魔法とHのカンケイ。 -relation magic & H?- |
発売日:2004.11.26 / ういんどみる |
発売日直前にBGMデータの転用騒ぎで話題になり、それがきっかけで興味を持ったタイトルです(笑)。
このメーカーさんのゲームは全てプレイしてましたが、今回は原画さんが違うという理由でスルーしようと思ってましたので…(汗)。
主人公の通う学園には多数の部活や同好会が存在し、学生会は予算分配に頭を悩ませていた。
そこで部員数が少なく存在意義の薄い部を振るいにかける為、いくつかの部に学生会は「魔法と性の関係」という課題でレポートの提出を促し、その存続の是非は書記である主人公の手に委ねられることになった…というあらすじの萌えエロADV。
レポートのお手伝いという名目で放課後にお目当てのヒロインの居る場所を選んでいけば対象ヒロインのシナリオが進行していくタイプのゲームで、エンドまでの難易度は非常に低いです。
ただ一部のイベントは他ヒロインと同時進行が前提となっているものもあり、イベント補完は若干難易度が上がってます。
キャラクターデザインは目が四角くて最初はちょっと馴染めなかったですが、プレイしてるうちに慣れたし、立ち絵をぴょこぴょこと動かしてキャラの仕草や感情を表現する手法は相変わらず素晴らしいものがあります。
デビュー作の『結い橋』の頃から立ち絵の動かし方は凝っていたけど、今回はどの過去作より細かい仕草でも丁寧に動かしていてよりパワーアップしてる印象を受けました。
例えば遠くに居るヒロインが主人公の存在に気づいて、歩み寄ってペコリと挨拶…という流れを立ち絵で違和感なく表現出来ちゃうのは素直にすごいなぁと感心しましたですよ。
動かし方も漫画ちっくで可愛らしく、萌え度に貢献してます。
「魔法と性の関係」という課題のレポートを書くはめになったヒロイン達は全員男性経験無しで主人公に“手伝い”を要求してきます。
つまり純真無垢なヒロインに主人公のナニを見せたり触らせたり性的興奮を得るために触ったり舐めたりついでにやっちゃったり…とこの上もなく美味しいシチュエーションな訳ですな。
そんな訳でエロシーンの回数はかなり多く、視覚的にはCGの構図やヒロインの表情(唾液が糸を引いて恍惚とした仕草)などがなかなかエロい上にCGの拡大やスクロール処理などの動きをふんだんに取り入れているし、聴覚的には声優さんの演技はもちろん効果音の方も良い感じで、回数も中身もかなりの満足感を得られました。
シチュエーション的にも魔法を使った特殊シチュや3Pシーンもそれなりにあって飽き難くなってるのも好評価してます。
余談ですが主人公が包茎でヒロインに剥いてもらう/自分で剥くとか選択肢があって「うわ、キモ…((c)子猫)」とか思いましたがエロゲではちょっと珍しい設定ですね。
とまぁここまでは萌えエロゲーとして非常に手堅い作りで満足なのですが…主人公の言動が思いっきり足を引っ張ってくれやがります…。
レポートの手伝いという名目でヒロインとHしてしまった主人公は翌日からヒロインとの関係について悩み始めるのですが…その悩み方が大体以下のような感じ。
「俺のこと好きなのかな?嫌いだったらあんなことしないよな?でも恋人ってわけじゃないし…。
恋人でもないのにあんなことしちゃっていいのかな?やっぱりただの友達としてなのかな?俺なんて取り得ないし…。包茎だし…。
俺よりもっと彼女に相応しいヤツは居るし。俺なんかのこと好きになる訳ないよ。」
だぁぁぁぁぁ!鬱陶しいわぁぁ!!! (ノ ̄□ ̄)ノ ~┻━┻
主人公は真面目でなんでもかんでも真剣に悩んでしまう性格を出したかったんでしょうがこういうのは真面目とは違うんじゃないかなぁ。
しかも毎日毎回同じような語彙でうだうたと続くものだからイライラしてきますですよ?
ヒロインによって悩んでる内容は微妙に異なってはいるんですけど、ぐちぐちと鬱陶しいのは同じ。
やりたい事は判りますがボキャブラリーが貧弱すぎて読んでるこっちはきついです。
立ち絵やCGの表現力は良いのに勿体無い。この主人公の何処に惹かれる要素があるのかさっぱりわかりませんしねぇ。
と言うわけで「萌えゲー = 主人公ヘタレ」という私の中の最近のジンクスにそっくり当てはまる内容でしたが、キャラの萌え度やエロ度の高さなどは良いものがあると思います。
主人公の言動に耐えられないようだったら日常シーンは強制スキップしてしまうのも手だと思うし、私としては萌えエロゲーとしては十分満足できました。
私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆
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