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Fate/stay night
発売日:2004.01.30 / TYPE MOON
※ 以下は掲示板に書いてたインプレをほぼそのまま掲載しただけの手抜き版です(ぉ

↓↓ 一巡目プレイ時のインプレ。
 視覚的な演出(一部分だけの拡大や拡大高速スクロール等)が見事なことに加え、ストーリー展開やシーン毎の文章力も流石に高いと思うのですけど、個人的にはこの主人公に全く感情移入できないのがキツイ。

 セイバーエンドを見れば「なるほど」とは思うけど、それでも物語の中でずっと青臭い主義主張を振りかざして感情的に行動しまくる主人公には同調できず、ヒロインについてもプロローグからの流れでセイバーより凛のほうが気になっていたので、終始私はノベルとして第三者的に傍観してただけでした。 でもまぁ物語としては気に入ってますので開き直ってプレイヤーではなく「読者」に徹して話を読んでいく分には楽しめると思います。 とは言え主人公の口癖「ちょっとまて、なんだよそれ」が出る度に不快指数が上がるのですが…。

↓↓ 二巡目プレイ終了時。
 「Unlimited Blade Works」のTrueEnd、GoodEndとも終了。
「赤い彼」の正体については予想通りで特に驚きはなかったけど、葛木先生にはド肝を抜かれた。 いや主人公も最後にはもっととんでもないことしでかしますけど…1順目であれだけサーヴァントを別格扱いしていてアレは反則じゃないかと思ったり(笑)。 でもまぁ読者に徹した為か1st時より楽しめたかな。凛のキャラも凄く良い感じでした。

↓↓ 三巡目プレイ終了時。
「Heavens Feel」のNormalとTrueエンド、タイガースタンプも全て揃えてコンプ。総プレイ時間は64時間強でした。

 3つのルートとも総じてシナリオ展開は好みですけど最後の「Heavens Feel」では前二つのシナリオでの主人公の行動を思いっきり覆していて苦笑してしまいました。 セイバーの扱いには少なからず不満はありましたが、それでも個人的には全シナリオ中で一番納得いく展開だったかな(少数派っぽいけど…)。

で、このゲームに関しては以下の3つが大きな不満点
・無駄に長い…というかストーリー進行のテンポが悪い
うんざりするくらい同じ説明を繰り返すのには参った。特に凛ルート終盤。 この世界観を説明するにはどうしても文章量が膨大になるのは当然なので良いんですが、薀蓄は1回だけで済ませて欲しかった。 あとは、あからさまに問題を先送りにして、後でズブズブになるパターンの繰り返しも個人的に減点。

・主人公が合わない
以前も書いたが例えばセイバールートでは最後の選択だけは共感できたものの、「女の子なんだから戦わせられない」などの主人公の価値観の押し付けや、言峰とかアーチャー(赤)に対して感情のまま会話する行動に共感できずイライラさせられた。

・エロシーン不足
特に桜ルートではこの不満が一番大きかった。過去の間桐家での桜の話にはその手のシーン描写を入れるべきだったと思うし、終盤の土蔵では儀式と称してイリアやライダーとのエロシーンを入れても問題ないものだったと思うだけに不満でした。


 まぁそんな訳で残念ながら手放しで「満足できた」とは言い難いですが、これだけ不満点があるにも関わらず、個人的にはかなり楽しめことは確かですし、膨大なプレイ時間の間は十分に奈須きのこワールドを堪能させていただきました。

私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆

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