Rascal・改 − Game Impression
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Nineteen
発売日:1998.04.03 / BELL-DA

◇ あらすじ

 19歳の夏休み、主人公「深沢 翔」は親友の「佐野 耕平」から避暑地にある別荘へ女の子連れで行かないかと誘われる。 2つ返事でOKした翔が待ち合わせ場所へ出かけると、そこには「御前院 須弥迦」と「雅 ありさ」の二人のお嬢様と同級生の「梅沢 レイナ」、そして翔の天敵であるキザ男「薔薇咲 剣」が登場し、一行は一路「薔薇咲」の叔母が運営する別荘へ向かう事となった。 六泊七日の滞在中、別荘経営者の「薔薇咲 奈々子」を含めて主人公達はどんな想い出を刻むのだろうか。


◇ ゲーム概要

 ごくごく普通のコマンド選択によるマルチエンディングのADVです。 物語が分岐する選択肢は場所移動のみで、会話中に出る選択肢はCGやテキストが若干変わる程度であまり重要な感じはしませんでした。 難易度の方はかなり簡単で、場所移動で最初に出会った娘は、その後「○○を捜す」という選択肢に変わるので終始そのコマンドを選択していけば簡単にエンディングまでいけます。 おまけコーナーにはCGモード、音楽モードはもちろん、Hシーン閲覧モード、今日の運勢(笑)、BELL-DA作品ラインナップ等があります。 さらにCGモードはパズルにもなります(苦笑)。


◇ システム

 640×480の画面サイズで固定されています。 ゲーム中の主人公のセリフはテキスト表示されますが他のキャラは全てボイスのみです。 つまりヒロインのセリフはテキスト表示されません(苦笑)。 最初は焦りましたが、どうやらこれはBELL-DAの特徴のようですね。

 それと、このゲームはHDDへインストールを行いません。 全てCD-ROM上からデータをアクセスします。 セーブは20ヶ所と十分な数が用意されていますが、これらのファイルは\Windowsフォルダへ勝手にぶち込まれます。


◇ グラフィック

 原画は「八月 薫」さんです。有名な方ですよね? もちろん私は知りません(ぉぃ。 いや、パッケージにでかでかと書いてる辺り、きっとそれを売りの1つにしてると思ったもので…(苦笑)。 で、肝心のCGの質ですが…丁寧に描かれてて結構良いと思います。


◇ サウンド

 BGMはMIDIのみです。 2形式用意されてますが、私はGSしか聴いてません。 しかも特定のイベントの時しか鳴りません。 ただ、先にも書きましたが主人公以外はテキスト表示されないのでうっかりCVを聞き逃す…という事が減るのでこれはこれで良い…のか?
 曲自体は悪くないと思います。 声優さんの演技の方は…野郎共が濃過ぎ。特に耕平の口調が激しくムカつく!…て事以外は無難な感じ。 あとは音質が若干悪いのも気になりました。


◇ 感想まとめ

 良くも悪くもお手軽なゲームです。 1プレイ所要時間1〜2時間といった所でしょうか。 主人公は口が悪いが性格は優しく喧嘩が強い…といった感じでエルフの○級生シリーズのようなタイプのキャラです。 こういう主人公は嫌いじゃないし、ゲーム自体も簡単でサクサク進むのですが…何故か繰り返し遊ぼうって気にならりませんでした。 声が濃いので聞いてるだけで疲れるというのも有るのでしょうが、シナリオの方もいまいち薄めでぐいぐいと物語に引き込む魅力に欠けるのです。
 それと私の環境が悪いのかもしれませんが、動作がちょっと重かったのもマイナス。 マウスクリックからの反応が1テンポ遅れる感じがしました。

 まぁ手放しで良作とは言えないにしても、女の子はそれぞれ個性が出てるしお手軽なゲームをプレイしたい方には良いかもしれません。 値段も安いしね。


私的満足度: ★★★★★ ★☆☆☆☆

Copyright(c) 2007 SHEO