SPOT LIGHT 〜羨望と欲望の狭間〜 |
発売日:2001.06.22 / BLUE GALE |
◇ あらすじ
主人公「朝倉雅紀」の父親は芸能プロダクションの社長である。
その父親がこの度再婚することになり、相手の女性と面会するために事務所へ訪れた主人公。
そこで彼はオーディションを受けにきた義理の妹になる「沙緒里」の愛らしさに魅了されてしまう。
かくして新しい家族を迎え入れ、ひと月も経つ頃には新しい家庭にも馴染み、充実した毎日を送れるようになっていた。
沙緒里も無事に芸能界デビューを果たし、今やトップアイドルへの道を着実に進んでいた。
ところがある日突然、主人公の父親が交通事故で急逝してしまう。
義母の「絵美子」は父親の経営する事務所を維持するために奮闘するが、義妹の沙緒里のまわりには彼女を陥れようとする黒い噂が絶えなかった。
娘の身体とアイドルとしての可能性を案じた絵美子は主人公を彼女を含めたユニット「TWINKLE」のマネージャーに抜擢し、沙緒里を護るよう嘆願してくる。
果たして主人公は可愛い義妹を無事に護りきることができるだろうか…。
◇ ゲーム概要
ゲームは選択肢を選んでいくことで進行するオーソドックスなADVです。
途中の選択肢によってイベントが変化したりエンディングが変化したりしますが、物語の流れは基本的には一本道。
登場するヒロインは義妹の沙緒里の他に彼女が所属するユニット「TWINKLE」のメンバーや他事務所のアイドルや学校の友人が出てきますけど、配置的には義妹とその他…といったところでしょうか。
エンディングの数は10種類前後。
選択肢の数はそれほど多くないし1プレイ時間もスキップを駆使すれば短めなのでコンプリートすることはそんなに苦労しないと思います。
また、選択肢の中には制限時間付きのものがいくつかあり、中には何も選ばずに時間切れになることで見れるイベントやCGもありました。
◇ システム
インストールは最小(2MB)、標準(125MB)、最大(500MB)から選んでインストール可能です。
最大インストール時はCDレスで起動可能。
画面サイズは640×480の窓とフルスクリーンの二通り。
テキストは表示速度の調整可能。フォントの切換え可能。
スキップも通常のスキップの他に「次の選択肢まで飛ばす」機能もあり、再プレイのことをよく考えてくれてます。
もちろん未読の判別もしてくれるので、読んでない文章をうっかり読み飛ばすこともありません。
テキストの履歴も閲覧可能でした。
セーブやロードはゲーム中にいつでも可能で計20ヶ所まで登録できます。
そのうちの一つは自動セーブに割り当てられていて選択肢毎にセーブされていきます。
◇ グラフィック
原画は「DOH250R」さん。
『MAVERICK MAX』や『懲らしめ』と同じ原画さんなんですけど、この人の絵って特にH最中の女の子の表情が結構好きだったりします。
このゲームも半分はパッケージ買いですし(笑)。
CGに関しての不満は特になかったですね。
イベント絵の枚数は75枚強と決して多くはなかったんですが、物足りなさは感じなかったですし、塗りのほうも悪くはないです。
CGモードはトップメニューの「おまけ」より入れます。
またエロシーンの回想モードも当然ありました。
◇ サウンド
BGMはCD-DA、またはMIDIから選択可能で全14曲。
ゲーム起動時にBGM-CDを入れてない場合は自動的にMIDIに設定してくれます。
曲のほうは悪くないと思います。
ただ陵辱シーンでかかる「Racing with the Devil」がちょっとノリが良すぎでは?「よーし、いっちょヒイヒイ言わせちゃる!」って気になってしましますよ(あ、だから良いのか(^^;)。
またコンサートシーンでは挿入歌として再生される「You'r my treasure」もI'veの作曲でノリが良いですね。
音楽鑑賞モードはCGと同様にトップメニューの「おまけ」より入れるようになってます。
◇ 感想まとめ
プレイ前は「可愛い義妹を魔の手から護る」って内容から、主人公自身はあまり美味しい目は見れず、護り切れなかった場合に第三者によって陵辱されてしまうのを傍観するだけなのかと思ってましたが、主人公が参加するエロシーンは結構あったと思います。
特に義母の「絵美子」は和姦エロ要因として頑張ってくれてました。
確かに護り切れなかった場合に沙緒里が陵辱されてしまう展開もありましたが、そういうシーンは少なく、どちらかと言えばシチュエーションの豊富さに重点を置いてるような気がしました。
主人公の立場を含めて鬼畜系・純愛系などの色々なシチュエーションでのエロシーンがある反面、陵辱シーンのみに期待してプレイすると少々物足りないですね。
沙緒里との純愛路線は沙緒里の萌え度が比較的高めで個人的には和姦エロ方面は満足できました。
ただテキスト描写はやや弱い印象を受けたので濃い目のシーンは期待しない方が吉かも。
登場キャラ達は「圧倒的な権力で好き放題する奴」、「ぱっと出の新人を快く思ってない奴」、「女癖の悪い音楽プロデューサー」などで芸能界をネタにした場合の定番どころが揃っていてはいるんですけど、それぞれキャラ描写がちょっと弱いかなと感じました。
義妹の「沙緒里」がメインなのは良いんですけど他の女性キャラの殆どが使い捨てのエロ要員って感じになってるのが哀れというか(苦笑)。
特に「TWINKLE」のメンバーや義母はもう少し掘り下げて描いて欲しかったし、どうせなら彼女らと沙緒里を含めて手込めにしていく展開やハーレム・母娘丼エンドは是非とも入れて欲しかった。
…というかこれがないのが一番の不満点だったりします。
シナリオは特に捻った展開があるわけではないし、基本的には一本道で幅が無いのも残念ですね。
もっともシナリオの幅に関してはBLUE GALEのゲームは今まで全てそうだったので、このメーカーの作風なのかも知れませんけど。
エンディングはちょっとキツイものがいくつかありますけど、私自身はあまり無難なエンドは期待してませんでしたし、全体的な出来は決して悪くは無いと思います。
でもやっぱりプレイしてるうちに「ボンテージのようなステージ衣装をはだけさせたTWINKLEの3人をはべらす主人公の図」を期待してしまった私にはイマイチ物足りなさを感じてしまいました(笑)。
せっかく良い素材(色々な意味での)を使用しているというのに全く口惜しい。
◇ お気に入りキャラ
「朝倉沙緒里」
◇ 備考
所要時間: 1'stプレイ約3.5時間。コンプリートまで約6時間
私的満足度: ★★★★★ ★☆☆☆☆
| |
|
|