Dear My Friend |
発売日:2004.07.09 / light |
全CGを補完してコンプ。エンド数は5+1コ、1stプレイ8時間、2nd以降も4〜5時間くらいかかり、CD-ROM一枚の割には結構ボリュームがあって驚きました。
各キャラのストーリー展開やキャラ萌え度ともになかなかよさげ。
主人公は優柔不断で青臭い言動が目立つし、イベントは単体で見ると「どっかで見たような…」と感じるシーンが大量にあるけれど、その後の展開は良い意味で予想を裏切ってくれるものが多く、最終的には割と満足いく流れになっていました。
CGは枚数的には決して多くはないけど、質は良いですね。
雪の降るシーンとか立ち絵の汗をとばしたりするちょっとした仕草に動きがあって演出効果的にも頑張ってると思う。
背景画もかなり綺麗でした。
音関係でも声優さん、BGM、主題歌どれもケチの付けようがない出来だったかと。
システムは、ロード時にテキストが全く表示されない現象が何度か発生しましたけど、修正パッチ適用後は安定してました。
ただクリック反応や全体的な動作は割と重いですね。
エロシーンは各キャラ1回(CGは2〜3枚)のみ。
コンシューマ移植でも視野にいれているのか、どれもばっさりカットしても問題ないような感じ。まぁ期待すんなってことで。
とりあえずバレなしの雑感としてはこんなとこかな…。
自分的には意外にも結構満足度の高いタイトルでした。
もし様子見してる人がいるなら行ってみても良いんじゃないかと思います。
以下はちょっとネタバレ雑感です。
プレイ中の人は見ないほうがいいけど、未購入の人は見ても問題ないかと。
先に主人公は優柔不断で青臭いと書きましたけど、終わってみると結構共感できるものがあって微妙に鬱な気分になりました(笑)。
恋愛方面に臆病なのは都香ルートでその原因のひとつは判りますけど、バレンタイン絡みで「貰えるのを期待してるのが判ってしまうと気恥ずかしいし、欲しい相手から貰えなかったらダメージも大きい、ゆえに無関心を装うのが(チンケな)プライドを保つのに一番良い」というのは18歳以上という建て前を除けば割と歳相応な言動なんじゃないかと思ったり…予想外にシャイというか照れ屋な主人公って感じでゲーム序盤に感じたヘタレという印象は薄れたのは良かった。
# まぁそれでも結構度し難い言動をしたりするんですけどね。
ヒロイン達は多かれ少なかれ家族とか人との絆に憧れてたり飢えてたりしていて、主人公に対してそういった憧れの具現を求めたりするんですけど、主人公はヘタレのくせに妙にもてるヤツで、ヒロインやサブキャラ同士で互いに遠慮したり牽制したりしつつも主人公を求めていってしまう様が良く描かれてたんじゃないかと。
修羅場としては月夜ルートでの小日向さんのキレっぷりがなかなか素晴らしかったです(笑)。
以下、各キャラ毎の雑感(ネタバレあり)。
都香:
中盤で“恋人のフリをする”という展開になったときは「お約束イベントキター!」と思ったものですが、流石に某ゲームとは違いますな(笑)。
他ヒロインルートに行ったらアレはどうなるんだろうとか考えると鬱になりますけど、タイトルの「Dear My Friend」が一番ぴったり合うのはこのキャラじゃないかな。
小麦:
あのウサ耳の動きはなかなかだし、ビジュアル的には一番良かった。
小麦視点での独白が多く声優さん(金田まひるさん)の笑えるマシンガントークも良い感じ。
麻衣:
お互いに意識するようになってから某アニメのように「肉親かもしれない」ことがわかって葛藤するくせにエロシーンではあっさり手を出すあたり、なんだかなぁ…って感じ。
麻衣の一途さと主人公のヘタレ具合が光ったシナリオ展開でした。
月夜:
毒舌な巫女さん…。キャラ的には割と好みなんですけど、月夜ルートでの能力の使い方や考え方はあまり好きではないかな。
最後は鍵系ファンタジー展開で、一応ハッピーエンドですけど…あと何年か考えると素直には喜べないものがあります。
冴香:
お気に入り順では一番下になってしまったけど、嫌いなキャラではないです。
今までの日常を壊したくないという理由で、主人公は冴香が好きなことを自覚してるくせに他の娘に告白されて付き合うことになり、それでもってその娘とのことを冷やかされるとイライラする…という展開が、なんかデジャヴを感じるなぁ…と(笑)。
キャラのお気に入り順としては
都香>小麦>麻衣>月夜>冴香。
lightということで評判を見てもそれほどプレイ前の期待度は高くなく、正直言って修羅場シーンがそれなりに楽しめればいいかといった程度でしたけど、終わってみればボリューム不足という訳でもないのにもっとプレイしていたかったと感じてしまうほど予想に反して楽しめたタイトルでした。学園恋愛ものとしてはオススメです。
私的満足度: ★★★★★ ★★★☆☆
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