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リエゾン
発売日:1998.07.16 / BELL-DA

◇ あらすじ

 画家になる夢を抱き美術大学に通うために上京してきた主人公「草薙大作」だったが、思うように上達せず、自分の才能の無さを痛感していた。 そんなある日、宝石店の女性から突然キャッチセールスの誘いを受ける。 優柔不断な大作は断り切れずに宝石店まで足を運ぶ事となり、そこで「響 純」と「高峰 美奈子」という2人の女性と知り合う事になる。 この何気ない出会いが後の大作の人生に大きく影響してくるのだった。


◇ ゲーム概要

 ゲームはオーソドックスなマルチシナリオADVでゲーム中に出る2〜3択の選択肢を選んで行く事によってストーリーが分岐していきます。 エンディングの数はバッドエンドを含めると5種類。 登場する女性キャラは4人ですが攻略対象は3人でヒロイン扱いなのは純と美奈子の2人となっています。


◇ システム

 画面サイズは640×480の窓モードのみとなっています。 HDDへのインストールは行なわず、20ヶ所に登録できるセーブデーターは\Bellda\Liaisonというフォルダが作成され、そこに保存されてました。 セーブやロードは選択肢が出ている時しかできないとか、音声がOFFに出来ないとか不満はありましたが、 一応メッセージスキップが可能なのでゲーム中にストレスを感じる事もなくプレーできました。


◇ グラフィック

 原画は「菊地政治」さん。 キャラクターデザイン、CGのクオリティー共に大満足でした。 枚数の方もそれなりにありましたしね。 ちなみにおまけではHシーンの回想モードがあり、Hシーン以外のCGはパズルになっています(笑)。


◇ サウンド

 BGMは主にMIDIです。 一応4種類の音源を選択できますが私はGSのMIDIで聴きました。 ただOPとEDはWAV再生のみになってるみたいですね。 曲数は8曲と少ないんですけど曲の感じは個人的に結構良かったと思います。 特にOPの「Consonant」がお気に入り。

 音声は主人公以外はフルボイスで演技の方もなかなかでした。 音楽モードもおまけメニューにあります。


◇ 感想まとめ

 ヒロインの2人がどちらも年上のお姉さんという個人的にちょっと珍しく、新鮮な感じがしたゲームでした。 どちらのヒロインも辛い過去を背負っているのですが、当然出会ったばかりの主人公の前ではそんな素振りもみせず、ストーリーが進む過程でだんだんと明らかになっていきシナリオに重みを加えていきます。
 他の脇役達も結構良い味を出していて良い感じでした。 特に純シナリオの成夫(主人公の従弟)と京平(純の幼なじみ)なんかは主人公よりも気に入ってます。 っていうかこのゲームのようにネガティブな思考の主人公って嫌いなんですけど「少年から大人になる軌跡を描いた恋愛ADV」ということなのでまぁ仕方ないですね(苦笑)。

 それとこのゲーム、所々でプレイヤーの視点が切り替わるのも面白いです。 ある時はヒロイン側の視点になり主人公への想いやサブキャラ達への印象が上手くプレイヤーに伝わって、よりシナリオを盛り上げてくれます。

 エロシーンは最初の方では年上のお姉さんに“ご指導”して頂くという感じ(笑)。 ただ後半は何か主人公の性格がエロシーンだけ変わるというよくあるパターンになってしまってますけどね(苦笑)。

 まぁボリュームはそこそこあるし、値段もお手ごろ…って事で絵が気に入ったなら買っても損はしないゲームだと思います。


私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆

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