Rascal・改 − Game Impression
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Silver Moon
発売日:1999.02.11 / R.A.N software

◇ あらすじ

 身寄りの無い子供を引き取り天才を育成する秘密機関Geo。 そこの全課程を終了した主人公「日吉 亮」はいわゆるエリートコースを捨て、ごく普通の学園生活を送るべく桜ヶ丘学園に入学したのだった。
 そしてそれから1年半が経過した頃、亮の体に突然原因不明の異常が現れるようになる。 そんな折に謎の女性「V.A」に出会い、亮の寿命は15日までという事を告げられたのだった。 残されたあと僅かな時間…はたして亮はどのような生活を送る事になるのだろうか?


◇ ゲーム概要

 コマンド選択の主に場所移動によってシナリオが分岐するADVです。 攻略可能なヒロインは4人でゲームの期間は15日間なのですが、だいたい10日目までにエンディングを迎えられるヒロインが決定され、それ以降は特に選択肢も無く1本道でストーリーが進んで行くような感じになっていました。 難易度はかなり低めです。


◇ システム

 インストールの時から「なんかアクティブのゲームに似てるなぁ…」と思っていたらエンディングのスタッフロールで“メインプログラム (株)アクティブ”の文字が…。 慌ててパッケージを確認して見ると…住所が一緒やん。全然知りませんでした(苦笑)。 という訳でアクティブのゲームをプレイされた事がある方は「あーゆう感じです」と言えば雰囲気伝わるでしょうか(笑)。

 画面サイズは640×480の窓とフルスクリーンの二通り。 セーブは10ヶ所まで登録でき、ゲーム中はいつでもセーブとロードが可能。 メッセージスキップはもちろんテキストのログ閲覧もOKと至れり尽くせりでプレイしやすかったです。


◇ グラフィック

 原画は「FΦJY」さんと「CHO-Bit」さんのお二人です。 やはりキャラによってデザインの雰囲気が全然違いますね。 個人的に真琴のキャラデザインがかなりヒット。 あと忍の表情によって変化する胸のバッジ(?)も面白かったです。
 逆にストライクゾーンから大きく外れまくってたのが巴。 キャラの雰囲気は伝わってくるのですが、あまりエロゲー向きのデザインじゃない気がします。 それと全体的にちょっとキャラの黒い縁取り線が太すぎたのが気になりました。
 CGモードはおまけメニューとして最初からあります。


◇ サウンド

 音源はDirectSoundとMIDIのどちらかを選択できるようになっています。 曲数は全部で17曲で、そのうちの2曲、OP「Smil of Angel」とED「I wish」はボーカル曲。 この2曲はゲームで使われる他にもCD-DAでフルコーラス版が入っています。
 曲自体も概ね満足…というか正直言ってゲーム中はあまり印象に残っていなかったのですが、MIDI単体で聴いたときにかなり良い印象を抱きました(苦笑)。 音楽モードはおまけメニューとして最初からあります。


◇ 感想まとめ

 ゲーム期間が15日間という割に1回のプレイ時間が3時間前後…いや、他メーカーの作品なら並かやや少ないボリュームでしょうけど、アクティブ系にしては大ボリュームです(笑)。

 シナリオ展開は中々良い感じだったと思います。 特に忍のストーリーは明るい性格の裏に隠された悲しい過去とかが結構印象に残っています。 ただ、各シナリオで他のヒロインがあまり絡んでこない事や誤字がやたら目立った事、それと主人公とV.Aの設定で少々「ポカーン」としてしまったのが残念でした。 特に後者はいきなり現実味が無くなったのでちょっと冷めた。

 それと後半はどのヒロインのシナリオでも同じ展開があるので1'stプレイの時は良いのですが、2'nd以降になるとちょっとかったるさを感じてしまいます。 出来ればヒロインによって後半の某所に侵入するイベントやラストの展開を変えて欲しかったなぁと感じました。

 まぁ色々と不満もありましたけど個人的には真琴に萌え転がれたので良し(笑)。


私的満足度: ★★★★★ ★☆☆☆☆

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