Rascal・改 − Game Impression
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うちの妹のばあい♥
発売日:2003.05.30 / イージーオー
 ひと通りのエンディングは見たのでとりあえず終了。 同じイベントでも好感度によって微妙に異なるためCGや回想の補完は少々手間かと思われます。

 幼い頃に両親を亡くし義妹の「優香」と二人暮らしをしている主人公「岩崎達也」。 昔は主人公を慕っていた優香だが今では頻繁に警察の世話になるほどグレてしまっていた。 はたして主人公は閉ざされた優香の心を開くことが出来るのだろうか…というあらすじ。


 選択肢によってヒロイン達の好感度が蓄積されていく「お兄ちゃんシミュレーター」。 ヒロインは一応3人でエンド総数は11。システムまわりは他のビジュアルアーツ系のものと若干異なり、より洗練されてる印象を受けます。 ただオートモード時はヒロインのセリフの部分がテキスト表示されずに音声のみで進行していくのが少々戸惑いました。


 プレイする前にある程度の評判を聞きかじってましたが…いや、凄いですねコレ。 色々な意味で強烈に印象に残るタイトルになりました。
 まず何と言っても優香のキャラ立てが素晴らしいです。 最初は主人公に対してキツい言動を取っていて他人事ながら結構凹んだりしますが、そんな中でも稀にさり気なく主人公を気遣う素振りを見せるのが良い感じ。 そしてやがて主人公との間にあった蟠りが解消された後に見せる強烈なデレ描写はもう萌えるわエロいわで自分的には大変なことになってましたよ。

 物語的にも主人公の野球に対する想いとか優香との過去など上手く絡めて結構心温まる兄妹ものの話に仕上がってましたし、他ヒロインの菜々子や純子の立ち位置もなかなか良く、主人公の気を引くための行動なんかも結構萌えさせてくれました。

 エロシーンでも「萌え」と「エロ」の両面共に非常に高水準。 キャラ立ての良さもあってエロシーンに入る頃には主人公にもヒロインにも感情移入しまくりで、チ○コビンタとかのしょーもない小ネタにも妙に興奮できます。 テキスト自体もエロいし、ト書きの部分でもバックグラウンドで喘ぎ声がループ再生し続けてくれるので個人的にはかなり実用性が高くて大満足。 3Pシーンではちゃんと2人分の喘ぎ声を同時再生してくれるのもハーレム好きな私としては嬉しいところ。
 ただ…主人公がまだ精通すらしてなかったというのは流石にびっくりした。 こいつは18歳以上という設定を抜きにしても高二ですよねぇ。 ひとつ部屋のオンボロアパートに妹と二人暮らしという環境故に性衝動を無意識に抑えていたのかも知れませんけど、射精の感覚を小便と勘違いする無垢っぷりには苦笑してしまいました。


 まぁそんな訳で普通の正規純愛ルートをプレイする限りは良質の義妹萌えエロゲーとなっていて、これだけでも私は値段分楽しめましたけど…やっぱりこのゲームを語る上で外せないのがNTR(寝取られ)ルートでしょう。

 正直、私はNTRルートをプレイするつもりはなかったんですが、寝取られはBadEndのみだと思い込んで油断してたら、しっかりと優香の正規エンド2ルートで寝取られてしまったので、もうその後は開き直ってプレイ。 んで、やっぱりこれがかなりキツイ…。 親友の和樹とかに普通に寝取られるだけならそれほどダメージを受けなかったと思いますが、このゲームの寝取られは格が違いました。
 主人公の目の前で中出しされたり…はまだ序の口で、虎牙(寝取った男)とのHにすっかり味を占めた優香が逐一サイズやエロのテクニックを比較して「(主人公では)全然満たされない。やっぱり虎牙じゃないと満足できない」とか「将来アニキと付き合う女は(こんな短小を相手にしなきゃならないから)可愛そうだ」とか完膚なきまで叩きのめされますorz

 ただまぁ虎牙は非常に分かり易い鬼畜野郎なので「あのお兄ちゃんにべったりだった優香が淫らに喘いでやがるぜ。クックック」って感じで主人公視点でのときとは別の意味で実用性はありますね(笑)。
 個人的にはここで虎牙になりきるのが重要で、もし主人公視点の感覚のままだったら優香が主人公の短小っぷりに失望する際の独白とかに耐えられずにプレイ後もしばらくダメージが残ってしまってたと思います。 一度でも純愛ルートでの萌え展開をみてると尋常では無いダメージを食らいますよホント…。


 とりあえず寝取られのほうは興味本位で手を出すとトラウマになりかねないので他人に薦めることは出来ませんけど、プレイ後に良くも悪くもこれほど余韻を残すゲームはそうないですし、全体的な満足度はかなり高いです。


私的満足度: ★★★★★ ★★★+☆☆

Copyright(c) 2007 SHEO