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狂*師 〜ねらわれた制服〜
発売日:1998.06.26 / CROWD

◇ あらすじ

 容姿端麗、頭脳明晰、加えて自他共に認めるスケベで鬼畜な主人公「飯田 春介」は某有名大学四年である。 春介は就職する職種を決める際、若い娘が多いから…という理由で教職の道を進むことに決めてしまった。 そんな折、円山女学園という所で理事長をしている祖母から教育実習に来ないかと誘われる。 もちろん春介は「上手く行けば女子高生と…」という期待を抱き承諾する。 そしていよいよ今日から楽しい教育実習が始まるのであった。


◇ ゲーム概要

 ゲームはコマンド選択により物語が分岐していくタイプのマルチシナリオADVです。 プレイヤーはゲーム開始時に「体育」「美術」「生物」のいずれかから教育実習内容を選択することになり、選択内容によって登場するヒロインが異なってきます。 何人かは複数のシナリオに登場しますが、ストーリー展開やシチュエーションは異なる展開。 ヒロインは6人で全て女子高生です(この頃はソフ倫規制は無しなので)。


◇ システム

 画面解像度は640×480の窓版とフルスクリーン版の2通りから選択出来ます。 セーブ/ロードはゲーム中のテキストウインドウ枠の上部にスイッチがあり、計10ヶ所に何時でも可能です。 メッセージスキップも当然実装してあり、これらの一連の操作は全てマウスの左クリックだけで可能なのは結構良いと思います。
 その他にもメニューバーにメッセージウエイトのON/OFFや画面のフェードイン/アウトの設定、BGMのON/OFF切り替えとシステム面は不満ありませんでした。

 おまけはCGモードと音楽モードが一緒になった「鑑賞ルーム」とエロシーンの回想を見る事が出来る「回想ルーム」があります。 なお、CGモードは100%になるとおまけCGやその他CGが追加されます。


◇ グラフィック

 原画は『X-Change』も担当された「赤崎 やすま」さんと「咲坂 守」さん。 キャラデザインは結構クセがありますが綺麗に描かれていて満足しました。 枚数もかなり多いです。 どうでも良い事ですがスカートがかなり短いですね(笑)。


◇ サウンド

 BGMはCD-DA再生の全12曲。予想してたよりも良かったです(失礼)。 オープニングの「魅惑の花園」とエンディングの「Please Save Me」はI'veが作曲したボーカル曲。 まぁ悪くは無いんじゃないでしょうか。 個人的にはBGMでは「Kindness」がお気に入り。
 ちなみにCVはありません。これはちょっと残念…。


◇ 感想まとめ

 ゲームタイトルや雑誌の紹介記事(卑怯な手を使って無理矢理犯る…というような紹介)から鬼畜ゲームかと覚悟していたのですが、蓋を開けてみたらバカゲー色の方が濃い感じです。 主人公は自意識過剰な単なるスケベという感じで、女の子が不幸な展開になるのはほとんどありませんでした。

 まぁ実際に脅して無理矢理な展開やバッドなエンディングもありましたが、どちらかと言うと生徒の悩みを真面目に聞いてやり、主人公に惹かれたヒロインと同意の上での和姦シーン → ハッピーエンドといった感じで、鬼畜な展開を期待すると肩透かしをくらうかもしれません。 かと言って恋愛ラブラブなストーリー展開という訳でも無いので何とも中途半端といった感じ。

 エロシーン自体は割とそそられるシチュエーションなどがあって悪くは無いと思いますけど…音声が無いし、よっぽど原画が好みに合わないと実用は難しいんじゃないかと思います。

 システム、CG、音楽は良い出来なので、この何とも中途半端に感じる内容がどうにも惜しいですね。
 ゲームの難易度は体育編→美術編→生物編と段々難しくなっていってますが、全体的にあまり高くなく、サクサクとストレスを感じる事無くプレイ出来ると思います。


私的満足度: ★★★★★ ★☆☆☆☆

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