宵待姫 〜大正淫猥吸血姫譚〜 |
発売日:2004.11.26 / ネル |
同スタッフの前作『碧ヶ淵』が萌えエロゲーとして良かったので発売前から結構期待していたタイトルです。
主人公自らの軽率な行動のために妹の結衣の体に吸血姫エルが住み着いてしまい、結衣の身を案じた主人公はエルの「糧なる羊(ゴウト)」となって自らの血と精を与えることとなる…というあらすじ。
あらすじや序盤の展開を見ると吸血鬼の下僕になることを強制させられた主人公とその妹の悲壮感漂う物語…という感じがしますが、実際は萌えエロ展開がかなりの比重を占めていて、このあたりは個人的に期待通りで嬉しいろころ。
エルは自らの気高さを自覚してるが故に主人公に対して高飛車な態度を取りますが、それが素直に嬉しさを表現したり甘えたりすることのできない不器用さを上手く演出していて非常に萌えなのですよ。
結衣も兄に恋愛感情を抱いてる純真無垢っぷりがその手のキャラが好きな人にはストレートに萌えられると思います。ええ、もちろん私も好きです(笑)。
上記二人の他にサブキャラ達として
・若葉(勝ち気系・幼なじみ&巫女&ナース)
・ナタル(ドジ娘系・ネコミミメイド)
・茅乃(巨乳系・花魁)
とそれなりの属性を有し、サブキャラのみに留めるのが惜しいくらいのキャラもいるのですけど、
このゲームの物語はエルと結衣を軸に展開していき、エンディングも彼女達に関するBadEnd、HappyEnd、TrueEndの3つしか存在しないのが少々残念ではあります。
物語の性質上、完全個別エンドでなくても若葉あたりはメインヒロインとの二股ハッピーエンドは欲しかったと思うのは贅沢ですか、そうですか。
エロシーンは期待通りかなりの回数とシチュエーションがあって満足。
CGは若干の使い回しはありますけど、それでも結構な枚数をエロシーンに割いていてますし、前作同様に全ての射精シーンで射精場所を選択でき、設定次第では常に中出し/外出しを固定化できるのが良いです。
音声方面でも挿入時の効果音や何より各声優さんの演技が非常によくてエロさを引き出せてたと思います。
あとは3Pシーンの発生回数が割と数が多かったのも多人数プレイ好きとしては良かった。欲を言えば3P時の喘ぎ声を複数キャラで同時再生させて欲しかったけど(笑)。
TrueEndルートで全ての謎が明らかになっていく流れは、いくつか予想外の展開があったりして前作以上にシナリオ方面も頑張ってるというのを感じられました。
全体的に短めで駆け足展開だし、何故主人公や若葉の血は特別なのか等のいくつかの疑問に対して明確な説明がないものもありましたが、元々抜きゲーを期待していた自分的には十分満足。
それと前作にあったようなバッドエンドルートによる輪姦シーンが今回は無いので、鬼畜系が苦手な人でも安心してプレイできると思います。
その他にも細かい不満点はいくつかあるのですが、わざわざここで「不満点」として挙げるようなことでもないかなぁという感じがしましたので一応コメントのみに留めます。
そんな訳で前作の『碧ヶ淵』が気に入った人はもちろん、萌えエロゲーが好きでペタ系のキャラに抵抗がなければお奨めできるタイトルだと思います。
私的満足度: ★★★★★ ★★★☆☆
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