Rascal・改 − Game Impression
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炎の孕ませ転校生
発売日:2005.09.22 / SQUEEZ
 全CGと回想を見てコンプリートしました。 所用時間は1stプレイで5時間強、コンプまでは7〜8時間と言ったところでしょうか。 登場人物が多い割には短めですね。

 腐りきった世の中を変える為に世界征服の野望に燃える主人公「田神辰也」。 彼は古代ヨーロッパの支配者達が複数の女性を侍らせていたことに習い、まずは複数の女性を支配するため、元女子校で近年共学になったばかりの白華学園へと転校するのだった…というあらすじ。


 転校先のクラスの女生徒20人を孕ませることが目的の孕ませハーレムADV。 場所移動で指定した先に居る女の子達に会って会話することで好感度が蓄積され、高感度が一定値を超えるとエロシーンが発生…というのを登場ヒロイン分行っていくことになります。 期限は何故か40日。移動先の指定は一日のうち昼休み2回、放課後2回の計4回発生します。

 ヒロイン達はクラスの中でいくつかのグループを形成していて、そのグループ内でヒロイン同士による横の繋がりがあるので一人のヒロインだけを追いかけていてもシナリオは進展しません。 とは言っても基本的には全キャラ均等に会っていれば勝手に話が進んでいきますし、移動先に誰が居るかは顔アイコンで解るようになっている上にイベントが進行する場合はアイコンが赤く表示される…という親切設定なので難易度は低めと言えます。

 主人公の目標が世界征服とかクラスの女子全員孕ませる事と言うあたりは絶対に突っ込まない方向でプレイしたのですが、それでもプロローグでの変な電波を受信してるとしか思えない妙なテンションを目にしたときは流石に引いた。 ただ…てっきり私はこの妙なテンションと自意識過剰な性格からくる強引さでヒロイン達を手篭めにしていく展開だと思っていたのですが、ヒロイン達との接し方は予想に反して割と普通でした(笑)。
 また先にも書いたようにヒロイン達はいくつかのグループ単位で居ることが多いのですが、そんな女の子達の集団にすんなり入ってお互いに何の抵抗なく会話が弾む主人公はある意味大物だなぁとも思った。 20人も居れば主人公のことを異分子扱いしてくる娘がいてもおかしく無いけど、基本的にヒロイン達は皆主人公に対して好意的で会話の内容もほのぼの展開やギャグ系が多く、雰囲気は割と良い感じでした。

 各ヒロインの個性やストーリー展開も意外と良く描かれていたと思います。 プレイ前は登場キャラが多くなると1人1人の掘り下げ描写がある程度薄くなるのは仕方無いし、何人かは単なる記号キャラで終わるんだろうな…と半ば諦めていたというのもありますが、どのキャラも設定と展開が割とよく噛み合っていたんじゃないかな。 ただし無粋な突っ込みをしなければ…という条件が付きますけどね(笑)。 まぁこのゲームに対してリアリティ云々を突っ込むような人は設定からして受け付けないでしょうから無問題でしょう。

 そんな訳で雰囲気やキャラ作りは悪く無かったのですが、不満点としてヒロインと仲良くなってHまでいっちゃうと、もはや用済みと言わんばかりに以降そのヒロインはMAP上に全く登場しなくなってしまうのが拍子抜けでした。 せっかくの入れ食いハーレム展開なのだから、一度Hまでいったヒロインとはプレイヤーの好きなときに何時でもHできるような作りにして欲しかったです。

 エロシーンは基本的に1ヒロイン1回ずつ。 例外的に幼馴染みの「水無瀬さやか」だけは数パターン存在する上に、唯一個別エンドもあり…と優遇されていました。
 終盤になると5〜8Pのエロシーンがいくつかあって、こちらはハーレム好きな身としてはグッジョブって感じで大変美味しゅう頂きました。 これも欲を言えば組み合わせヒロインを任意で選択できるなどの配慮があれば嬉しかったんですけど…そこまで望むのは酷でしょうかね。

 このゲームの売りの一つである「孕ませブーストメーター」に関しては中出しすれば増え、外出しすれば減っていき、最終的にメーターがレッドゾーンに突入すればクラス全員孕ませたエンディングが迎えられる…というだけのもので、過度の期待は禁物。 そもそも孕ませが目的のゲームで中・外出しをユーザーに選ばせるのも何だかなぁという感じです。
 中出しに関してのヒロインの反応は肯定派もいれば嫌がるヒロインもあり。 個人的にはこのあたりの反応の差異も含めて、やっぱり1ヒロイン複数回Hは欲しかったところ。

 もう一つの売りのエロシーンでのアニメですが、こちらは確かに絵は綺麗ですけど全部のエロシーンに実装されている訳では無いですし、ワンパターンに同じ動作を繰り返すだけなので個人的にはイマイチ。 まぁ3人にパイズリされて六つの乳房がぷにぷにと動く様はそれなりに楽しかったですけど。
 膣内断面アニメのほうも射精後の膣内がぴくっぴくっと痙攣する動きはなかなかエロくて良かったけど2〜3回も見ると飽きますね(苦笑)。 どうせならエロシーンアニメでもヒロインがイクときは痙攣処理を入れてくれれば良かったのに。

 そしてタイトルから多くの人が予想したであろう孕ませ展開…所謂ボテ腹Hですが、結論から書くとありませんでした。 孕ませ云々は最終的に何人孕ませたかというものだけでゲーム中はボテ腹どころか妊娠したという描写すらありません。 まぁEDの集合写真で女の子全員ボテ腹になってる姿は壮観ではありましたけどね。 …養育費どうすんだろ…って駄目だ、突っ込んだら負けだ(笑)。
 個人的にボテ腹Hは属性外(妊婦に対しては労ること以外の選択肢が持てない)なので割とどうでも良かったりしますが(だったら何故買う?という突っ込みは却下)、孕ませ云々を期待してプレイすると肩透かしを食らうと思います。

 とまぁ色々と売りにしている要素が多く、個人的にもその努力は買いますけど、結果的にはどれも中途半端な感じは拭えません。 とは言ってもゲーム自体のノリや雰囲気は良好で変に突っ込まなければエロコメハーレム物としてなかなか楽しめましたので、今回の売り要素をより一層昇華させてまた楽しめるハーレムゲーを作ってくれることを強く望みます。


キャラ別雑感は省略…というか21人分の雑感なんて無理。


私的満足度: ★★★★★ ★☆☆☆☆

Copyright(c) 2007 SHEO