淫声 (うたごえ) |
発売日:1999.07.23 / SUCCUBUS・APPLE PIE |
◇ あらすじ
若いが人気アイドルを擁する芸能プロダクションの社長である主人公。
そんな彼の元に新たに3人のアイドル候補生達が加わることになった。
彼女達には社長である主人公自身がレッスンを施していく。
はたして無事にデビューさせることができるだろうか?
◇ ゲーム概要
ゲーム開始時に3人のヒロインの中からメインで調教…もといレッスンをする1人を選ぶオムニバスっぽい感じのADV。
3人を同時にレッスンするのでは無く、あくまで選んだヒロインがメインとなりエンディングもその娘のみとなります。
ゲームは「4回のレッスンの後に本番収録」というのが3回繰り返され、それぞれの本番収録では成功/失敗があって(成功だけの場合もありますが)主にその成否がイベントやエンディングの条件になっています。
◇ システム
画面は640×480の窓とフルスクリーンの二通り。
設定によってDirectDrawを使用することができますが、私の環境ではまともに表示されませんでした。
セーブファイルは12ヶ所まで登録でき、セーブとロードははレッスンを行なう前しか行なえません。
これは少々不便。
メッセージスキップも無いし動作もやや重めです…つか推奨CPU(P2-350MHz以上)は納得いかない。
なお、このゲームにはいくつか不具合があるようなのでオフィシャルサイトから修正ファイルをDLしてからプレイする事をお薦めします。
私は一度CGモードが初期化される現象に遭遇しました(泣)。
◇ グラフィック
キャラクターデザインは「上里竹春」さん。
富士通の一般ゲーム『ツインズストーリー』も担当された方で、個人的には結構気に入ってるデザインです。
CGはエロ(レッスン)シーンのものがほとんどですが、ポーズとか表情とかが割とよさげでしたし枚数も多くて満足。
ただ…16BitColor以外で見ると塗りの斑が目立つのが惜しまれます。
CGモードは最初から「おまけ」メニューの中にあって、各キャラ別にどのCGを見た/見てないかがわかり易くなっています。
◇ サウンド
このゲーム最大の見所がこのサウンド関係でしょう。
音源は通常はMIDIでレッスンや本番収録ではWAVが使われています。
ゲームに使われる主題歌は10+1曲。
それぞれの声優さんが唄ってるのはもちろんですが、本番収録のときの成功版と失敗版があり、さらにレッスンの時の淫声も必聴です。
この為だけにゲームを買っても損しない程凄いです。いやホント。
曲の評価は…出来ません(笑)。
いや、延々とNG曲聴いたあとにOK版を聴けば全部良く聞こえてしまいますから…。
実際「ファンキーミミ音頭 最高!」とか言ってしまうほど麻痺してました。
一応「Deep」や「Revolution」は素で良い曲だとは思います。歌唱力はともかく…。
音楽モードは最初から「おまけ」メニューの中にありますが、ゲーム中に聴いた曲のみ再生可能です。
なお、初回限定版では主題歌11曲を収録した音楽CDが特典で付いてきました。
これはかなり嬉しかった。
◇ 感想まとめ
バカゲーです。しかも、18禁の強みをフルに活かしたバカゲーっぷりが非常に気に入りました。
最初のプレイは真面目にプレイしようと思ってレッスン内容「マイクで歌おう」を選んだら…いきなりマイクをアソコに突っ込んで「その状態で歌ってみろ!」という展開になり、健気に歌ってるヒロインがとても微笑ましかった(笑)。
レッスンは全てHしながらで、主人公の(無茶な)要求に素直に従ってるヒロインと、その時の声優さんの演技が凄く良い感じなのです。
これほど声優さんを凄いと思った事は今までありません。
レッスン自体もバラエティー豊富で、使い回しのCGや音声がほとんど無かったのも個人的に高評価。
ただ、ぱっと見ではお手軽エロ系に見えるので舐めてかかったら…結構難しいんですよコレ。
一見何の意味も無さそうなレッスンが本番での成功/失敗に関わっていて、ヒント的なものもゲーム中に無いため「色々とレッスンを組み合わせてはやり直し」って作業を繰り返す破目になるのが面倒臭かったです。
それとシステムのとこで書いた通りメッセージスキップが無く、レッスン中の淫声も途中キャンセルができないので、この辺りでもストレスを感じてしまいました。
せめてスキップだけでも実装してくれてたら個人的満足度は+1だったんですけどね。
とりあえずシナリオ重視の人には全くお奨めできませんが、ヒロインキャラは立ってますし「バカゲー」に反応できる人なら楽しめるんじゃないかと思います。
私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆
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