AYAKASHI H −アヤカシ えいち− |
発売日:2006.09.29 / CROSSNET・APRICOT |
全CGを埋めてコンプ。プレイ時間は約8時間弱…と言ったところでしょうか。
御明市を混乱に陥れたアヤカシ使い同士の死闘から早一ヶ月。
平穏な日常を歩み始めた主人公達の前にアヤカシ使い達と敵対する組織「皇霊会」から白神菊理が派遣されてきた…というあらすじ。
前作『AYAKASHI』夜明エイムEndの後日談となるファンディスク。
全7話構成の分岐無し一本道シナリオですが、選択肢によっては途中でエロシーンが飛ばされたりCGを見逃す場合もありました。
構成的には1〜5話がシリアスとラブコメを織り交ぜたアヤカシ使い対皇霊会の話で6〜7話がほぼ全編ギャグエロな流れ。
なお、6話に進む為には5話までに菊理の心象を良くした時に貰える“ハンコ”を全て揃えてからでないと入れないと思われます。
まぁ普通にプレイしてれば問題無いので、難易度は低めでしょう。
まず今作は主人公の印象がだいぶ違います。
シリアスな言動が目立った前作と違い、今回はまるで『MapleColors』の主人公「佐久良次郎」を彷彿とさせるスケベバカになっていました。
いや、個人的にこのイメチェンは大成功だったと思いますけどね。
1〜4話まではアヤカシ使い=悪という信念を持っている菊理に対して、自分達は危険な存在ではないと主張する主人公達が彼女の出す試練を受けていく流れ。
その過程で菊理は段々と主人公に気を許すようになっていく…のだが、今回のスケベバカな主人公と彼を慕う前作の4人のヒロイン達とのエロ系ハプニングも多数で、そういったハプニングを目撃した他ヒロイン達の嫉妬や対抗心がまた次のハプニングを呼ぶ…という感じの王道的ラブコメ展開がテンポ良く展開してかなり楽しいです。
前作には無かったSDキャラを使用したCGも良い味出してましたし、やっぱりこのライターさん達はシリアス系よりバカ系シナリオの方がセンスあるよ。
5話は1〜4までのラブコメの合間に張った伏線を使ってのシリアスバトル展開。
前作のような怒りと憎しみの感情を爆発させて体当たり〜的な力技では無く、敵の事情や信念を理解した上でアヤカシとの信頼関係を前面に出した描写になっており、もどかしさを感じつつもしんみりした気分に浸れて悪くは無かったと思います。
バトルシーン自体も相変わらず見事なエフェクト処理が使われていて関心しました。
で、一応物語としては5話で終了していて6話からは後日談の後日談的なバカゲー風味の流れになるのですが、私としては1〜5話まではこの6話と7話のお膳立てをする為の下地作りに過ぎなかったんじゃね?って思えるくらい楽しめました。
正直言って今年(2006年)のゲームでは一番笑い転げたかも知れません。
展開的には菊理を加えたヒロイン5人による主人公争奪バトルとなる流れなのですが、もうね、とにかく主人公と展開が馬鹿すぎ(笑)。
ネタ方面ではメイドとかツンデレと言ったヲタ系のものと『MapleColors』ネタが少々。
後者は伝説のツンデレ(葵未来)が持ってたバットとか「お前らはカスだ」発言など、かなりピンポイントで来たのでガード不能でした。
パムの「しゃちょーさん」発言はネタなのかライターの嗜好なのか判断しかねますけど…。
脇を固めるサブキャラも平馬とかイカ王子、他にも一郎(オオサンショウウオ)やペンギンなどの人外キャラに至るまで非常に良い味を出しており、ヲタネタをあまり知らない一般人な私でもほとんど滑らずに楽しめた事は本気で凄いと思いましたよ。
エロシーンはヒロイン一人あたり2〜6回、総数は22。
まぁエイムと陽愛以外は大体3回前後ってところです。
シナリオ1本道なので当然1プレイで全員とH可能な入れ食い系の展開になっていたのが個人的には嬉しいところ。
ただし3Pなどの多人数プレイはパムと織江のWフェラくらいしか無かったのが残念です。
エロシーン自体はコスチューム的な演出を除けば前作並のクオリティかそれ以下。
CG的な演出は悪く無いのに前戯描写がほとんど無く、挿入→射精の流れも早すぎてイマイチ使えません。
陽愛が予想外に良かったけど、それもこのゲームの中では…というレベルなので個人的には入れ食い系の展開を楽しむ範囲に留まっていました。
値段とボリュームの兼ね合い的には少々割高感を感じるし、実際『H』と付いてる割りに肝心のエロシーンが私的にはイマイチ使い処が無かった…という大きな不満があったものの、ストーリー展開は悪くなかったし、何より新調したばかりのモニタに茶を吹き掛けそうになるほどギャグで笑い転げられた事がかなりプラス評価になりました。
お気に入り順は
エイム > パム > 菊理 > 織江 > 陽愛 > 八重
…んで、アンズは一体いつになったら登場するのかな?
私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆
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