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スピたん SPECIAL BOX
発売日:2006.12.22 / Xuse【本醸造】

 2006年3月に発売された『スピたん』のファンディスク。
内容物は
 ・アネたん
 ・スピたん オリジナルサウンドトラック
 ・ミニフィギュア5体
…という構成。

 とりあえず三次元にあまり興味のない私にとってフィギュアの出来に関してはよく判りません。 めでたく(?)立体化されたキャラはネリー・ニムントール・ヘリオン・セリア・ナナルゥで一応人気上位どころになるんでしょうが、ナナルゥあたりは永遠神剣が曲がっていてどうにも見栄えが良くないです。 つかハッキリ言って良いですかね? ぶっちゃけ、すげー邪魔です。
 サントラの方も特筆するような事はないかな。 パッケージはザウスのボーカルコレクションなんかと同サイズのハードカバーの本タイプです。


アネたん

 『スピたん』本編で個別エンドの無かった5人のスピリットそれぞれのシナリオを補完したもの。 本編のノーマルエンド後の話で一部のスピリットとは本編でのエロシーンを経験済…という設定。

 箱舟での戦いも終わりラキオスへの帰還も数日後に迫った頃、探索隊の研究者ヨーティアは本国からの調査依頼がいくつか未消化のままである事を思い出す。 帰還時期までに調査依頼を終わらせる為にヨーティアは調査の手伝いを主人公達へ要求したがほとんどのスピリットは他の浮島へ出かけていて不在。 しかたなく残ったメンバーで箱舟での調査活動を始めるのだった…というあらすじ。


 選択肢を選んでいくことで個別イベントが発生するオーソドックスなADV形式。 主にヒロインの誰と話すかを選んでいくだけなので難易度は低め。 あの鬱陶しいSLGパートをこなす必要が無いのは有難い事ですホントに(笑)。
 攻略対象はセリア、ナナルゥ、ヒミカ、ハリオン、ファーレーンの5人ですが、ヒミカとハリオンは二人でセットのシナリオとなっていたので実質4ルート。 他に誰とも結ばれないノーマルエンドもあり、CGを補完するにはそちらのエンドも見る必要があります。


 話の展開としては調査活動自体は何の障害もなく進んでいくので、その過程で語られるヒロイン達の立場や性格からくる悩みとか主人公に対する想いを理解していくのが主な流れですね。 『永遠のアセリア』や『スピたん』をプレイしている事が前提で、ヒロイン達とは個別ルートに入った時点で既に「互いに気になる存在」になってるため対象ヒロインに思い入れが無いと厳しいものがあると思います。 まぁヒロインに思い入れが無い人は最初からプレイしないと思うので短く纏めてる事は悪く無い…のかな? 個人的にはナナルゥの関連イベントは結構笑えて良かったですが、他は今ひとつ。


 エロシーンは1〜2回ほど発生します。 具体的にはセリアとナナルゥが2回、他の3人は1回だけですがヒミカとハリオンは3Pシーンがあるので完全に1回だけなのはファーレーンのみ。
 基本的にエロ方面のアプローチをかけてくるのはヒロイン達の方で、主人公ロティは受身が多いためエロの主導権を握りたい人には不満を感じるかもしれませんけど、ショタとお姉さん系キャラの絡みとしては悪く無いと感じましたです。

一応キャラ毎に軽く印象を書いておくと
セリア
 しっかり系のお姉さんに攻められるのが好きなら。 2回目はアナルも攻められます。
ナナルゥ
 クール系のお姉さんを攻めるのが好きなら。 個人的には一番実用性が高く感じられた。
ハリオン&ヒミカ
 エロに大らかで底無しのハリオンと人一倍羞恥心の強いヒミカの対比がなかなか良い。
ファーレーン
 純情系のキャラが好きなら。 恋人とのHという点では一番「らしい」かなと感じました。

 CGは1シーンで大体2パターンくらい。 音声面では『スピたん』本編だとザウス特有のクチュクチュパンパン鳴るSEが無かったけど、今回はしっかりと入ってます。


 シナリオひとつあたり大体1時間程度という低ボリュームな上に今回は年下系スピリットが一人も登場しない状況なため、スピリット全員でのワイワイとした雰囲気が無いのがやっぱり大きな不満でしょうかね。 単に年上系スピリットとのエロと個別エンドを求めるだけならギリギリ及第点かも知れませんが…やっぱりもうちょっとボリュームは欲しかったところです。


私的満足度: ★★★★★+ ☆☆☆☆☆

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