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ワイルドフォース
発売日:1994.10.29 / フォアナイン

◇ あらすじ

 狼族の「ウルフィ」は各地を旅する冒険家。 ある日街道を外れた樹海の中で兎族の少女「ラビィ」に出会うが彼女は見慣れぬ狼族のウルフィを怖がり、なだめようとするウルフィと縺れ合って二人は穴の中に落ちてしまう。 何とか出口を探そうと洞窟を歩き回る二人の前にやがて広大な地下世界があらわれる。 そこには何故か空や太陽があったが、人々は「闇喰い」という種族の驚異にさらされていた。 そしてなんと地下世界の住人達は異世界から来たウルフィを伝説の勇者と勘違いしてしまう。 はたして二人は無事に地上へ戻る事が出来るのだろうか?


◇ ゲーム概要

 『ワイルドフォース』はGAOGAOシリーズの第3弾となっています。 GAOGAOシリーズは『ラジカルシークエンス』『パンドラの森』『ワイルドフォース』の3作で、同じ世界の違う時代をそれぞれ描いたもののようです。 完結編として『カナン』もあります。
 前2作をプレイしてなくても物語に入る事が出来ると思いますが…やっぱり第1弾からやった方がより深く楽しめると思います(私は第1弾の『ラジカルシークエンス』は未プレイですが…)。

 ゲーム自体は1本道シナリオのコマンド選択型のADVです。 前作の『パンドラの森』と同じく物語は8つの章に別れています。


◇ システム

 3.5”2HD 7枚組。  セーブは7ヶ所に登録可能で何時でもセーブ/ロードが出来ます。 メッセージスキップ等はありませんでした。 ゲームのインストール時に問題がありましたが、これは後述します。 おまけメニューとして「わくわくフォアナイン」というのがあり、CGモード、音楽モード、回想モードがあります。


◇ グラフィック

 メイン原画は「輪月伽吉巳」さん。 イベントCGは割と枚数が多くて満足できました。 キャラも多彩でくるくる表情が変わるフェイスウインドウも良い味出してます(別に今じゃ珍しくないけど)。 ただ、背景画が前作『パンドラの森』からの使い回しが多いのがちょっと気になりました。


◇ サウンド

 FM音源orMIDI音源(GS)を選択出来ますがMIDIを聴くには専用のI/Fボードが無いと駄目みたいです。 私は音源ボードから外部MIDIで繋げてますが認識してくれませんでしたのでFM音源でプレイしました。

 曲のほうは全体的にアップテンポでアクションゲームのようなノリの良い曲が多いです。 落ち着いた感じの曲もありますが、個人的にはやっぱりノリの良い「ワイルドフォース」がお気に入り。

 ……と↑の文を書いたところ、『パンドラの森』同様に『カナン』のファイルをコピーしたら見事にMIDIが鳴ってくれました。 やっぱりMIDIの方が圧倒的に良いですね。これまたMIDI環境で楽しむ為に再プレーをしようと思います。


◇ 感想まとめ

 『パンドラの森』でもインストールが上手く行かなかったので嫌な予感はしてたのですが…やっぱりインストール出来ませんでした(泣)。 仕方なくファイルコピーにてインストール。しくしく…。

 と、問題があったのはここまでで、一旦ゲームを開始してしまうと「止められない止まらない」と言った感じで前作同様に非常にテンポが良く、先が気になる物語にどんどん惹き付けられて行きました。 本来なら苦痛に感じるコマンド総当りもシナリオに展開に惹きこまれていたおかげで、あまり苦痛に感じませんでしたから…。
 キャラクター達も相変わらず魅力的でよさげです。ヒロインだけでなく主人公のウルフィもかっこいいんですわ(笑)。

 エロシーンはH可能なキャラクターや回数が多い入れ食い系の展開でなかなか良かった。 数えたら17回もエロシーンが発生しました(数えるなよ)。 なんか中盤あたりはエロシーンが大量発生していて物語面だけでなく、エロ方面でも満足度は高めでした。

 とにかくこのゲーム、ギャグで笑えるところあり、熱い展開やシリアスで感動出来る展開がバランスよく配置され、更に各キャラクターが個性的な上にエロも充実…と、プレイしていて飽きません。 お気に入りキャラはやっぱり「ラビィ」かな?
 ただやっぱりこのゲームも今や入手困難な状況ですのでWindows版への移植を強く希望したいところですね。


私的満足度: ★★★★★ ★★★☆☆

Copyright(c) 2007 SHEO