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みんな大好き子づくりばんちょう
発売日:2007.05.18 / Anastasia
 全てのCGを見てコンプ。 所要時間は大体5時間を少し超えるくらいでしょうか。 思ってたより短かったです。 購入動機は内容に惹かれたというよりはメーカーへの投資的な意味合いのほうが強かったりします(笑)。

 少子化対策として打ち出された学校大合併と子づくり支援金制度の恩恵を受けるべく立ち上がった貧乏主人公「馬浪貴劉」。 他校の代表と戦い「敗者は勝者に絶対服従」という合併ルールに従わせて制圧した学校の女生徒に子供を産ませ、支援金支給→貧乏脱出という目的のために奔走することになる…というあらすじ。


 バトルに“おはじき”要素を取り入れた「子づくりバトルアクションゲーム」。 制圧する学校は9校ですが、他にも戦闘が発生するステージが存在するので最終的には全部で13ヶ所の拠点を制圧する必要があります。 制圧する順番はある程度決められており、物語が進むことで新たな拠点が登場する…という感じ。 他にもヒロインを妊娠させるためには精子を卵子に命中させることが目的のバトルシーンが発生しました(笑)。 難易度としてはアクションが苦手な人でも十分クリア可能なレベルだと思われます。
 登場するヒロインは10人(子供を産ませられるのは9人)でエンディングも各ヒロイン毎に存在しますが1プレイで全ヒロインのエンド条件を満たすことも可能。 全員のエンド条件を満たした場合はTrueエンド(?)も見れるようになります。


 設定だけ見ると「学生なのに子づくり?」とか「何人もの女性に子供を産ませるのは社会的にどうよ?」とか色々と常識的な疑問が湧いたりしますけど、この世界では支援金も出るらしいし一夫多妻でもOKっぽい(笑)。 更に主人公に協力してる女神様のおかげで妊娠から出産までの期間が短く、産まれた子供もすぐに三歳児程度まで成長するという設定なので常識的な概念はすっぱり捨ててバカゲーとして楽しむのが吉。 ちなみに産まれた子供はバトルモードで支援ユニットみたいな感じで参加できます。

 ヒロイン達はぶっちゃけ「産む機械」ですね(笑)。 制圧する学校を選択 → その学校の代表であるヒロインとバトル → 勝利後すぐに子作りH…という流れなのでヒロインに対する思い入れは低く、容姿や声や会話内容から推察できる性格設定が好みか否かで見るしかありません。 一応仲間になった後に好感度の蓄積によっていくつかイベントが発生するのでキャラ設定の把握は容易ですが、主なイベントはやっぱり子作りHと妊娠・出産イベントくらいなのでもう少し各ヒロイン毎に掘り下げた描写が欲しかったところです。 一度出産したら以後は用無しとばかりに子作りが出来なくなるのも物足りない。 せめて母子の和み系イベントあたりをもう少し入れてくれればキャラへの愛着も増したかも知れないのに…。

 物語的な盛り上がりもほとんど無し。 まぁ最初からこの点に関しては期待していませんでしたけど全ての学校を制圧した後にちょっとしたゴタゴタがある程度で主人公以外の勢力が侵攻してくるような展開もなく、良く言えばまったりとした雰囲気のゲームかと。


 このゲームの売りと思われるバトルモードは発生回数が多めなのでバトルが発生する度に面倒臭さを感じてしまうのですけど、一旦バトルモードに突入するとなかなかに熱くなれる不思議な魅力のゲームでした。 バトルモードが楽しい…というよりは単純なルール故にクリアできないとむきになってしまう…というのが正しい表現かも。
 基本的には一度動き出したら止まらないシティコネクションの車のような自ユニットを操作し、敵ユニットを全て場外に押し出せば勝ちという単純なもので、ユニット毎に素早さや重量のパラメータが異なってたり特殊スキルを持ってたりしますけど、難易度「普通」でははっきり言って平均的なパラメータを持つ主人公だけで全てのバトルに勝ててしまうので他ユニットを使い分けるような戦略的楽しみはほとんどありませんでした。
 ただ上記のような通常バトルの他にも「相手より先にコースを5週する」とか「時間内に特定位置まで移動」とか「ボールを指定エリアまで運ぶ」など内容と勝利条件が異なるバトルも結構用意されていたのはマンネリ防止にもなっていて個人的には高評価ポイント。


 エロシーンはバトル勝利後のHと仲間になった後の子作りHの二回ずつ。 勝者の特権とは言っても基本的にヒロインが了承した上でのHなので強姦っぽいものは無く、どれも普通の和姦もの。 ちなみに全員が初物でした(笑)。
 先にも書いたようにヒロインに対する思い入れはほとんどありませんが、バトルで屈服させたという前提があるので勝利時のご褒美的なものとすれば悪くないエロシーンでした。 尺はそれほど長くはありませんけど従順っぷりがそそられるというか(笑)。
 ハーレム好きとしては全員を妻にできる入れ食い展開というのは良かったですけどヒロイン同士の横の繋がりが希薄で3Pなどの多人数プレイが無いのが少々物足りないかな。 幼馴染の椿と妹の夏美は親友同士という設定なのだから、せめてこの二人との3Pは欲しかった…というのが正直なところです。


 システムまわりは特に不満なし。 バトルはマウス・ジョイパットどちらでも操作可能なのも良いですね。 個人的にはマウスの方がプレイし易かった。 ちなみに二週目以降はパラメータなどがそのまま引き継げます。 ヒロインが仲間になるまでは影武者という扱いですけど(笑)。
 CGは各ヒロイン毎に差分抜きで7枚前後。 差分を含めると計399枚。 会話シーンなどは立ち絵よりもフェイスウインドウを並べて動きや表情を表現していました。 まぁミドルプライスのゲームとしては質・量ともに妥当なところではないでしょうか。


 このゲームの個人的な印象としては「どことなく懐かしさを感じるゲーム」でした。 大昔の「出会ったヒロインを口説いてH」というノリがそのまま「出会ったヒロインにバトルで勝ってH」になったような感じ(笑)。 回顧厨とか言われそうですが“たまには”こんなゲームも良いんじゃないかなと思います。 バトルも思ってたよりは楽しめたしバカゲーっぽい雰囲気も嫌いじゃ無かったしで値段分は楽しめたゲームでした。


ヒロイン毎の雑感は軽く。


金城 椿
 ツインテールな幼なじみ。娘の名前は操。 ユニットとしては気合特化型。 主人公が好きだが素直になれない性格で、この手のキャラの教科書通りの言動をする。 エロシーンではしおらしくなり会話イベントとのギャップが良い感じ。 バスタオルで前屈みなポーズは卑怯だ(笑)。

御崎 伊万里
 ロリ娘。娘の名前は未来。 ユニットとしては速度と制動が高めなのでレース系バトルに強そう。 ロリキャラは嫌いではないけど娘と一緒に幼児用プールに入っても違和感ないってのはどうよ。

緋雨 紗綾香
 厳格な武士タイプ。娘の名前は琴音。 ユニットとしては気合と制動が高く通常バトル向け。 巨乳キャラなのにパイズリが無いっていうのは勿体無いですね。

五月女 桜
 おっとり系生徒会長。娘の名前は結衣。 ユニットとしては制動が優れているので移動系のバトルに強そう。 とりあえずアンチ眼鏡っ娘な私ですがこのキャラのメガネはアリだと思いました(笑)。 あとエピローグが和んだ。

南美 麗
 足が不自由で車椅子な良家のお嬢様。娘の名前は陽菜。 ユニットとしては重量が特化してるが制動が低く使い勝手は悪そう。 自称薄幸の美少女で「死にそう」が口癖だが単なる我侭娘なだけって感じです。 エピローグの「ウララが立った!」はちょっと笑った。

任海 静樹
 身長二メートル超な娘。娘の名前は萌。 ユニットとしては重量特化型。 大女だけど純朴で控えめな性格という設定が個人的に気に入っています。

影山 凰華
 黒魔術師なミステリアス系の娘。娘の名前は彩華。 ユニットとしては気合特化型ですが一番最後に仲間になるので使いどころはほとんど無いんじゃないでしょうかね。 子作りHでの儀式と言いつつ感じまくる描写がいい感じでした。

江間 愛鈴
 謎の組織に所属していたエージェント。娘の名前は音(のん)。 ユニットとしては気合特化型でスキルの乱射が通常バトルでは割と使えるんじゃないかと。 間抜けなエージェントという設定は個人的にどうでもいいけどゴスロリ衣装に加えて初Hシーンが個人的に気に入ってしまい全ヒロインの中で一番のお気に入り。 微乳キャラというのも何気に高ポイントだったりします(笑)。

馬浪 夏美
 主人公の妹(たぶん実妹)。娘の名前は奈留。 ユニットとしては気合が高め。 冒頭で主人公に安全祈願と間違えて安産祈願のお守りを渡してしまったことで主人公の子作り計画が始まったという全ての元凶となるキャラ。 兄妹でHすることに対する抵抗のなさは異常ですが気にしなければ割といい感じかも。 欲を言えば他ヒロインに対してのやきもち描写がもう少し欲しかったかな。


お気に入り順は
 愛鈴 > 静樹 > 椿 > 麗 > 夏美 > 紗綾香 > 桜 > 凰華 > 伊万里
# 愛鈴は俺の産む機械。


私的満足度: ★★★★★ ★+☆☆☆☆

Copyright(c) 2007 SHEO