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百花繚乱
発売日:1999.07.01 / 日本プランテック

◇ あらすじ

 主人公「瀬戸 雷」の父親は「秋華女学院」の理事長であるが、援助交際を始めとした最近の女学生のモラル低下に苦悩していた。 そこで彼が考え至った結論は「いっそ、学園を共学にして明るい交際をさせるべきか…」というものであった。
 しかしいきなり大量の男子生徒を入学させる事にも不安を感じた理事長は、試験的に一人の男子生徒を放り込むことを決断。 そのモルモットに選ばれたのが自らの息子である主人公「雷(アズマ)」だった。
 かくして男一人、いきなり女子校に入学させられた主人公を待っている運命やいかに?


◇ ゲーム概要

 選択肢によってストーリーが分岐するマルチシナリオADV。 攻略対象ヒロインは4人で、それぞれ2〜3のエンディングが用意されています。

 ゲーム中は日付で進行する訳ではないのでゲーム期間は不明なのですが、1つのエンディングまで多くても5回程度の選択肢しかないし、設定集の方に完全チャートがありますので全エンド達成は容易です。


◇ システム

 最小インストール10MB、標準250MB、最大600MBの中から選んでインストールします。 画面サイズは640×480の窓とフルスクリーンの二通りで、この設定は一度ゲームを終えるとデフォルト(ウインドウモード)に戻ってしまいます。 それと最小インストの場合は何故かフルスクリーンにならなかったです。

 メッセージはSHIFTキーを押しっぱなしにする事でスキップ可能ですが、結構重いかも…。 セーブは決められたポイントで計5ヶ所まで登録できるようになってました。 ロードはいつでも可能です。


◇ グラフィック

 原画は「佐藤 茶菓子」さん。 禁断の欲望シリーズでは『危ない百貨店』を担当された方のようですね。 キャラクターデザイン、CG共に結構気に入ってます。 枚数も下手なゲームよりも断然多いですしね。 でもCGモードが無かったのはちょっと残念。


◇ サウンド

 BGMはMIDIで曲数は10曲前後だと思います。 BGMに関しては全く印象に残ってません。 まぁほとんどまともに聴く機会が無かったからかも知れませんけど…。 一応CD-ROMの中にMIDIファイルは転がっているようです。

 CVは主人公以外はフルボイスですが、「日曜 静」と「来栖 紗羽」以外はあまり上手とは感じませんでした。 逆にこの二人はキャラに合っていて良かったです。


◇ 感想まとめ

 このシリーズで学園恋愛物ってのはこれが初めてのようですが、登場ヒロインに才色兼備の幼なじみ(代姫 吹雪)、その親友の元気娘(日曜 静)、お兄ちゃん(来栖 紗羽)、眼鏡っ娘(藤城 夕)と押さえる所は一通り押さえているのではないでしょうか。

 内容の方は…あらすじのアホさ加減からあまり純愛物は期待しなかったですが、やっぱりギャグがてんこ盛りのコメディ展開が印象に残ってます。 私的には会話や独白の度に発せられるギャグは少々くどい…というか毒が強い印象を受けました。 中には「そりゃヤバイだろ!」と感じるものもあったり…(苦笑)。

 一応各キャラに2種類程のエンディングがあって、片方は恋愛ものなんですが…もう一方の(中略)な展開のインパクトが強くて恋愛方面の印象が薄いのがちょっと惜しいです。 好きな人にはかなり気に入るかも知れませんけどね。

 とは言え、このボリュームで設定資料つきで2500円なら元は取れると思います。


以下余談

このゲームのキャラの名前、どうやら競走馬から取ってるようで
・代姫 吹雪 → タイキブリザード
・日曜 静 → サンデーサイレンス
・来栖 紗羽 → ライスシャワー
・藤城 夕 → フジキセキ
となっているようですね。道理で変な名前だと思った…。
となると主人公は何だろ?


私的満足度: ★★★★★ ☆☆☆☆☆

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