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DESIRE 〜背徳の螺旋〜
発売日:1995.07.22 / C’s ware

◇ あらすじ

 南海の孤島に建設され、外部にその概要を全く知られていない謎の研究施設「DESIRE」。 新聞記者の「アルバート・マクドガル」はそのDESIREの取材許可が降りた事で単身DESIREを訪れた。 そしてその取材中に謎の少女「ティーナ」と出会い、運命の波に飲込まれていく…。
 一方、アルバートの恋人でDESIREの主任技師でもある「マコト・イズミ」は完成間際の反応装置の不条理さに疑問を抱きはじめる。 そんな折、テロの工作員が研究所に入り込み、妨害工作を行なっているという噂を聞きつけるのだった。


◇ ゲーム概要

 複数の主人公の視点からなるマルチサイトシステム採用のADV。 ゲーム開始時には「アルバート編」と「マコト編」の二つのシナリオがありますが、 『EVE』のように「一方のフラグを立ててないともう一方のシナリオが進まない」という事はありません。 ゲーム自体は「見る」「調べる」と言ったオーソドックスなコマンド選択型で随時フラグを立てて行く事で物語が進行していきます。


◇ システム

 3.5”2HD 5枚組。  DOS版は9801版と9821版の2種類あり、9801版ではGDCクロック設定を2.5MHzにしないとゲームが起動しません。 私はPCが9821V13のくせに9801版を買ってしまいました…阿呆ですね。 ちなみに9821版ではCVも入ってるそうで…なんか凄く悔しい。

 操作面に関してはメッセージスキップが無いのを除けば、いつでもセーブやロードができるので不満はないです。 セーブ登録可能数は…忘れました。


◇ グラフィック

 原画は「やさまたしやみ」さん。単に逆読みしただけか?
キャラクターデザインはちょっと顔が長いのが気になってしまい個人的にはあまりヒットしていません。 ちなみにSS版では「田島直」さん。Windows版は持ってないけど多分同じかと思います。

 イベントCGはエロシーンが大部分を占めていますね。枚数は比較的多い方かもしれません。 エンディングの後にCGモード(エロシーンのみ)が選べるようになります。


◇ サウンド

 FM音源で曲数は25曲前後あります。 今一つ耳に残り難い曲が多いですが、それほど悪い曲とは思いません。 お気に入りは「Tina」と「Feel Easy」かな。 エンディング後に音楽モードに入れるようになります。


◇ 感想まとめ

 ゲーム自体はコマンド総当たりでエンディングまで行けますので難易度は低いのですが、物語は結構ややっこしい…というか、大まかなシナリオの流れは理解できるのですが、細かい点で幾つか理解できない事がありました。
 なんとなく、意図的に説明を省いたり、分かり難くしてるような気がしないでもなかったです。 特にアルバート編の最後の方とか。 この辺りはWindows版の『完全版』で補完されてるかもしれませんけどね。

 前述したようにコマンド総当たりを余儀なくされるので、この辺りに耐性がある方。 そして恋人が主人公以外の野郎に犯られまくっても耐えられる人なら楽しめるゲームだと思います。

 『完全版』のラストがどうなっているのかは知りませんけど、アルバート編でティーナに萌え転がった私には“第三のシナリオ”のラストはかなり衝撃的でプレイ後はしばらくモヤモヤと余韻が残って大変でした。


私的満足度: ★★★★★ ★★★☆☆

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