CLANNAD -クラナド- |
発売日:2004.04.28 / Key |
CGは全部埋まったし、タイトル画面もあーなったのでたぶんコンプリートしたと思います。
プレイ時間はだいたいトータルで70時間前後かな…80までは行ってないとは思う。
1stプレイにかかった時間は10時間くらいで2nd以降もシナリオによってバラツキはあったけど約4〜8時間くらい…でもエンド数が多く、割と難易度高いので、事前情報通りにコンプまでは結構時間かかると思われます。
全体的にどこかで見たような設定・展開・キャラのオンパレードなので新鮮味には欠けるけど非常に手堅い作りで安心してプレイできるものに仕上がってると思いました。
まぁ先が読めて早く進めたいのにうだうだ引っ張る展開がいくつかありましたけど、どのシナリオも最後の閉め方が良かったので終わってみれば特に気にならなく程度のもの。
ヒロインキャラだけでなく脇役キャラ達もよく立ってるのも高ポイント。
特に男キャラは春原、秋生のボケと主人公のツッコミ会話がなかなか笑えるし、他にも現実にこんなヤツまずいねぇと思いつつも現実より人間臭さを感じるシーンがあったくらい。
くだらない会話についてもちゃんと後でテキストの整合性が取られてる作りこみ度の高さは素直に関心できるし、豊富な立ち絵パターンとテンポの良い会話でプレイ感は良好。
CGは質のほうは高いけど枚数が話のボリュームのわりに少なめなのがこのゲーム最大の不満点になるかも。
音楽は今回も良質ですね、ボーカル4曲もそれぞれ気に入ってますしBGMでも杏のテーマ曲など結構お気に入り。
ネタバレなし感想としてはこんなもんですけど、我ながら不自然なくらい褒めちぎってますな…。
まぁ個人的に膨大なプレイ時間に見合うだけの価値はあったと思います。
(『Air』のときは退屈な展開に寝たけど、今回は途中で寝なかったしね)
以下は各キャラごとの微妙にネタバレな雑感。
古河渚
一人ボケツッコミが印象深いキャラ。
割と早い段階で主人公と付き合うことになるけど、描写不足感はなく、比較的すんなりと主人公に同調できたのは好印象だった。
秋生、早苗の両親達もなかなかキャラが立っていていい感じ。
藤林姉妹(杏&椋)
なんか『君望』を思い出した。杏が美月で椋が遙。んでこのシナリオでは主人公も微妙にヘタレ。
双子ならではのお約束風味な技など、これも割と使い古された設定やシチュエーションで構成されているけど展開や心理描写に無理がなく、よくまとまっていたと思う。
一之瀬ことみ
不思議少女。キーワードは「鋏」。
主人公自身は忘却してるけど実は幼なじみという、これまた使い古された設定だけど他ヒロインキャラが良い感じで脇役してくれてたし、ラストの「両親の手紙」の演出ではベタだけど危うくマジ泣きが入りそうでしたわ。
個人的には通常シナリオでもっともお気に入りになってます。
伊吹風子
キーワードは「ヒトデ」。逝っちゃってる表情とそのときの主人公の対応がよさげ。
ストーリー展開は同ブランドの某ゲームの某ヒロインみたいなで、正直「またかよ」と思いましたが、全体的な話は割と好みで終盤からエピローグはちょっとグッときた。
坂上智代
主人公に惹かれた理由がイマイチ弱いのが惜しいけど、喧嘩三昧という過去を持ち戦闘力も高いけど一途に尽くすタイプで個人的な萌え度は高め。春原コンポも笑える。
互いに進む方向が正反対なことがポイントなのだが、何故主人公が現状の怠惰な生活に拘ろうとしてるのか、ヒロインが気に入っていただけに同調しかねた。
まぁ主人公が安易にあっち側の生活を目指すよりはマシかもだけど。
宮沢有紀寧
ちょっと「フルバ」の透くんを思い出したキャラ。
主人公がただの先輩から頼れる(甘えられる)人に至るまでの心理描写と、有紀寧の現在の状況に至るまでの過去の話をもうちょっと掘り下げて描いてほしかったかも。
春原兄妹(陽平&芽衣)
なにもあそこまで春原をヘタレにしなくても…と思うけど、芽衣の健気さや早苗さんの魅力が際立って描かれていたからまぁいいか。
芽衣とのデートイベントはなかなかの破壊力。それだけにサッカー部の連中はあの程度じゃ納得いかないものがあります。
ただ話の締め方は好み。確かに高校時代に馬鹿やってた友人は一生ものだしね。
相楽美佐枝
高校時代の美佐枝さんもなかなかイイですな。あとOfficalGuideにもヒント出てたけど、美佐枝シナリオだけでなく某シナリオのイベントを見ることで補完なんですね。
柊勝平
某ヒロインキャラが気に入った人にとっては何かと複雑な心境になりそうな話ですな。
前半のキャラの間抜けな行動のおかげで終盤が意表を付かれた感じでインパクトあった。
主人公の行動もなかなかよくて個人的には結構お気に入りなシナリオ。
幸村俊夫
じいさん、あんた渋すぎるぜ…。
ものすごーく地味〜なポジションだけど、それだけにこういうキャラにスポットを当てた事がかなり新鮮でした。
古河夫妻(秋生&早苗)
全登場キャラの中で最も美味しいとこをさらって行くのがこの二人でしょうね…。
ポジション的に動かしやすいというのもあるんでしょうが、早苗さんは卑怯なくらい萌えますし、あっきーもカッコ良すぎです。
秋生ルートはもはやギャグですな(笑)。
芳野祐介
これもなかなか美味しいキャラ。漢です、熱いです。
ただ個人的には主人公とCDタイトル論議をしてたシーンのような笑えるイベントがもう少し欲しかった気がする。
岡崎直幸
主人公の父親。正直言って主人公があそこまで毛嫌いする事に同調できなかったので私的にはただの不幸キャラって印象しかなかったです。
エピローグもなんか哀愁漂ってて哀れな気が…(苦笑)。
伊吹公子
通常ルートの渚シナリオで風子のフラグが立ってなかったらしく、このキャラと風子の光を回収できなくて苦労した…というのが一番印象に残ってたり。
汐
1回目に強制的に見せられるルートは正直言ってきつかった…。
いやまぁ直幸絡みもあって必要性は理解できるんだけどテキスト読むのが辛くて一部強制スキップを実行。
このキャラとのハッピーエンドはあっても良かったと思います。
それと、このキャラと幻想世界と光の玉についてはゲーム中にはっきりとした解説がなく、各ユーザーに解釈を任せるって感じなんですね…。
一応自分内部で勝手に解釈しちゃってますけど、なんとなく的外れっぽい気がするしテキストに纏めるだけの文章力もないのでシナリオ内容に関しての解釈はしません(脱兎)。
私的満足度: ★★★★★ ★★★☆☆
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