Rascal・改 − Game Impression
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淫内感染 ボイストリップ
発売日:1999.09.24 / ZyX

◇ あらすじ

 医大を主席で卒業し、現在は城宮総合病院で若手の敏腕医師として勤めている主人公「坂口 晃」。 かねてからの夢であった総合病院勤務の座を手にし、その仕事ぶりや人当たりの良い性格から主人公を慕う看護婦や医師も多く、主人公は順風満帆な人生を歩んでいた。
 そんなある日、薄暗い手術室で女医の「御堂 江美子」の自慰を目撃してしまったことで主人公は心の奥底で黒い欲望が沸きあがってくるのを感じていた。 そしてその日から主人公の人生の歯車が少しずつ狂いはじめていく…。


◇ ゲーム概要

 '97年9月に発売した『淫内感染』のリニューアル版で、CGがハイカラーに塗り直されて幾つかのイベントが新たに追加された物のようです。 そして1番の売り(?)は音声入力機能が追加されたことでしょうか。 これはメニューやコマンドを音声で選択できるもので、メニュー画面とかでマイクに向って「さいしょから」とか、移動先指定でマイクに向って「きゅうけいしつ」とか喋ることで目的のコマンドが実行されるものです。 当然マイクは別途必要。 ちなみにこの『ボイストリップ』は限定3000本の販売みたいです。

 ゲームは基本的には病院内を移動していくことでイベントが発生し、物語が進行する作り。 ゲーム期間は大体18日間くらいで、移動に関しては毎回全ての場所をまわるれるし、移動場所も4箇所と少ないので比較的サクサクと進む感じになってました。

 登場するヒロインは7人で、主人公が墜としたヒロイン達は主人公の診察室に呼び出すことでエロシーンが発生する場合もありますので、移動する前に呼び出せるヒロインは一通り呼び出した方がよさそう…。 一部に会話の選択肢によって分岐するものもありましたが、エンディングは私が確認したものは2種類と少な目でした。


◇ システム

 インストールはゲームデータ用に254MBほどの容量が必要で、別途「音声認識システム」をインストールすることでゲームでの音声入力が可能になります。 それとゲーム起動にはCD-ROMが必須です。

 画面サイズは640×480の窓とフルスクリーンの二通り。 メッセージは速度調整が4段階ででき、スキップもありますけど未読・既読のチェックはしていません。
 セーブやロードはゲーム中にいつでも可能で、計9ヶ所まで登録できます。 セーブデータ一覧画面ではセーブした日付の他にも、その時の画面状態まで保存してくれるうようになってました。


◇ グラフィック

 原画は「武藤 慶次」さん。 キャラデザインは個人的に可も無く不可も無く…と言ったところ。 欲を言えば立ち絵の表情パターンがもう少し欲しかったですね。

 CGはそのほとんどがエロシーンのものですが枚数が多めなのは良い感じ。 若干塗りの方での不満があるものの、アニメの時との塗りの差がそれほど感じないので許容範囲。 ただ、そのアニメーションは数は決して多くない上に動きも単調なので特に良かったとは思いませんでした(苦笑)。

 CGモードは一度エンディングを迎えるとトップメニューに「回想モード」が追加され、そこから入れます。 CGの閲覧はキャラ毎に別れてるもののCGを1枚1枚順番に閲覧していくものなので目的のCGを見るのには少々煩わしいかも。 あとエロシーンの回想ももちろんあり、どちらも全体の達成率が表示されるようになってます。


◇ サウンド

 音源はMIDIで曲数は14曲。 BGMに関しては印象に残ってるのがEDの「Fade Away」のみで、他はほとんど印象に残っていません。 音楽モードとかで聴く限り、曲そのものは悪くはないと思うんですけどね。

 音声は主人公以外はフルボイスになっています。 男キャラも喋りますけど、これは設定でOFFにできるのが有り難い。 演技の方は絶賛とまではいきませんけど悪くないですね。

 音楽モードは一度エンディングを迎えるとトップメニューに「BGMモード」が追加され、そこから入れます。


◇ 感想まとめ

 典型的な鬼畜ゲー&抜きゲーって感じで、低い難易度でお手軽にサクサク進む作りになっているのは好印象。 序盤は少々ダレますけど、大体3・4日目あたりから比較的ポンポンと小気味よくイベントが発生するし、ゲーム期間も短いので飽きるより早くコンプリートできました。

 発生するイベントはほとんどエロシーンで、主に主人公が無理矢理(脅して)ヤっちゃうものなんですけど、最初は嫌がってたヒロイン達も彼の「どんな女も瞬時に快楽に喘がせられる魔法のステッキヾ(^^;」の前にあっさり従順になってしまうので些か拍子抜けはしますね。

 それに主人公の脅し方も穴だらけで、他のゲームだったら即失脚しそうな展開ばかり。 舞台になってる病院に関しても薬をあっさり持ち出されたり、ドジまくりな看護婦が居たりして、こんなに管理がおざなりな病院があったら怖いです。確かに脅すネタには事欠きませんけどね(笑)。 まぁこれら「脅しネタが向こうから勝手にやってくる」というご都合主義な展開は、リアリティ云々を突っ込むよりもストーリーのスムーズ進行に貢献していると捉えた方が良さそう。

 キャラの描写はヒロインも含めてどれも皆薄いですね。 一応各キャラ毎の設定はゲーム中に語られるんですけど、語ってるだけでそれがゲームで全く活きていないのが勿体無い。
 あと個人的な要望としては、せっかく7人ものキャラが登場するんですから全員…とまではいかなくても何人かのキャラを囲って…というハーレム展開も欲しかった。

 まぁ色々と不満も書きましたが、「ナースもののご都合主義な強姦ゲー」としてなら割と満足できたと思います。


◇ お気に入りキャラ

 理事長の娘の「城宮 明日香」かな。 もっともキャラの魅力というよりもエロシーンのシチュエーションがツボにはまった感じ。 そういう意味では主人公付きの看護婦「杉村 弘子」もお気に入りと言えます。


私的満足度: ★★★★★ ★☆☆☆☆

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