Rascal・改 − Game Impression
[メニュー枠OFF]

CampuS 〜桜の舞う中で〜
発売日:1999.02.26 / Ather

◇ あらすじ

 某私立大学3年生の「高坂 隆景」は数年前に両親を事故で亡くし、今では一戸建ての家に一人暮らし。 けれど今まで親戚の家に預けられてた義理の妹「舞子」が隆景と同じ大学に通う為に引っ越して来た。 それを期に隆景は様々な女の子と出会い新しいキャンパスライフを送って行く事になる…。


◇ ゲーム概要

 ゲームはオーソドックスなマルチシナリオADVです。 登場するヒロインは…6人というべきか5人と言うべきか…(苦笑)。 エンディングは全部で14種類用意されています。

 ゲーム中は日付が表示されないので正確なゲーム期間はわかりませんが1プレイ大体3〜4時間と言ったところです。


◇ システム

 画面は640×480の窓モードのみ。 ただしテキストウインドウは自由に配置可能となっていました。
 セーブやロードはゲーム中ならいつでも可能で、セーブファイルはHDD容量の許す限り好きなだけ任意のファイル名で保存できるようになています。 他にも「f・1」キーによるメッセージスキップや音声やBGMのon/off切り替えなど一通りの機能はありますが、できればメッセージのバックスログ閲覧も用意してくれたら有り難かった。


◇ グラフィック

 原画は「きみづか葵」さん。 キャラクターデザインも気に入っていますがイベントCGも背景に至るまで奇麗に描かれていて満足しました。 キャラの表情も豊富でコロコロと変化する表情を見てるだけでも結構楽しめます。
 枚数的には多すぎず少なすぎずと言ったところですが、背景のCGが少なくて屋内なのに屋外の背景になってる箇所もあってちょっと残念でした。 CGモードはゲーム中にいつでも見ることが可能です。


◇ サウンド

 BGMはMIDI音源のみで全16曲ですが、それとは別に各ヒロインのトゥルーエンドの時にはヴォイス曲の「Believes You」が再生されます。 これがまた結構良い感じで満足しました。 BGMも皆良い感じで個人的には何故か「省吾のテーマ」が気に入ってます。

 音声はヒロイン達のみフルヴォイスで入っています。 演技の方はアセンブラージュ系列だったので不安は無かったし、期待通りでした。
 ちなみにこのゲーム、主題歌の「Believes You」が収録された音楽CDも付いていて個人的にはかなり嬉しかった。 それと音楽モードはゲーム中にいつでも入ることが可能です。


◇ 感想まとめ

 購入当初は休日が1日もあれば終わるだろうと思ってたのですが…甘かった。このゲーム、結構難しいです(苦笑)。 重要なフラグさえわかってしまえば何て事はないんですが、それが結構わかり難いのでかなり苦労しましたよ、ホント。

 ゲーム内容の方はかなり良い感じです。 ヒロイン達はそれぞれツボを押さえていてかなり萌えられますしね。 個人的には当初、天然ボケお嬢様の「奈穂」が設定的に気に入ってましたが、義妹の「舞子」の一途さにすぐに転び、その後にプレイした巫女さん「彩女」で完全にノックアウトでした(←節操無し)。 どのシナリオも中盤以降から色々と魅せてくれ、クライマックスで明かされる真実はかなり強烈でした。 ただの恋愛ゲームと思っているとエンディング(特にバッドエンド)で痛い思いをするかもしれません。

 不満点としては狙ってるヒロイン以外の強制イベントが少しかったるい事と、主人公があー言えばこーと屁理屈をこねる野郎な上に会話時に誰のセリフなのかがわかり難いというのがありました。 特に主人公と省吾の会話などはどれがどっちのセリフなのかが段々わからなくなって大変でしたよ。

 エロシーンはこの手の恋愛ゲーとしては結構濃い部類に入るんじゃないでしょうかね。 舞子などはH回数も多く、萌え度も高くて満足できました。 ただ、エロシーンでの主人公の人格が結構変わってるのが困りもの。 どこが“硬派の隆景”なんだかなぁ、ただのむっつり野郎じゃん…と(笑)。

 ヒロインによってかなり物語展開が異なるので、良い意味では常に新鮮さや新たな衝撃を感じられるのですが、言い換えればライターさんが何をやりたいのか分からなくなるほど色々と詰め込んだ「無節操なゲーム」とも言えるかな。 個人的にはどのシナリオも一定水準は楽しめましたし、彩女などは巫女キャラとして私がプレイしたゲームの中でもトップクラスのヒロインとなるくらいお気に入りなので満足度は非常に高くなりました。


私的満足度: ★★★★★ ★★★☆☆

Copyright(c) 2007 SHEO