はありませんが、由衣のバッドルートでは主人公が鬼畜化して強姦するシーンがあります。 最終的にはアヘ顔状態で壊れるので、そういう流れが好きな人には割と良いんじゃないでしょうか。 他にはボテ腹Hもありましたが数は2つと少ないです。


 システムまわりは安定してましたし既読文章を色違いで表示してくれるのもマル。 ただメニューなどのキー反応が少々もっさりしてる印象を受けました。
 CGは差分抜きで80枚以上。可愛い系の顔だけど身体のラインはエロくて非常に気に入りました(笑)。 立ち絵の種類も豊富で個人的には文句なし。
 BGMやOP・ED曲も良好で予約してサントラをゲットできた自分を誉めてあげたい。


 とりあえず、凌辱輪姦ゲーだと思ったら輪姦シーンもある和姦ゲーだった…というのは予想外ではありましたが、その和姦エロの数も質も申し分なく中々に満足度の高いタイトルとなりました。 シナリオ展開の方も抜きゲーとして期待してなかったという事もありますけど予想より楽しめたので今後にも期待したいところです。


ヒロイン毎の雑感は軽く(ネタバレあり)。


蔵守 由衣
 主人公のクラスメイト。テニス部所属。 優等生ヒロイン型かと思いきや学力も運動能力も低めでした。 まぁそれも人当たりの良い性格と相俟って魅力になっているのですけどね。 一応このゲームのメインヒロインでエンドも3つと多めでした。
 主人公の幼なじみだが、幼少の頃に主人公が突然引っ越してしまった寂しさから主人公に関する記憶や想いを切り離してしまった為に主人公の事を覚えていない。 その切り離した記憶は幽霊のように旧校舎に現れ最終的には由衣と融合してハッピーエンド。 日記とか引っ張り過ぎに感じたしラストも都合良すぎに感じましたが、まぁこのゲームでは別に問題ないかな。 エロシーンでの「はひ、はひぃ」って嬌声が個人的にツボで実用性は一番かも(笑)。

遠矢 柚流
 理事長の娘で学園の生徒会長。弓道部所属。 理事長が身寄りの無い主人公の後見人となった関係で主人公の世話を焼いてくれるが性格は規律重視で自分にも他人にも厳しいタイプ。
 一年前に旧校舎で響子の身に起こった事件を隠蔽するために雛姫と契約し、偶に雛姫にのり移られるようになる。 このため柚流とのエロシーンは初Hも含めて雛姫がのり移った状態のもので本人はほとんど覚えていないと言うのが物足りない。 あと作中ではアンチNTRな人への配慮からか主人公以外の男とのエロはありませんが、個人的にはハッキリと描写してくれた方が良かった。 響子さんとの3Pも無かったし色々と食い足りない感じがしたキャラでした。

館石 奈緒
 主人公とクラスは異なるが同学年。フィギュアスケート同好会所属。 サバサバした性格で同好会活動に主人公を巻き込んでいく。
 兄の影響でフィギュアスケートは始めるも、その兄は過去に旧校舎にあるリンクで事故死していて奈緒は兄の幻影を求めて旧校舎に出入りする。 シナリオ的には意外性が無く少々退屈ぎみでしたがエロシーンでは凛子を交えた3Pが普通に発生するのが個人的に高ポイントでした。 欲を言えば凛子にエロ行為を記憶したままで居て欲しかったし単体エロも欲しかったですね。 他ルートでは奈緒より凛子の登場回数の方が多いくらいなんだし。


お気に入り順は
 由衣 > (響子) > (凛子) > 奈緒 > 柚流 > (麻深)

麻深がほとんど犯り捨てキャラ状態なのが哀れ。 エンド後も後遺症が残ってて「二号さんでも良い」とか言ってるんだからヒロインとの和姦系3Pはあっても良かったんじゃないかと。 響子や凛子も日常シーンでのキャラ立てが悪くなかっただけにもっとエロシーンが欲しかったなぁ。 サブキャラにもスポットを当てたFDとか出してくれませんかね(笑)。


私的満足度: ★★★★★ ★★★☆☆

Copyright(c) 2007 SHEO