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Schoolぷろじぇくと☆
発売日:2006.06.30 / アトリエかぐや Berkshire Yorkshire
 CGと回想を100%にしてコンプ。 所要時間は1stプレイ4時間弱、コンプまでは12時間前後と言ったところでした。

 転校先で風紀委員達の暮らす寮に住むことになった主人公「宮前圭太」。 だが転校先の学園は皆真面目なので風紀委員の存在意義が薄く、寮はオンボロな上に予算もまともに貰えずに存続の危機的状況に陥っていた。 そんな中、主人公達は学園に風紀委員の存在を印象付け、予算をアップさせるために奮闘することになるのだった…というあらすじ。


 ゲームは選択肢型のオーソドックスなADV。 期間は7/20から9月頃までの一ヶ月半でヒロイン数は5人。 風紀委員メンバーの誰の作戦を採用していくかで攻略ヒロインが決まる構成なので難易度は低めでした。


 寮の住人は主人公を除いて全員女の子なので共同生活ならではのお約束ハプニング多数。 更にヒロインの一人「雫」が作成したロボット「フウキくん」をはじめとした様々な自作アイテムを作戦に投入することによって巻き起こす騒動がメインに描かれていくドタバタラブコメ展開で話が進んでいきます。

 そのドタバタ劇ですが…個人的には作中のキャラ達“だけ”がハイテンションなノリで大騒ぎして盛り上がってる印象を受けてしまって、プレイヤーである私は何となく飲み会にシラフのまま途中参加したときのような疎外感を感じてしまいましたよ。 これは主人公がヒロインと打ち解けていく過程がバッサリと省かれ、初対面からいきなり気心の知れた間柄のような会話が発生するのが原因かと。 もう少しプレイヤーを作中に引き込ませる配慮が欲しかったところです。
 ただ、これらのノリには次第に慣れてきますし、コメディ描写云々はともかく展開のあまりの“くだらなさ”は素直に笑えました。 自作アイテムの斬新すぎるアイデアをはじめ、終盤の幽霊とか宇宙人とか失われた古代文明と言った超展開はツッコミ入れる事すら馬鹿らしくて楽しかった。

 それとヒロイン達が主人公に対して恋愛感情を抱いていく描写はなかなか良い感じ。 choco chipさんの描くキャラの魅力も手伝って主人公を意識してテレまくる描写は凶悪な可愛らしさを醸し出しており、キャラ萌え度はかなり高め。 特に雫が主人公に気を許す度に「も、もう、何やってるの雫!しっかりしなさい!」と自己ツッコミ入れる描写が可愛すぎでした。


 エロシーンは一人あたり3〜5回。 キャラによっては1プレイで全て見れない構成になっています。 アトリエかぐやとしては少々薄味に感じますが、キャラ萌え度が予想していたよりも高かったですし1つのシーンで2回戦目に突入するパターンもあり、尺もそれなりにあって声優さんの演技も良好…と実用性は決して低くはないかと。 射精場所の固定化なども設定可能で有難いことです(笑)。
 CG枚数はそれほど多くは無かったですけど愛撫のときに手や舌の動きが部分アニメで動いたり、スクロールする巨大CGもいくつかあったし、何よりエロ可愛く描かれていて視覚的には結構満足できました。 まぁ愛撫時のフライング・タン(舌だけ空中に浮いてるように見える)はちょっとシュールではありましたけど(笑)。

 ただ一点だけ…ハーレムルートが存在しない事がどうしても納得できません。 シナリオが超展開のオンパレードなんだからハーレムエロがあってもなんら不思議じゃなかったですし、いくつかのルートでは他ヒロイン達がギャラリーしてる前でHするシチュエーションもあり、なし崩し的にハーレムエロに移行しても良さそうな展開まであっただけにハーレムルートどころか多人数H(3P以上)すら一つも無しという事実に愕然とさせられました。
 つーか、各ヒロインルート毎に語られていた主人公への想いが五つまとめて向けられたときの状態を勝手に想像して身悶えていた身としては、このリビドーを何処で発散させれば良いのでしょうか…。 まさかエロゲーやって欲求不満度がチャージされるとは流石に思いも寄りませんでしたわ。


 とりあえず、作中のキャラ達のテンションには少々置いて行かれぎみではありましたがヒロイン達は可愛く描かれていて個々のルートに関しては十分満足。 ただし個人的に最も期待していたハーレム展開が皆無という事態に激しく落胆させられました。 まぁかぐやじゃなきゃここまで文句は言いませんけどね(苦笑)。


キャラ別雑感は軽く…というか雑感にすらなってませんが。


桜 小桃
 主人公達より年下。両親を事故で亡くし寮の住人達に家族的な絆を求めてる。 個別ルートではペットの事故をきっかけに主人公を意識するようになり、そんな主人公に対して自作の機械「ジェシカ」が嫉妬して勝負を挑んでくる流れ。
エロは私服H(自室)、朝フェラ、制服H(教室)、スク水H(海)など。

文月 蛍
 主人公のクラスメイトで主人公が風紀委員寮に入るきっかけになった娘。 個別ルートでは木彫りの熊を起動させたことによって宇宙人がすみれの身体に乗り移るけどHしたら去っていった…という展開。 未プレイの人には何言ってるのか分からないと思うが、俺も何書いてるのかわからなくなった。頭が(ry
エロは制服H(屋上)、体操服ブルマ(自室)、風呂など。一番数が少ないです。

日向 遙
 主人公の幼なじみ。幼い頃にブログで二人の家をアレコレと考えるほど仲がよく、思い出の指輪を掘り出すなどの定番イベントもあり。 個別ルートは昔の風紀委員の幽霊の要求にアレコレと応える流れ。
エロは私服H(自室・校庭)、浴衣H(校舎裏)、制服H(学園内)など。 個人的にキャラデザインが割と気に入ってるし、マッサージイベントなども妙にエロくて 良い感じでした。

神代 雫
 主人公のクラスメイトで怪しげなアイテムを色々と開発する。 個別ルートは怪我をした雫をお姫様抱っこした事で主人公を意識するようになり、終盤は時間制御に失敗して古代文明を復活させてしまう…という蛍ルートに匹敵する超展開。
エロは制服H(教室・自室)、和服H(教室)、スク水H(遺跡)など。 他にも逆向き肩車などが妙にエロくて良かったかと。

芦沢 すみれ
 寮長、兼担任教師。個別イベントのほとんどがエロのみという不憫なキャラ。 他ヒロイン達が皆ロリ寄りなのでちょっと新鮮かも(笑)。 個別ルートは学園生が皆真面目になってしまう呪い(?)を調査してたら秘密の教室を発見し、実はその教室は対宇宙人兵器のコックピットだったのだ…という展開。 エネルギー補充にHが必要とかもう訳わかんねーよ。
エロは私服のみ、場所は教室・寮内・コックピット(笑)など。


お気に入り順は
 雫 > 遙 > すみれ > 小桃 > 蛍


私的満足度: ★★★★★ ★☆☆☆☆

Copyright(c) 2007 SHEO