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KISS×400 懐かしき日々の連続
発売日:2005.12.16 / WINTERS
 全CGと回想を埋めてコンプ。 所要時間は1stプレイで6〜7時間くらい、コンプまでは12時間前後と言ったところでした。 音声のボリュームアップ差分は適用済。

 一人暮らしの大学生「沖鳥南吉」は今まで女性と接した経験が無く、そればかりか自慰行為すら行った記憶が無い事実に愕然とする。 ところがある日を境に主人公は次々と美女と知り合いことになり、彼女らと接していくうちに次第に自分の過去を思い出していくのだった…というあらすじ。


 KISSシリーズの4作目ですけど過去シリーズとの話的な繋がりは無し。 登場するヒロインは7人で、それぞれに個別エンドが用意されています。 更に全エンド達成した時のスタッフロール後にハーレムルートに入れるようになっていました。 どのエンドを迎えるにも五月雨母娘のフラグが必要だったりと若干の条件はありますが、基本的にはお目当ての娘を贔屓していけば良いので難易度はそれほど高くありません。


 物語的には過去の記憶を失ってる主人公が、出合った女性達とエロエロな生活を送る話。 なんか設定と展開に違和感を感じないでもないですけどホントにそういう流れなのだから仕方ないです(笑)。 本来なら記憶を取り戻す展開やヒロインと出会ってからエロエロな関係になるまでにそれなりのドラマが描かれそうなものですが、このゲームに…平井ワールドにそんなモノありはしないのでした。 流れとしてはとにかくもう「ヒロインに会う → エロ → ヒロインに会う → エロ(以下繰り返し)」な展開です。 千島列島ネタもあり(笑)。

 ヒロイン達はぶっちゃけ見た目と声が違うだけの痴女。 主人公が過去の記憶を失ってるということは主人公とプレイヤーの情報量が同程度になり、ヒロインに対する心理描写などが把握し易くなるので感情移入や思い入れ度が増すものなのですが…そんな設定程度でどうにかなるような甘いヒロイン達では無かったです。 実際、全ヒロイン中6人は展開が全く同じでエピローグだけが異なるという無個性っぷり。
 もちろん設定や性格の違いはありますけど、主人公に対するアプローチは一貫してキスを含めたエロ行為の催促です。 しかも時と場所を選びません。一度欲情したら大学だろうがファミレスだろうが本屋だろうがお構い無しでエロシーン。 当然ギャラリーしてる人もいるけど羨ましがられたり「私も今夜フェラしようかな」とか言い出す始末…凄い世界ですホント。
 別にこのシリーズでシナリオに凝る必要は全く無いと思いますけど、ヒロインの差別化はもう少し欲しかったですね。 現状では五月雨 雫の個別ルートくらいしか違いが無かったですし。

 テキスト(主に主人公の思考)とBGMは相変わらずの電波っぷり。 前作同様ヒロインの言動に対して一々「!??!!??!???!?(以下略)」と驚き過ぎなのも相変わらずですし、興奮したときの鼻息やエロシーンなど、ちょっとイッちゃってる感じの描写を受け付けられないと厳しいですね。 個人的にはこれらの描写も特徴として楽しめてますけど。


 エロシーンは回想枠数で数えると95枠。 実際は一つのシーンを複数に区切ってるモノもあるので厳密にはもう少し減りますがそれでもかなりの多さ。 前作同様にキス・フェラなどの強烈な唾液音が印象に残ります。 私的にキス以上に期待していた多人数プレイも相変わらず豊富で嬉しいところ。 まぁそれを求めてこそのシリーズな訳ですけど、このあたりの期待にはしっかり応えてくれてました。 特に複数人プレイ時でのヒロイン達との身体の密着具合がなかなか興奮できてグッド。
 全て和姦で着衣・全脱ぎは半々くらいかな、道具を使ったプレイはほとんど無し。 主人公以外の男がヒロインキャラとHすることもありません。

 ただ、一つのシーンが少々短めなのが惜しいです。 前作の『KISS×300』では薬の効果もありましたが、多人数プレイ時に次々と体位を変えてガンガン射精しまくってた印象がありましたけど、今回は一度射精したら終了。 一応回想モードでは複数のシーンを組み合わせて連続再生できますけど、一つのシチュエーションをじっくり堪能するには不向きな内容になってしまったのが個人的に残念なところです。


 かなり特殊な世界観を醸し出してるので他人にはオススメし難いものがありますけど、個人的にはそれら世界観やテキストのノリを含めて、口淫特化型のお手軽ハーレムエロゲーとして楽しめました。 前作や前々作に比べてしまうと少々インパクトが弱く感じられたものの、INO氏のキャラ絵やCGの構図の良さが補ってくれたので満足度は低くないです。


私的満足度: ★★★★★ ★+☆☆☆☆

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