愛姉妹 〜どっちにするの!!〜 |
発売日:2006.10.27 / Silky's |
CG100%にしてコンプ。1stプレイは3時間半、コンプまでは8時間弱でした。
数年ぶりに昔馴染みの街へ戻ってきた主人公「新城隆哉」。
隣に住む幼なじみ姉妹の激しい求愛行為に翻弄されながら日々を過ごしていたが、ある日謎の生物にぶつかってしまったことでこの街の土地神候補にさせられてしまう。
だが土地神になるには11日後までに異性と結ばれる事が条件だと聞いた主人公はその申し出を拒絶するのだった…というあらすじ。
MAP画面からの場所移動によって進行する「学園バラエティAVG」。
MAP上の移動先には謎の生物こと「りんぐ」によってヒロインの居そうな場所に「メス臭」とか「ココがあやしい」といった立て札が表示されますが、誰かまでは特定できないのでお目当てのヒロインに遭遇するまではセーブ&ロードを繰り返す事になるのが面倒臭かったです。
基本的にお目当てのヒロインに遭遇してれば個別エンドを迎える事にそれほど苦労はしませんけどCGをコンプする為には特定の条件下で立て札の無い場所も移動しなければならないので全体的な難易度は高め。
ヒロインは4人でエンディングも各ヒロイン一種類ずつでした。
ゲームのノリは何でもありなハイテンションドタバタコメディ風味。
ギャグネタはプレイしていて「いいのか?」と心配になる程のパロディのオンパレードで元ネタのほうもかなり雑多に渡りますが、私でもほとんどのネタは分かったのでそれほど濃くは無いかと。
ただ、基本的にギャグやボケはヒロインとサブキャラ達が担当していて主人公はそれらの騒動に巻き込まれたりツッコミを入れる流れとなっているのですけど…この流れが非常につまらない。
その一番の原因は主人公で、まずツッコミのセンスが無い(笑)。
頻発するギャグも主人公の糞つまらんツッコミによって会話の着地点が有耶無耶になってしまう感じで、これならツッコミ入れずにスルーしてくれた方がマシ。
コメディを売りにするならもっと会話のキャッチボールを楽しませて欲しいものです。
そして何よりも色恋沙汰やエロに対してヘタレ過ぎなのが致命的に駄目。
ヒロインからの誘惑に対するリアクションはエロゲー主人公としては最低の逃げダッシュ。
もうねアホかと。
色恋沙汰にも「な、な、なななななな」とか常にテンパっていて何とも白けます。
普段は語尾に「!」が付くくらいテンションが高く自己主張も激しいくせにいざって時はヘタレられるのでホント萎え萎えですよ…。
シナリオ展開は恋愛物としてもコメディ物としても盛り上がる箇所が無く、何とも平坦な印象です。
双子姉妹も他のヒロイン達も主人公に惹かれた経緯が謎なのでキャラに対する思い入れも皆無でした。
そしてエロシーンですが…1人あたり2回、そのうち1回は主人公の妄想なので実質1回のみという事実に愕然。
個人的に『愛姉妹』といえば姉妹丼や母娘丼も含めたエロシチュエーションの豊富さにあったと思っているのですが、今回はハーレムどころか姉妹丼すら無し。
スタッフは何をトチ狂ってこんな仕様にしたのか理解に苦しみます。
その数少ないエロシーンもエロゲーとしては極めてノーマル。
ホント特筆するようなモノが無いのですよ。
声優さんは有名どころだけあって演技は安定していましたがそれだけですね。
ヒロインに対する思い入れが無かったというのも少なからず影響してたと思いますが、個人的には実用性はありませんでした。
イベントCGや立ち絵の豊富さはこのゲーム唯一の評価ポイント。
特に立ち絵はどーでもいいような一発ネタにも専用の絵が用意されていたのが良かったと思います。
私は「地雷」という表現はあまり好んで用いないのですが、このタイトルに関しては期待値との差があまりにも懸け離れていたのでハッキリと地雷認定したいと思います。
ヒロインが姉妹で巻き込まれ系のゲームならアリスの『しまいま。』をやってた方が遙かに良かったと今は後悔しています。
キャラ別雑感は省略。
お気に入りヒロイン順は
本多優奈(妹) > 白神香織(内気系) > 本多静流(姉) > 超えられない壁 > 桜井さやか
さやかルートなんてほとんど強制スキップしてました。
だって糞つまらないんだもん。
私的満足度: ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆
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