Rascal・改 − Game Impression
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すくぅ〜るメイト
発売日:2007.05.25 / ILLUSION
 まだコンプリートはしていませんが一通りゲームを堪能したのでとりあえず感想執筆。 所要時間はゲームの進め方にも寄りますが一人のエンドを迎えるのに最短で1.5時間くらい、普通にエロを堪能しようと思えば一人あたり4〜5時間くらいは掛かると思います。

 数年ぶりに故郷の木見影島へ帰ってきた主人公「緋村和樹」。 そこで懐かしい5人の女の子達との再会を果たし新たな学園生活を送ることになった。 だが主人公は昔の特定の記憶を思い出すことが出来ず、島の名物であるはずの咲かない鈴蘭草のことも忘れてしまっていた。 そんな折に主人公は秘め事を探求するクラブ「ヒメたん」に参加することになり島で再会した女の子達と共に日々を過ごしていくことになる…というあらすじ。


 イリュージョンお馴染みの「リアルタイム3Dアニメシェーダー」。 プロローグで5人のヒロイン達が主人公に好意を寄せていることが判った後はひたすら5人の中から任意のヒロインを選んでHしていくことになります。
 Hモードでは初期状態だと愛撫と寝位の2パターンしか楽しめませんが、特定の行為を行うことでパイズリや座位など他のパターンが追加されるようになっていました。 条件となる行為はマニュアルにヒントが掲載されているので左程苦労することは無いでしょう。 また、好感度の高いヒロインが複数人になると各組み合わせでの3Pも選べるようになります。
 好感度はHをした回数が一定数になる毎に上がっていくようです。 そして…実はこれが今回一番驚いたことなんですが好感度の上昇時にヒロイン毎の物語が展開していくのです。 いや、普通の恋愛ADVとかだったら珍しくないというか当たり前の事なんですけど少なくとも私の知る限りシナリオという概念が存在しないが如くだったイリュージョンなのでびっくりしました(笑)。


 物語の展開としては主人公が忘れてる記憶と咲かない鈴蘭草が鍵となっていて、それにヒロインの過去が関わってる…という流れ。 好感度の上昇に伴い次第に明らかになっていく過去とヒロインとの関わりはエロだけでダレそうになった時のカンフル剤としての効果があり、個人的には悪くなかったんじゃないかと感じています。
 ただ複数のヒロインの話を同時進行させると厳しいものがありますね。 どのヒロインでも似たようなイベントが発生し、しかも整合性がありませんから。 例えば林間学校で由芽と過ごした後、別のヒロインでもまた林間学校イベントが発生してそのヒロインと過ごす…というふうに一回のプレイでパラレルな話が5本存在することになっているんですよ。 この点が気になる人にとっては却って余計な追加要素となり兼ねませんが、私自身は割り切って楽しめていたのでまぁ良いかなと思ってます。


 キャラ造形は今回TEATIMEのタイトルのようなアニメ風なデザイン。 私も含め基本的にエロゲをやる人はアニメ風二次元キャラに抵抗が無いどころか寧ろ好きなので歓迎したいところですけどイリュージョンには従来のキャラデザインで行って欲しかったという思いもあり、なんとなく複雑な心境です。
 実際イベントシーンなんかでのヒロインのリアクションを見てもどこか物足りなさを感じてしまうんですよね。 特に主人公が由芽にチョップをかました時のリアクションなんかは『らぶデス』の方がコミカルさが出ていたと思いますし。 いわゆる仕草萌えもあまり感じませんでした。 あとこれはTEATIMEも同じですけどポリゴンの黒い縁取り線がどうにも気になってしまいました。


 そして一番の見所であるエロパートですが、結論から言えばヒロイン一人で見れば悪くなかったと思います。
 なんと言っても今回は半脱ぎエロが堪能できたことが個人的に大きな加点要素でした。 エロ行為の内容によって「ヒメたん」ポイントというものを貰い、そのポイントを使って衣装を“購入”できるのですが制服だけでもセーラー・ブレザー・チョッキなどのパターンがあり、デザインも数種類から選べるのは嬉しかった。 着衣パターンは少ないのですけど私が欲しいパターンは一通り用意されていたので許容範囲。 まぁ欲を言えば私服をもう数種類と巫女衣装とかメイド服あたりも用意して欲しかったところではありますが、このへんは後で追加される事に期待したいと思います。

 行為内容としては愛撫とかキスとかパイズリなどの前戯系は割と充実。 特に愛撫は立・座・寝の3パターンといぢる場所を色々と試せるのは良いと思います。 体位のほうは寝位・座位・立位の3種類で各体位に2パターンずつ…例えば寝位だと正常位と側位が存在してました。
 各体位でのヒロインの動きとかオッパイの揺れ方なんかは相変わらずなかなかのエロさを醸し出していて結構なことです。 が、何故バック(後背位)が存在しないのかを全力でスタッフに問い質したい! バックという基本的な体位を何故入れなかったのか聞きたい! 思わず二回書いてしまうくらい“あり得ない仕様”に私はしばらく事実を受け入れられませんでしたよorz

 それともう一つ、エロパートでの大きな不満として「ヒロイン全員同じパターン」というのがあります。 体位の種類が同じなのは良いとしてもモーションまで全く同じというのは勘弁して欲しかった。 これは前作の『Sexyビーチ3』でもそうでしたから予想はしていましたけど、この仕様だと正直言ってキャラデザインと声が好みのキャラ以外は全くやる気が起きなくなる訳で、できるなら…いや是非とも改善していって欲しいところです。

 あとは細かい要望として主人公のステータスを上げた際はヒロインのモーションや喘ぎ声のパターンに変化を持たせて欲しい。 3Pモードでは挿入できるヒロインを任意に選びたい。 あとは一緒にイク時に強制的に外出しになるが中出しも出来るよう希望。 そして外出し時のフォトンレーザーのようなシュールな射精描写をなんとかして(笑)。
※3Pの件は挿入時に左右ドラッグで選べるって書いてありますね。すいません。


 まぁ前作に比べていくつか改善点が見られたことや物語性が上がったことなどは高評価ポイントとして挙げられますが、全キャラが同じモーションだったり基本的な体位が存在しないなど残念な点もあって惜しいなぁと感じたタイトルでした。 それとやっぱりこの路線だとTEATIMEとブランドを別けてる意義が薄いと思うのでキャラ造形は以前のそれに戻しても良いんじゃないかなぁと感じます。


キャラ別雑感はコンプ後に気力があったら追加します(多分しないと思うw)。


お気に入り順は
 由芽 > 命 > 棗 > 日和 > 芙美


私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆

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