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恋Q! 〜恋とHの乱れ射ち〜
発売日:2005.06.10 / Meteor
 全CGと回想を埋めてコンプ。所用時間は1プレイ3〜5時間と言ったところです。

 女の子への告白20連敗を達成した主人公「新里浩一」。 そんなフラレ男の彼だが周りには幼なじみの娘や従姉の担任教師、そしてバイト先の後輩などが居て女の子には恵まれていた。 そんな折に「マナ」と名乗る天界からやってきた恋のキューピッドが出現し、主人公の恋を叶えるという名目で彼の周りにいる3人の女の子のうちの誰かとくっつけようと画策する。 だがマナは恋愛成就率0%の落ちこぼれキューピッドで彼女の放つ“恋の矢”に主人公は翻弄されることになるのだった…というあらすじのラブコメADV。

 ゲーム序盤は3人のヒロインの誰かに会う→そのヒロインを狙ってマナが放った矢に当たるか、それとも避けるか…という流れ。 マナの使う矢は「人前でうっかりどっきりしてみたくなって新たな自分に目覚める矢」(長いよ)など、ぶっちゃけヒロインを欲情させるものばかりなので敢えて矢に当たることでエロシーンが発生します。 まぁ中盤までは手コキやフェラなどがメインで挿入までは行かないのですが、場所がファンシーショップの店内とか図書室などの周りに人がいるところが多いのでシチュエーション的には割と興奮できましたよ。
 ただ、序盤だとまだキャラの掘り下げ描写が弱い段階ということもあり、萌え度は若干弱めかな。 そのかわりマナとか野郎友達との掛け合いなどはノリの良い学園ラブコメ物という感じで楽しめます。 特にマナは毎朝主人公のナニを調査という名目でしゃぶるのですけど、このときのやり取りが非常にエロ楽しかったですわ。 咥えながら喋ったときに主人公が感じたのを見て早口言葉で攻めるノリとか結構好き(笑)。 主人公は仮性包茎で、このあたりをネタにしたやり取り(マフラーとかタートルネックのセーターとか)も笑えた。日 常シーンでは“2ちゃんねる”のノリが随所に見受けられますが個人的には問題なし。

 中盤になるとマナに「好きな娘は誰?」と聞かれ、そこで答えたヒロインのルートに入っていきます。 ちなみにマナとハーレムは2ndプレイ以降でないと選択肢が表示されません。
 各ヒロインのシナリオは学園ラブコメで割とありがちな定番物と言えます。 序盤からヒロインの設定を匂わせる伏線が多く、個別ルートに入ってからそれらの伏線を使っていく流れなので先の展開が容易に予想できてしまいますが、説明調になることなくテンポ良くシナリオが展開していく流れは好印象。 難を言えば主人公がガキというか…なかなかの鈍感阿呆っぷりを披露してくれることか。
 序盤で感じてたヒロインの萌え分不足も次第にヒロイン達の一途さを感じることができるので萌えエロ展開としてもよさげになってきます。 中盤以降のエロシーンはほとんど挿入ありな上に、ヒロイン達の卑語や淫語を交えた喘ぎ方や萌えワードが良い感じでなのですよ。 やや曲解ぎみに要約すると「私はあなた専用の精液便器なのぉぉ!」って感じなのですけど、主人公への想いも淫れっぷりも上手く表現できていて個人的にはグッド。 卑語は当然無修正です。

 ヒロイン一人あたりのエロシーンは12〜13回ほど。厳密には矢が当たった時と避けた時とでテキストが異なるもののシチュエーションやCGは同じ…というものがあと5〜6回ほどあります。 先にも書いたようにエロ楽しいやり取りが多く、個人的にはゲームの雰囲気に合っていて良かったんじゃないかと。 あとこのゲームの特徴というか売りとして“毛”のON/OFF設定というのがあります。私は全てONでプレイしましたが、モザイク範囲が少ないことと合わせて凄く良い仕事をしてくれてると感じました(笑)。
 欲を言えばCGの使い回しが少々多く感じたことと、矢が当たった時と避けた時とで内容を全く違う展開にして欲しかったこと、それとサブキャラのおまけHをもうちょっと充実させて欲しかったことでしょうかね。 おまけHに関しては入れてくれたこと自体は好評価してるんですけど。

 ハーレムルートではレギュラーヒロイン4人とサブキャラ2人を交えて4P×2という構成。 まぁハーレム好きとしては有難いのですけどストーリー展開も含めてもう少しボリュームが欲しかったところです。

 システム的な不満は特になし。ゲームをプレイする上で個人的に欲しい機能は一通り揃ってると思います。 ゲームをプレイする上じゃない場合(具体的には回想シーンのこと)では射精位置を常に外 or 中出しなどの設定は欲しかったかな…と(笑)。 イベントCGのズーム機能は個人的には不要でした。 あとはシステムとは関係ありませんがOPがなかなか…その…脱力できて良かったんじゃないかと思ってます(苦笑)。

 軽いノリのラブコメエロゲーなので個人的には序盤の共通ルートでも挿入ありの本番エロシーンを入れて、いわゆる入れ食い系の展開にしてくれた方が有難かったのですが、エロシーン自体は豊富ですし、その内容もエロ楽しい。 加えてシナリオ展開でも割と恋愛描写の方に力が入っているし、日常シーンのノリもよさげ…とラブコメ物としては手堅い作りになっていて個人的には満足した作品でした。

 

以下、キャラ毎の雑感(ネタバレあり)。

 

神代 春菜
 主人公の家まで毎朝迎えにくる幼なじみ。 ゲーム中にリボン装着&制服のスカートをミニ化…と多少のイメチェンが発生。 そのときの主人公の反応を伺う様とかは幼なじみ属性持ちでなくとも来るものがありますな。 シナリオ的には幼なじみという近すぎる存在であること、そして幼き頃の思い出とか約束を使った定番ものと言えますが春菜の主人公に対する想いが良く描かれていて個人的にはお気に入り。 春菜のライバルキャラにあたる柴崎葵の黒いキャラ立てもSHEO的には良いと思うのね。 遊園地でのやり取りはちょっとぞくぞくしたし(ぉ

新里 美咲
 主人公の従姉で担任教師。低血圧で朝に弱く、毎朝主人公が起こすという設定。 シナリオ展開は二人の関係が義理の姉弟というだけでなく、教師と生徒であることが問題になるという…これまた定番物。 はっきり言って属性外のキャラな上に美咲が主人公を1人の男として好きになる動機がさっぱり理解できないのであまり印象に残ってません。 西園寺の告白が予想通りだったにも関わらず一番衝撃的でしたわ(笑)。

宇佐美 あすか
 学園およびバイト先(ファミレス)の後輩。 主人公と同じく自分に自信が無いという設定で、日常シーンでの会話などがそのまま伏線になってるあたりが結構よさげでした。 個別ルートに入ってからの主人公が疑念を先送りにしつつもウジウジ悩む様は鬱陶しくはありますけど、主人公やヒロインの設定は上手く活かされていたんじゃないかと思います。 あすかがクラスで孤立していた事と某シーンで血が出なかったことで、ちょっと重めの設定を予想していたんですけど…なんか無理矢理捻って一回転させて元の王道パターンに持って行ってる感じですね。 これには一本取られた(笑)。 サブキャラの横田佐奈も良い感じでシナリオに絡んでくるし、おまけHシーンも顔を真っ赤にする仕草とか可愛いくてグッドでした。

マナ
 ドジな落ちこぼれキューピッド。 このキャラの魅力はなんと言っても朝フェラなどで見られる主人公とのノリの良い掛け合いでしょう。 それに恋愛事に臆病な主人公やヒロイン達をエロエロに発情させたりと彼女の貢献度は計り知れません(笑)。 マナルートへは序盤の矢を避けなければ入れない…という事にしばらく気付かなかった…。 シナリオ展開としては過去の主人公との絡みなどは予想通り(というかCGモードで思いっきりネタバレやん)でしたけど、エロシーンはロリ化したり触手およびお姫様シチュがあったりと楽しいノリが多くて楽しめました。 萌え度はそれほど高くは無いのですが、キャラとしての魅力は一番高いヒロインだったんじゃないかと。



私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆

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