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幼なじみな彼女
発売日:2005.03.25 / イージーオー
 全CGと回想を埋めてコンプリート。1stプレイは約3時間、計7〜8時間くらいだと思います。

 主人公と野崎舞は家が隣同士の幼なじみ。 ある日、両家の親が一週間の旅行に出かける事になり、主人公は舞の家にしばらく同居することになった…というあらすじのお手軽エロADV。


 物語の流れは一本道でゲーム中に出てくる選択肢はエロシーン内容の選択のみ。 どのエロシーンを選んでも話の大筋は同じで、周回を重ねる度に見れるイベントが追加されるようになり、3周目を終えると全てのイベントと真エンドが見れるようになります。 何故このような謎仕様にしたのかは不明。

 内容的にはヒロインの舞とひたすらやりまくるというお手軽抜きゲー。 日常イベントでは舞の素っ気無い言動の中にも主人公を気遣う素振りが見て取れ、舞というキャラクターに対する印象は良い感じでした。 反面、主人公に対する序盤〜中盤までの印象はイマイチ。 童貞でやりたい盛りだというのはわかるけど、デリカシー無さすぎな言動が多くてちょっと引いた。 最初のエロシーンへの入り方も「試しにやってみねえ?」というノリでたまたま近くに居た舞と性欲の赴くままHしたという感じですし…。

 と言ってもまぁこのゲームの世界観からして性行為に関する扱い方が特殊っぽいんですけどね…。 友人キャラが日常会話を終えるときのセリフが「じゃあこれからハニーとハメハメしてくる」とかだし(苦笑)。 「ハメハメ」って…オマエら一体いつの何処の人デスカ?って感じですし、この手の会話や行為が割とオープンに行われてる世界なので主人公が特別変ということも無いんですけど…ちょっとこのノリは馴染みにくかったです。 まぁ終盤になると主人公と舞の二人の置かれてる関係が判ってきて、何だかんだ言っても主人公には舞しかありえないと思えるようにはなりましたけど。

 エロシーンは1周で16回ほど発生し、その全てが舞とのHとなっているのですが…どのエロシーンもテキスト描写や演出が神懸かってます。 単一ヒロインの抜きゲーとしては現時点の私のエロゲ人生の中でも最高クラスと言っても過言ではないです。 何と言うか…プレイヤーの心理を煽るのが上手いんですよね。 ノーマル和姦だけでなく各シーンで色々とこだわりの部分が見て取れて多属性持ちの自分には大満足。

 最初は主人公のナニをお化けキノコ扱いして見ることすら嫌悪していた舞がHの最中に新しい発見をしてその行為に夢中になったり、わざと他の女性キャラの名前を出して舞の対抗心を煽る描写が良く描かれており、段々とHに嵌まっていく流れを違和感なく見せていたのはお見事。 エロ描写だけでなくH最中の会話も豊富で、日常シーンの延長線上と感じる会話からイメクラっぽくシチュエーションを決めて演技したりと様々なのも良いです。 演技の内容もこのメーカーさんらしいシチュエーションが多数。 つか、メイド服Hの演技サイコー。 私もこんなノリノリで演技する幼なじみが欲しかったですよホントに。

 声優さんの演技は良好(一部…というかオスとメスの発音に違和感を感じたけど北陸の方ではああいうイントネーションなんすかね?)で、更に前作などでも使われていたBG喘ぎ(ト書きや主人公のセリフの部分でもヒロインのハァハァ音声がバックグラウンドでエンドレス再生される)が今回も実装されていて聴覚的にも実用度は高め。 ただこのBG喘ぎは3Pなどの多人数プレイでこそ機能を最大限に発揮できると思っていたのに、今回は舞とのエロシーンしか存在しないので些か肩透かしを食らったことは確か。 まぁこのあたりは次回作に期待ですかね。

 シナリオ展開は昔の少年漫画っぽいノリが終盤に入っているのですが、それ自体は恐らくライターさんと同世代と思える自分としては割と楽しめたし、このゲーム以前のメーカーの路線を体験してる身としてはちょっとワクワクもしました(笑)。 一番最後に見れるExHシーンといい、たぶん確信犯的にプレイヤーを煽ってるのでしょうけど、某メーカーの『某日記』のように退屈なラブラブ日常をだらだらと描かれるよりは良かったと思います。

 まとめとしては、多人数Hが無かったのは拍子抜けだが単独ヒロインの抜きゲーとしては絶品。次回作にも超期待と言ったところです。


私的満足度: ★★★★★ ★★★☆☆

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