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継母調教
発売日:2000.11.02 / 大熊猫

◇ あらすじ

 小学生の時に実母を亡くした主人公。 葬式の場で泣きじゃくる主人公を優しく抱きしめてくれたのが当時の担任の「景子」先生だった。 そしてその日から主人公にとって景子先生は特別な存在となり、それが恋愛感情に至るのにもそう時間は掛からなかった。
 それから何年か経ったある日、父親から伝えられた残酷な事実…再婚。 その相手がよりによって主人公が恋焦がれて止まない景子先生でることを知って猛反対するものの、とりあえずという形で共に暮らすようになる。 それからの主人公は夜になると街へ出掛け、学校もサボリがちになる。 そして次第に自分が押さえられなくなってきた主人公が取った行動は…。


◇ ゲーム概要

 ゲーム期間は10月中旬から11月中旬までの約1ヵ月。 序盤は景子に対しての思慕と葛藤とが描かれていきます。 やがて景子とHできるようになると1日に2回、朝と夜に部屋に呼び、調教度に合わせたH(調教…と言って良いものか疑問(^^;)を選択できるようになります。
 調教の内容はエプロン・下着・セーラー服・喪服ヾ(^^;などから選択するんで、やっぱり調教するというよりコスプレHを楽しむって感じかも。 それぞれのHにレベルがあり、回数を追う毎にレベルが上がっていきます。 合わせて調教度も回数を重ねる毎に増えていき、一定値以上に達するとHの種類が増える場合があります。

 エンディングは5種類。 調教度やゲーム中の選択肢によって分岐するようで、難易度は比較的低め。 たぶんこれでコンプリートだと思います。 ヒロインは景子の他にも同級生が出てきました。


◇ システム

 インストールは最小で2MB(セーブファイルのみ)。標準で78MBで、他にBGMデータ65MB、音声データが267MBを指定してインストールできます。 フルインスト時の容量は410MBで、この場合はメディアレスで起動可能。

 システムはビジュアルアーツで標準のアレ(ぉ。 メッセージのバックログ閲覧機能もあって特に不満な点はありません。 セーブやロードはゲーム中にいつでも16ヶ所まで登録できるようになっていました。


◇ グラフィック

 原画は「天櫻みとの」さん。「早坂奈規」という名で他のゲームの原画もされてますね。 キャラデザインはかなり幼い感じです。 継母より主人公や同級生の真理恵の方が大人びて見えることもありますが個人的には問題無し。 立ち絵は複数パターンが用意されてます。ただ控えめな変化なのが勿体無いかも。

 CGはイベント等の一枚絵はなかなか良い感じですけど背景にやや不満が残りました。 枚数はCGモードでサムネイル表示される数が60ほど、パターン違いの物も一緒に登録されてるので特に少ないとは感じません。
 CGモード及び回想モードはトップメニューの「オプション」より入れるようになってました。


◇ サウンド

 DirectSound(WAV)の全9曲。 再生時間の割に1ループが短い曲が多いので、どうもすぐ飽きてしまうんですが、曲自体は悪くは無かったです。 お気に入りは「愛してるから、汚したい」かな。

 音声は女性キャラのみフルボイス(と言っても2人ですが)。 演技の方は…う〜ん、長い台詞だとちと苦しいかなと。 エロシーンなんかはちょっと大人し目ですね。 まぁそういう演技なのかも知れませんけど。 それとちょっと気になったんですけどヒロインの二人や主人公の台詞の語頭に「あっ」って入るのが多いです。 いや、どうでも良いことなんですけど気にして聞いてると結構笑えたので(苦笑)。
 音楽モードはCGと同様にトップメニューの「オプション」より入れます。


◇ 感想まとめ

 調教SLG+ADVということですが殆ど選択肢形式のADVって感じでした。 概要でも書いたように調教というよりもシチュエーションやコスプレHを楽しむ方がメインで、複数のパラメータから成る本格的(?)な調教物を期待すると外すと思います。 調教度がパーセントでわかるようになっているものの、この調教度が実際に影響するのはエンディングの条件のみ(だと思う)で、物語が展開していく上で特に影響するものではなかったのがやや拍子抜けしました。 ただ、個人的にはその手のSLGは嫌いじゃないけど下手な部類なので、全パターンを容易に見れるようになっていたのは有り難かったです。

 シナリオの方は序盤で景子に対しての思慕と葛藤とがよく描かれているため、いざ手を出すときの背徳感はなかなか良くでていると思います。 …というか個人的にはこの辺りの描写とか、後に主人公との秘め事が原因で景子が倒れた時に苦悩する様が少々冗長にすら感じました。 主人公もヘタレ系で少々萎えましたし。 なんていうか、似たような文を何度も何度も読まされ、「もう判ったから先に進んでくれ」と感じるくらい鬱陶しかったので、この辺りの描写をもう少し削ってテンポ良く進んでくれれば個人的には嬉しかったかな。

 エロシーンの方は、Hの内容と調教度&レベルの関連性がイマイチ不明ですけど、エロシーン自体はなかなか良かったですよ。 それに主人公が鬼畜な行動を取らないし、ヒロインの景子も了承した上でのHなので無理矢理で泣き叫ぶような展開が少ないのも個人的にはあり難かったです。 逆に鬼畜な展開を期待すると不満が出るかもしれません。

 結局のところ、このゲームは何に期待してプレイするかによって結構評価が変わりそうな気がします。 調教SLGとして継母を自分色に染め上げるという展開を期待するとまず外すというのは先にも書きましたが、鬼畜よりもどちらかと言えば純愛、エロシーンがメインのお手軽系かと思いきや日常シーンとかエロ以外の描写も多く、恋愛系の物語としてもそこそこ通用する感じです。 外さないのはエロシーンのシチュエーションが豊富さなことかな。
 なんとなくアレもコレもと積め込み、結果的にどれも中途半端に終わってしまった印象を受けるので、対象をもう少し絞ってメインにすべき点が明確になってくれればその他の不満点はあまり気にならなくなると思うんですけど…。 (例えばとことんお手軽&濃いHに絞るとか)  逆に言えばシナリオ重視やキャラ萌え重視でエロゲーをプレイする人達にもそれほどの抵抗はなくプレイできるエロゲーにはなっていると思います。 とりあえずキャラデザインが気に入った人や継母(妻でも可)という単語にある程度反応できる人はエロシーンも豊富な方なので値段的にも満足いくのではないでしょうかね。


◇ お気に入りキャラ

 選択の余地はあまり無いですね…って事で景子先生です。 私にも「ぎゅ」てしてください(笑)。 真理恵も某あかねのような雰囲気がよさげでしたけど印象薄いのが惜しいです。


◇ 備考

 このゲームは開発元の大熊猫(ジャイアントパンダ)さんのご好意により頂いたマスターβ版にてプレイしています。 実際の製品版と若干の違いがあるかも知れませんが、多分大丈夫…と思います。
 そして大熊猫さま、1ユーザーに過ぎない私には過分なことで大変感謝致しております。 稚拙な感想ですが文字通り私が感じた事を素直に書かせて頂きました。

 所要時間: コンプリートまで5〜6時間。


私的満足度: ★★★★★ ★☆☆☆☆

Copyright(c) 2007 SHEO