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薺ヶ好 なずなと若葉の物語
発売日:2005.11.25 / ネル
 『碧ヶ淵』と『宵待姫』のサブヒロインにスポットを当てたファンディスク。 どちらの話も本編のTrueエンド後の話なので、本編未プレイだと思いっきりネタバレになります。

 構成的には『碧ヶ淵』のなずなの話が展開する「薺ヶ好」。 『宵待姫』の若葉の話が展開する「わかばの頃」の2シナリオがメイン。 その他にいくつかのサブシナリオもありました。
 所要時間は各2〜3時間程度。 まぁ普通に読み進めるだけなら1時間程度かもしれませんが、その…なんだ、プレイ中は色々とヤルことがありますから…。(←目を逸らして頭を掻きながら)


薺ヶ好

 『碧ヶ淵』のTrueエンドから一年後が舞台。 主人公は3人のヒロイン達と共に碧沢を出てアパート暮らしをしているが、前作のヒロインの誰も選べず、1週間おきに嫁さんを替えるというハーレム生活を送っていた。 ちなみに主人公は学生で、唯一経済力のあるヒロイン「アンリ」のヒモになってます(笑)。 そんなハーレムローテーションに「沢渡なずな」が新たに加わることになる…という話。

 話の展開としては前作の3人のヒロイン達に比べて大きく出遅れている「なずな」が元々の対人恐怖症もあって主人公達の輪に入り込めずに思い悩む…という感じ。 主人公ともすれ違いが多く、終盤までは“お預け”を食らいまくりでヤキモキしました(笑)。

 結局主人公は悩むだけで事態打開の為に何もせず、3人のヒロイン達のお膳立てのおかげでデートをすることになり、そこで怒涛のエロシーンが展開していきます。
 そんな訳でなずなとのエロシーンはほとんど青姦。 スク水Hなどもありましたが、あまりにもリアリティ無さすぎで個人的にはイマイチかな…。 ただ、これら青姦突入前に選択肢によって回避が可能になっていて、回避した場合は終盤に自室でのエロシーンが発生するのですけど、こちらはなかなか良かった。 最大3連発で尺もそれなりありましたしね。

 なずな以外のエロシーンは、初っ端に3ヒロイン達のトリプルフェラがあるだけです。 まぁ個人的にはなずなより3ヒロイン(特にせり)の方がお気に入りだし、フェラの時はト書きの部分でもチュパ音をBG再生してくれるので一番使えたシーンが実はこのトリプルフェラでした。 なずなの立場無しですな(苦笑)。

 そんな訳で、なずなが好きなら満足できると思いますが、個人的にはもっと他ヒロイン達が絡む多人数Hが欲しかったところです。 一応「梓」に関してはおまけシナリオが存在しますけど…短すぎ。


わかばの頃

 『宵待姫』のTrueエンドから1年後が舞台。 エルと結衣は分離して主人公争奪戦を繰り広げつつもお互いを想い合ってる状態。 そんな折に幼なじみの若葉に再び吸血姫の兆候が見られるようになり、主人公は自身の精を与える為にしばらく共に暮らすようになる話。

 なずなと異なり序盤からコンスタントにエロシーンが発生。挿入時はクチュクチュパンパンとSEが良い感じで再生される上に、青山ゆかりさんの良演技による嬌声がかなり興奮度を高めてくれて使えるシーンが多くあったのが嬉しかった。
 前作でも巫女衣装やナース服など服装のバリエーションが多かったけど、今回は普段の着物の他に洋服姿まで披露してくれてエロシーンの一つ一つに常に新鮮さがあったのも個人的に好評価。 まぁ前作で色々あったが故に巫女服姿はなかなか見せてくれませんでしたが、ちゃんと終盤で披露してくれたので良し(笑)。

 話の展開としてはエルや結衣に対する嫉妬とか、主人公が義務感でHしてると感じてることによる複雑な乙女心とか、まぁその辺が軸。 何だかんだ言いつつも、若葉を始めとしたヒロイン達は主人公が他の娘を好きでも自分の事も好きでいてくれれば満足…という男にとってめちゃくちゃ都合の良い展開なので、そういうシチュエーションが好きな自分的には満足しました。

 若葉以外のエロシーンはエル&結衣の3Pくらいかな。 後は若葉とナタルの3Pとか、おまけシナリオで全ヒロインとの5Pがあるハーレムエンドもあり、こちらもそれなりの満足度を得られたかなと思います。

 とりあえず若葉好きな自分としては、このシナリオだけでも十分に買う価値のある内容でした。


 エロシーン総数は
「薺ヶ好」…………8 (なずな=7、他=1)
「わかばの頃」…11 (若葉=9、他=2)
「おまけルート」…4
という構成で計23種類。まぁいくつかは一つのシーンで繋がっているんですけどね。

 システムまわりは必要な機能は揃っているし、射精場所を予め設定しておくことでエロシーン中に選択肢を出さないようにする機能も従来通り備わっていて不満はありません。
 CGは5Pハーレムエンドでもう少し欲しかったところですけど概ね満足。 BGMは本編からの使い回しになっています。

 またメインの2シナリオを終えるとネルの次回作と思われるゲームのシナリオの一部をプレイすることが出来ます。 ヒロインは大人しめで片目が前髪で隠れているという「ネギま!」の本屋ちゃん(宮崎のどか)に似ているキャラ(笑)。 音声は無いし、エロシーンの前に色々と雰囲気作りをする為にコマンド選択を強いられるのが少々面倒そうですが、雰囲気的にもまた萌えエロゲーっぽいので是非本編もプレイしたいところです。

 今回はFDなのでボリューム的にはあまり期待していませんでしたが、それでも6090円という価格を考えるとちょっと微妙かな…(苦笑)。 ただ特典の冊子がハードカバーでかなり上質な作りなので、こちらで掛かったコストを思えば仕方ないのかも知れません。 とりあえず個人的には「わかばの頃」だけでも十分元は取れたと感じられて満足しています。


私的満足度: ★★★★★ ★☆☆☆☆

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