淫声2 -DANCE MIX- |
発売日:2000.03.10 / SUCCUBUS・APPLE PIE |
◇ あらすじ
ギタリストとしてある程度名前が売れている主人公はある日、所属事務所の社長から「BLMAX」という4人組ユニットのレッスンを依頼される。
売れ行きのよくない彼女達は三ヶ月後に控えた「サキュバス音楽グランプリ」でグランプリを取らなければならない。
主人公は見事に「BLMAX」をグランプリに導くことができるだろうか。
◇ ゲーム概要
前作の『淫声』から5年後の同業界が舞台。
レッスンの内容も前作同様にイッちゃってますが、前作の「対象が1人でレッスン内容を組み合わせる事で展開が変化」とは異なり、今回は4人を一気にレッスンするような感じで、展開の変化も「誰を贔屓に接するか」が最も大きく関係してくるようです。
でも序盤の会話などの受け答えを少し変えただけでもCD売り上げに差が出てきたりとなかなか一筋縄ではいかないようです。
グランプリ受賞という目的を達成する事自体はそう難しくないですが、CG補完はかなり苦労します。
1プレイは大体30分〜1時間くらいでしょうか。
◇ システム
インストールはシステムで1.61MB必要で、後はグラフィック(約71MB)、音声(約84MB)、BGM(約90MB)、Music(約158MB)をそれぞれインストールできるようになっていました。
ちなみにBGMは約28MBまで圧縮してインストールする事も可能。
画面サイズはフルスクリーンとウインドウモードの切り換え可。
メッセージも未読チェックはしてないものの高速でスキップできますし、前作での不満点だったレッスン中の淫声も途中キャンセル可能…とかなり快適になってました。
但しセーブやロードがゲーム中に3回あるレッスン期間の中だけでしか行なえないのが相変わらず不便(今回は間隔が長いので特に強く感じました)。
保存領域は12ヶ所用意されてます。
◇ グラフィック
原画は「大泉だいさく」さん。
キャラデザイン等に特に何の不満も無かったですが強烈に惹かれるものもまた無かったですね。
立ち絵は表情が数パターン用意されていてよく変化するのでこの点はマル。
CGは枚数が多く、塗りも丁寧なのは良いと思います。
ただ、デフォルトの設定だと妙に重いエフェクトがかかっていて、表情の変化や画面の切り替わりに時間がかかりすぎでした。
ま、この辺りはOFFに設定すれば問題ないんですけど。
CGモードはトップメニューの「おまけ」から入る事が可能です。
◇ サウンド
BGMはWAVファイルで全22曲。
レッスンの淫声やライブの歌などはMP3ファイルになっていて、挿入歌は全7曲という構成。
まずBGMですが、前作はMIDIでやや味気ない感じがしましたけど、今回はWAVという事もあってか色々と力が入ってました。
全体的に結構いい感じで「高坂千恵のテーマ」なんかは所々に妖しい男性コーラスが入っていてアダルトな雰囲気が出ていたと思います。
でも一番印象に残る曲と言えばBAD END時にかかる「アナルファーター」でしょう。
曲名からしてアレですが、曲もバックで「(ドン!)ドンドコドンドコ(ドン!)ドンドコドンドコ…」という太鼓(?)の音がひたすら流れている上に、「あなるふぁ〜たぁ〜〜、あなるふぁ〜たぁ〜」という妖しすぎるコーラスがこれまたひたすら流れているだけの曲なんですよ。
なんか怪しげな宗教の儀式みたいでした。
これ聴きながら寝れば悪夢に魘されること請け合いです(笑)。
それくらい邪悪な雰囲気が漂ってました。
次に主題歌ですが、曲自体はどれも結構良いと思います。
今回は失敗バージョンというものが存在しないのがやや不満だったりしますけど、レッスンのアレは相変わらずですし、ライブではバイブや三角木馬に跨りながら行なうなど、バカにも磨きがかかっています(苦笑)。
音声は主人公以外フルボイス。
演技はどのキャラも満足のいくレベルでした。
某隠れキャラを前作の「花奈」役の方がされていて、そのキャラエンド流れる歌がどう聴いても花奈が歌ってるようにしか聞えなかったのが嬉しかった…というか笑えました。
音楽モードはトップメニューの「おまけ」から入る事が可能で、BGMと主題歌に別れています。
主題歌の方はノーマル版の他にもライブ版キャラ別の淫声を観賞できるようになってました。
ゲーム中に条件を満たしたキャラは「おまけ」で声優さんのメッセージを聞く事も可能。
それと、このゲームの初回版には全主題歌+1を収録した音楽CDがおまけで付いてきます。
◇ 感想まとめ
なんかすっかり淫声ワールドのようなものが出来つつありますね。
つか、ルルのエンドあたりを見ると「もう何でもアリですか?」って感じです(苦笑)。
まあこのゲームで世界観とかストーリー云々を持ち出すのは禁句なのかも知れませんが、バカゲーだから何でもアリっていうのはどうかなぁと思うんですよね。
せめて「なぜ、そうなった」という事くらいの説明は最低限欲しかったです。
例えばルルに関して言えば「何故彼女は○○からやってきてBLMAXに入ったか」くらいの説明があればあのエンドでも納得できたんですけど…。
ま、色々と細かい不満点はありましたけど、その辺りを深く考えずに頭カラッポ状態で楽しむ分には楽しめる出来になってるとは思います。
ただし異様に難易度が高いのは相変わらずで、個人的にはここまで高難易度にする必要あったのかな?と思ってしまいますけど…。
途中で投げ出したらせっかくの声優さんの熱演やCGが無駄になってしまうんじゃないかと要らぬ心配してしまいます。
とりあえず…バカゲー好きな方、前作が気に入った方なら楽しめると思います…が、個人的には前作を超える程のインパクトは得られなかったというのが正直な所です。
◇ お気に入りキャラ
特に無し…かなぁ。
いや、全員それなりに気に入ってはいるんですけど、こういうゲームですし「キャラに萌える」というのとは少し違うような気がしますんで。
私的満足度: ★★★★★ ★☆☆☆☆
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